東京ゲームショウ2011のカプコンブースには,ニンテンドー3DS用ソフト「
バイオハザード リベレーションズ」(以下,リベレーションズ)の試遊台コーナーが設けられている。
コーナーの外観は,リベレーションズの舞台でもある“船”がイメージされており,来場者の目をいやでも引くほどのインパクト。近くを通りかかった人で気がつかなかったなどいう人はいないはずだ。もちろん船といってもそこはサバイバルホラーとして名を馳せる「バイオハザード」シリーズのコーナーだけあって,いかにも何かが出そうな雰囲気。ありていにいえば幽霊船といった感じだ。ゲームに登場するクリーチャーがひょっこり出てきても不思議ではないほどの作り込みとなっている。
そんな雰囲気満点の特設コーナーに行くと救命具のような服を着たスタッフによって,薄暗く妖しい雰囲気のパーティルームへ通される。そう,そこがリベレーションズの試遊スペースなのだ。ジャジャン。部屋には豪華なテーブルが置いてあったり高そうな絵が飾ってあったりと,かなり豪華そうなのだが,絵には血が飛び散っている。……やはり不気味。ゲームを遊んでいる最中,後ろが気になって仕方なかったのは,ここだけの秘密だ
さて,ここからはリベレーションズをプレイした感想についてレポートしていこう。ゲームは,ジルが船内のベッドから目覚めるシーンから始まった。
仲間のパーカー・ルチアーニと無線で連絡を取りながら,部屋を探索するジル。当然,部屋にはさまざまな仕掛けがある。筆者的に「おっ!」と思ったのが,浴槽の栓を抜いてアイテムを入手する場面。初代「バイオハザード」をプレイした人ならば,同じようなシーンがあることに気づくはず。もしかしたら「1」のオマージュなのかもしれない。
というのも,本作は初代バイオハザードを彷彿させる,恐怖にウェイトがおかれて開発されているからだ。TPSであり,敵を倒す爽快感ももちろんあるのだが,船内をジワリジワリと進んでいくことで感じる恐怖こそが,本作の大きな魅力の一つだ。最近のシリーズ作はアクションの要素が強い印象だったので,ちょっと懐かしさも感じる。
また本作は,画面下をタッチするだけで武器の変更が可能になっている。この操作方法は,ニンテンドー3DS用ソフト「バイオハザード ザ・マーセナリーズ 3D」でも採用されており,非常にプレイしやすいと感じたが,今作もマーセナリーズ 3Dと同じくらいシンプルかつ直感的に操作できる。発売時期は2012年と発表されているだけなので,もう少し待つことになりそうだが,今から期待して待っていていい作品といえるだろう。
ちなみにTGS 2011の会場で本作をプレイすると,4曲入りのサントラCDがもらえる。さらに,TGS限定のスペシャルMiiが会場でダウンロード可能だ。会場に行く人は,この怪しい空間も忘れずに訪問したほうがいいだろう