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「アンチャーテッド」らしさは健在。「アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-」を1時間ほど遊んで,操作感を書き連ねてみました
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印刷2011/12/17 18:14

プレイレポート

「アンチャーテッド」らしさは健在。「アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-」を1時間ほど遊んで,操作感を書き連ねてみました

 PlayStation Vitaローンチタイトルの一つ,「アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-」を1時間少々プレイしてみたので,まずはその手触りをお伝えしよう。

画像集#001のサムネイル/「アンチャーテッド」らしさは健在。「アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-」を1時間ほど遊んで,操作感を書き連ねてみました

 「アンチャーテッド」とは,2007年12月に発売された「アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝」を皮切りに,「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」「アンチャーテッド -砂漠に眠るアトランティス-」と,PlayStation 3用ソフトとして展開され,全世界で累計1300万本以上もの出荷を記録している,ソニー・コンピュータエンタテインメントの人気アクションゲームシリーズだ。
 全作共通の主人公,ネイサン・ドレイク(ネイト)はプロのトレジャーハンターで,歴史や秘宝などにまつわる謎を解明すべく,世界の秘境を舞台に冒険に挑む。ただ,冒険といっても一筋縄ではいかないのが,この手の作品の常。ネイトもやはり,その過程でさまざまな陰謀に巻き込まれ,時には銃撃戦や肉弾戦を強いられたりするのだ。
 そして本作は,PS3用の3作よりも前のネイトの冒険を描いた,PS Vitaオリジナルのタイトルである。

画像集#014のサムネイル/「アンチャーテッド」らしさは健在。「アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-」を1時間ほど遊んで,操作感を書き連ねてみました

 基本的な操作は,方向ボタンと△/○/□/×ボタン,左右のアナログスティック,L/Rボタンを使用する形だが,PS Vitaならではの要素として,前面タッチスクリーンや背面タッチパッド,モーションセンサーといった機能も盛り込まれている。本稿では,それらがゲーム内において,どのような形で生かされているのかに焦点を当てて,この作品を紹介してみたい。

「アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-」公式サイト



前面タッチスクリーン


 かなりの頻度で使用することになるのが,この前面タッチスクリーンだ。ステージ中,壁などを登るときには左スティックで移動し,×ボタンでジャンプをするのが基本。ただし,同様の操作を前面タッチスクリーンで,ネイトを移動させたいルートをドラッグしたり,飛び移りたい場所をタッチすることでも行える。

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 敵との近接戦闘時には,□ボタンを押す代わりに,敵をタッチすることで攻撃を加えることができるし,武器を拾うときには△ボタンを押す代わりに,武器そのものをタッチしてもいい。

画像集#003のサムネイル/「アンチャーテッド」らしさは健在。「アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-」を1時間ほど遊んで,操作感を書き連ねてみました

 こうした基本操作に関しては,プレイヤー各自が遊びやすいと感じるものを,場面場面で選べばいいという程度のもの。アンチャーテッドシリーズ未経験者でも,アクションゲームの類に慣れているならボタンとアナログスティックを使った操作のほうが遊びやすいだろうし,あまりアクションゲームが得意ではない人ならば,画面を直接タッチするほうが,直感的な操作はできるだろう。また,複数の操作方法を同時に使ってみるといったことも可能だ。

 一方,前面タッチスクリーンを必ず使わなければならない局面も登場する。
 例えば,ステージ中に光るヒントを見つけたら,その場所まで近付いて,画面右に表示される宝箱をタッチすると,そこから宝物を拾うことができる。生い茂る竹を鉈で伐採して先に進むシーンでは,前面タッチスクリーンを画面に表示される指示どおりになぞる必要がある。また,遺跡に紙を当てて木炭でこするシーン,ダイヤル式の鍵を開けるシーンでは,前面タッチスクリーンを撫でたりこすったりすることになる。

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 これらは,ボタンとアナログスティックでは表現しづらい手触りを,前面タッチスクリーンによって実現したものであるといえるだろう。ニンテンドーDSでも同様の操作方法を取り入れた作品は数多いが,やはりタッチペンと指とでは,触覚的なインパクトは別物であるように感じられた。


背面タッチパッドとモーションセンサー


 前面タッチスクリーンに比べて使用頻度は低いが,背面タッチパッドとモーションセンサーもまた,アナログスティック&ボタンの代替として使用できるシーンがある。
 例えば崖に張り付いているときに,別の場所へ飛び移る際,左スティックを進みたい方向に傾けて,ネイトの身を乗り出させるのと同じことを,PS Vita本体を傾けることでも行える。

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 ロープにぶら下がっているときは,×ボタンや○ボタンの長押し,あるいは背面タッチパッドのドラッグで,登り降りができる。また,同様のシチュエーションでは左スティックでロープをスイングさせることができるのだが,これもPS Vita本体を前後に揺らすことでも行える。また,銃撃戦時のエイムは,右アナログスティックとモーションセンサーの双方に対応している。

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 背面タッチパッドならではの操作としては,見つけた埋蔵品をさまざまな角度から確認するときが印象的だ。背面タッチパッドで埋蔵品を回転させつつ,前面タッチスクリーンをなぞることで汚れを落とすといった操作を同時に行えるのは,最初こそ戸惑うが,慣れてくると理にかなっているように感じられる。

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 モーションセンサーについては,落ちたら即死! な,狭い場所を渡るとき,バランスをとるのに使用することになる。これに関しては,Wiiやスマートフォンでよくあるパターンだ。

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早く先に進みたい! と自然に思える面白さ


 総じて本作は,PS Vitaならではの機能はきちんと盛り込まれているものの,それらを無理やり使わせるというよりも,通常の操作に加える形でもう一つの選択肢を提示しつつ,要所要所でPS Vitaらしい手触りを実現しようという意気込みに溢れていると感じた。
 そして何より,緻密に描かれたグラフィックス(川面の表現には驚かされた)と,アドベンチャー映画さながらのダイナミックなストーリー展開を,PS Vitaという携帯型ゲーム機で楽しめることのインパクトは大きい。

画像集#013のサムネイル/「アンチャーテッド」らしさは健在。「アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-」を1時間ほど遊んで,操作感を書き連ねてみました

 アンチャーテッドシリーズが面白いという評判を聞いて興味は持っているが,据え置き機でじっくり遊ぶ時間がないという人にとって,PS Vitaでプレイできる本作は,まさに待ちに待った一本といえるのではないだろうか。
 冒頭にも書いたとおり,筆者はまだ1時間程度しか遊んでいないが,正直,原稿を書いている時間があるならとっととゲームを進めたい気持ちでいっぱいだ。なので,もうゲームに戻ります。

 ……タイトル画面のメニュー操作を,前面タッチスクリーンだけでしか行えないことだけは,思い切りが良すぎだと思う。

「アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-」公式サイト


※この記事内の画像は,PS Vitaのスクリーンショット撮影機能を使って撮影し,掲載時にリサイズしたものです
  • 関連タイトル:

    アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-

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