パッケージ
AMD A75&A55
  • AMD
  • 発表日:2011/06/27
お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
AMD,デスクトップLlano向けチップセット「A75」「A55」を正式発表〜対応APUは未だ登場せず
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2011/06/27 13:01

ニュース

AMD,デスクトップLlano向けチップセット「A75」「A55」を正式発表〜対応APUは未だ登場せず

AMD A75 FCH(FCH:Fusion Controller Hub)
画像集#002のサムネイル/AMD,デスクトップLlano向けチップセット「A75」「A55」を正式発表〜対応APUは未だ登場せず
 2011年6月27日13:01,AMDは,AMD A-Series(以下,A-Series) Fusion APUに対応するデスクトップPC向けチップセット「AMD A75」「AMD A55」(以下順にA75,A55)を正式に発表した。開発コードネーム「Llano」として知られてきた新世代Fusion APUに対応するデスクトップPC向けマザーボードは,COMPUTEX TAIPEI 2011の会場で当たり前のように展示されていたが,ようやく正式リリースの日を迎えたことになる。

 ただし,AMDはいまのところデスクトップPC向けA-Seriesを発表していない。チップセット(≒マザーボード)のみが先行してリリースされた格好だ。この出し惜しみ戦略にどういう意味があるのかはともかく,今のところ,A-SeriesベースのデスクトップPCを組んだり,システムビルダー各社のA-Series搭載デスクトップPCを購入したりはまだできないので,この点は注意してほしい。


CPUソケットはFM1

A75はSATA 6Gbps&USB 3.0対応


Socket FM1。31×31−((3×3+4×1)【※4隅の空き】+7×5【※中央部の大きな穴】+2×4【※中央部の空き周辺にある空き】)で905ピンだった
画像集#004のサムネイル/AMD,デスクトップLlano向けチップセット「A75」「A55」を正式発表〜対応APUは未だ登場せず
 A-SeriesベースのノートPC向けプラットフォームが「Sabine」(サビーネ)だというのは6月14日の記事でお伝えしたとおりだが,デスクトップPC向けのプラットフォーム名は「Lynx」(リンクス)。CPUソケットは「Socket FM1」で,筆者が数えた限り,905ピンだ。対応CPUは(言うまでもなく)FM1パッケージのデスクトップPC向けA-Seriesとなる。

 A75とA55の違いはSerial ATA 6GbpsとUSB 3.0サポートの有無にあり,具体的な違いは下記のとおり,サポートされるポート数となる。高いスペックの製品が人気を集める日本市場では,世界初のUSB 3.0コントローラ内蔵チップセットたるA75が主流になりそうだ。

  • A75:Serial ATA 6Gbps×6,USB 3.0×4(USB 2.0×10)
  • A55:Serial ATA 3Gbps×6,USB 3.0×0(USB 2.0×14)

 このほかA75とA55チップセットの主なスペックはのとおり。開発コードネームはA75が「Hudson D3」,A55が「Hudson D2」だ。余談気味に続けると,同「Hudson D1」はAMD E-Series向けの「AMD A45」である。

※1 別途,Fusion APUから,グラフィックス用とは別に,PCIe 2.0 x1 ×4がサポートされる
※2 UEFI利用時
※3 接続された複数のSerial ATAデバイスに対して同時にコマンドを発行できる機能であるFrame Information Structureサポートの有無。サポートが有効の場合,「よりCPU負荷は高くなるが,データ転送効率もよくなるもの」という理解でおおむね問題ない
画像集#006のサムネイル/AMD,デスクトップLlano向けチップセット「A75」「A55」を正式発表〜対応APUは未だ登場せず

 なお,両チップセットとも,A-SeriesとはPCI Express 2.0 x4相当の帯域幅を持った「UMI」(Unified Media Interface)および2系統のディスプレイ出力パイプラインで接続されており,DVIやDisplayPort,HDMIで最大2台のディスプレイと接続可能。A75&A55チップセットでは,ノートPC向けチップセットである「AMD A70M」「AMD A60M」と同様に,A-Series側のGPU機能と単体GPUとによる協調動作「AMD Dual Graphics」に対応するが,AMD Dual Graphicsで想定される単体グラフィックスカードと接続したときには最大5台のディスプレイ出力に対応するという。

 搭載マザーボードは,ASUSTeK ComputerやASRock,BIOSTAR MICROTECH,ECS,Foxconn(Foxconn Channel),GIGA-BYTE TECHNOLOGY,Jetway Computer,MSI,Sapphire Technologyから登場する見込みだ。
 冒頭で紹介したとおり,現時点では動かそうにもFusion APUが手に入らないのだが,“板だけで石がない”状態がそう長く続くとも思えない。A-SeriesのデスクトップPC向けモデルが間もなく登場すると期待しておいていいのではなかろうか。

AMDが公開したA75&A55マザーボードのパートナー企業一覧。ATXからMini-ITXまで,かなりの数が登場することとなりそうだ
画像集#005のサムネイル/AMD,デスクトップLlano向けチップセット「A75」「A55」を正式発表〜対応APUは未だ登場せず

日本AMDのA-Series特設ページ

  • 関連タイトル:

    AMD A75&A55

  • 関連タイトル:

    AMD A-Series(Llano)

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:11月27日〜11月28日