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【PR】AMDが熱い! 競合を圧倒する「A10-5800K」APUと「Radeon HD 7790」GPUが2013年春のベストチョイスだ
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印刷2013/05/02 12:00

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【PR】AMDが熱い! 競合を圧倒する「A10-5800K」APUと「Radeon HD 7790」GPUが2013年春のベストチョイスだ

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 いま,AMDが熱い。
 4Gamerのハードウェア記事をマメに読んでくれている読者なら感じていると思うが,最近のAMDは,矢継ぎ早の情報開示や,APUやグラフィックスカードへのゲームソフトのダウンロードコードバンドルキャンペーンなど,動きが非常に活発だ。PlayStation 4のAPU採用も追い風となって,PCゲーム市場におけるAMDの存在感は,日増しに高まっている。

 ただ,こう言ってはアレだが,それまでの1〜2年,PCゲーム市場におけるAMDの存在感は薄かった。それだけに,「AMDが熱いと言われても,何がどうキてるのよ?」という人は少なくないだろう。そこで今回は,2013年におけるAMDの重要なキーワードである「APU」と「Radeon」に焦点を絞って,ベンチマークテストを交えつつ,AMDの何が熱いのかを明らかにしてみたいと思う。


2013年春の注目株は

「A10-5800K」と「Radeon HD 7790」


 というわけで,半ば結論めいたことから話を始めるが,2013年春の時点で注目株となるのは,AMD A-Series APU(以下,A-Series)の最上位モデルである「A10-5800K」と,Radeon HD 7000シリーズの新顔にして,新しいGPUコアを採用する「Radeon HD 7790」(以下,HD 7790)の2製品だ。

■最大4.2GHz動作のCPUコアとミドルクラスGPU
■DDR3-1866メモリコントローラを統合したA10-5800K

A10-5800K
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 順に見ていこう。A10-5800Kは,「Trinity」(トリニティ)という開発コードネームで知られる第2世代A-Series APUの最上位モデルである。
 APUというのは「Accelerated Processing Unit」の頭文字をとった略称で,簡単にいうと,CPUコアとGPUコア,メモリコントローラを1つの同一のシリコン(=半導体)上で統合したものである。言うなれば「Radeonを統合したCPU」といったところか。

プロセッサのパッケージ(≒形状仕様)は「FM2」で,904ピンが“生えて”いる。「Socket FM2」と呼ばれるソケット(右)を搭載したマザーボードと組み合わせて使う
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Trinityコアのイメージ。左側に,左右対称のブロックが2つ見えるが,これがデュアルコアのモジュールだ。ちなみに右半分の大きなブロックはGPUコアである
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 CPUコアには,2013年春の時点におけるAMDの主力CPUアーキテクチャ「Bulldozer」(ブルドーザー)の第2世代モデル「Piledriver」(パイルドライバー)を採用。2基の整数演算ユニットが1基の浮動小数点ユニットを共有する“デュアルコア”のモジュールを2基搭載するため,A10-5800KのCPUコア部分は「最新世代のクアッドコアCPUを統合したプロセッサ」ということになる。
 L2キャッシュ容量はモジュールごとに2MBの計4MB。気になる動作クロックは3.8GHzと高いが,さらに,自動クロックアップ機能「AMD Turbo CORE Technology」(以下,Turbo CORE)の第3世代モデル「Turbo CORE 3.0」が採用されており,必要に応じて最大動作クロックは4.2GHzに達する。メーカー保証がなくなるオーバークロックを試みなくても,4GHzオーバーのクロックで動作するプロセッサを入手できるわけだ。

 また,オーバークロックについて続けるなら,A10-5800Kは,動作倍率がメーカーレベルでロックされていないので,自己責任を覚悟すれば,5GHz超級を狙うことも夢ではなかったりする。

GPUコアの動作クロックは最大800MHz。SIMD Engineは,シンプルな小型プロセッサ「Stream Processor」(ストリームプロセッサ)64基を搭載するので,6基のSIMD Engineを搭載するGPUコアのStream Processor総数は384基となる
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 組み合わされるGPUコアは,「TeraScale 2」アーキテクチャで「VLIW4」(Very Long Instruction Words 4)エンジンを採用した,「Northern Islands」(ノーザンアイランド)世代のもの。これも一言で言い換えるなら,(一世代前の最上位GPUである)Radeon HD 6900シリーズと同じエンジンを採用するGPUコアということになる。

 ATI Radeon HD 2000シリーズ以降,現在に至るまで,AMDは,複数のGPUコアをまとめた“シェーダユニット”的な単位でGPUを管理している。そしてこの単位をNorthern Islands世代のGPUでは「SIMD Engine」と言うのだが,A10-5800Kの場合,このSIMD Engineの数は6基だ。
 6基というのは,単体GPUでいうと「Radeon HD 6670」などと同じ。つまりA10-5800Kには,一世代前のエントリーミドルクラス市場向けGPU相当のGPUコアが統合されているというわけである。

外部出力インタフェースはDual-Link DVI,DisplayPort,HDMI,アナログRGB(D-Sub 15ピン)をサポート。写真のように,複数の出力端子が用意されているマザーボードなら,マルチディスプレイ出力も簡単に行える
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 もっとも,「一世代前のエントリーミドルクラス向けGPU」ではピンとこないという人もいるだろう。そこでAMDは,A10-5800KのGPUコアに「Radeon HD 7660D」という名称を与えている。最新世代のRadeon HD 7000シリーズだと,現行の最下位モデルとなるミドルクラス市場向けの製品が「Radeon HD 7750」なので,その“少し下”であることが分かりやすい。

 最後にメモリコントローラは,デュアルチャネルDDR3-1866に対応。GPUは,組み合わされるグラフィックスメモリのスペックに性能が左右されやすいだけに,競合――第3世代CoreプロセッサだとDDR3-1600対応――よりも高いスペックのメモリコントローラを統合している点は注目しておきたいところだ。

■最新世代の「Graphics Core Next」アーキテクチャを採用し
■価格対性能比の高さを追求してきたHD 7790

HD 7790のGPUパッケージ。本文で14基のGCN Compute Unitを搭載すると述べたが,1基のGCN Compute Unitは,VLIW4エンジンから引き続いて64基のStream Processorを搭載するので,HD 7790全体のStream Processor数は64×14で896基となる
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 続いてはHD 7790だが,3月に発表されたばかりの本製品は,AMDの最新GPUアーキテクチャ「Graphics Core Next」(グラフィックスコアネクスト,以下 GCN)を採用した,ミドルクラス市場向けのGPUである。
 SIMD Engineあらため「GCN Compute Unit」単位でGPUコアを管理するGCNでは,TeraScale 2のVLIW4エンジンと比べて,“GCN Compute Unit単位でできること”が増えたのが大きな特徴だ。技術的に“濃い”話となることから詳細は割愛するので,気になる人はGCNアーキテクチャについて解説した記事をチェックしてほしいと思うが,簡単に言うと,TeraScale 2と比べてGCNでは,グラフィックス処理能力と,(将来的にはゲーム用途でも活用されると見込まれる)汎用演算能力の引き上げが行われている。

 実のところ,そんなGCNアーキテクチャを採用した第1世代のGPUとしては,すでにRadeon HD 7900・7800・7700シリーズがあり,これらは2013年3月の時点でほぼ出揃っていた。つまり,HD 7790の登場はそれからずいぶん遅れたことになるわけだが,そこには理由がある。HD 7790は,GCN第1世代のGPUをベースとするブラッシュアップ版GPUコア「Bonaire XT」(ボネアXT,開発コードネーム)を採用してきているのだ。

HD 7790のブロック図。クリックすると拡大表示され,そこに「GCN」と書かれたブロックが合計14個見えると思うが,それがGCN Compute Unitである
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 Radeon HD 7700シリーズでそれまで最上位モデルだった「Radeon HD 7770」だと,GCN Compute Unitの数は10基。それに対して,同じRadeon HD 7700シリーズの名を冠しつつも新設計のGPUコアを採用してきたHD 7790では14基となる。その規模は,ミドルハイクラス市場向けGPUであるRadeon HD 7800シリーズの下位モデルにして,16基のGCN Compute Unitを搭載した「Radeon HD 7850」にむしろ近いのである。
 ミドルクラス市場向けと位置づけられているにもかかわらず,プロセッサとしての規模は1ランク上のものに近いというあたり,価格対性能比の高さを追求してきたGPUであることは容易に想像できよう。

 なお,組み合わされるグラフィックスメモリは(GPU用として現在最も高スペックな)GDDR5。動作クロックは,これまた最速クラスである6GHz相当(実クロック1.5GHz)だ。メモリインタフェースは従来のRadeon HD 7700シリーズと同じく128bitになっている。


A10-5800Kはi5-3570Kと

HD 7790はGTX 650 Tiとそれぞれ比較


A10-5800KおよびGPU 2製品のテストには,ASUSTeK Computer製のFM2マザーボード「F2A85-M PRO」を用いた
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 本稿の冒頭で,今回の記事ではベンチマークを交えると述べたが,ここではその具体的なテスト環境と方法を述べたい。
 まずA10-5800Kのテストからだが,比較対象にはIntelの「Core i5-3570K」(以下,i5-3570K)を用意した。実勢価格はA10-5800Kが1万600〜1万5500円程度,i5-3570Kが2万2500〜2万6000円程度(※いずれも2013年5月2日現在)で,最安値では約2倍という開きがあるが,「4コア4スレッド仕様のCPUコアと,上位のGPUコアを統合したプロセッサ」という条件で,A10-5800Kのライバルはi5-3570Kになるため,あえて比較してみようというわけだ。
 メモリコントローラは,いずれも公称最大スペック――A10-5800KはDDR3-1866,i5-3570KはDDR3-1600――に設定する。

玄人志向ブランドのHD 7790カード「RH7790-E1GHD」。リファレンスクロックで動作する,グラフィックスメモリ容量1GBモデルだ。ヒートパイプの走る2スロット仕様のGPUクーラーを搭載するのが大きな特徴
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 一方,HD 7790の比較対象には,NVIDIAのミドルクラス市場向けGPU「GeForce GTX 650 Ti」(以下,GTX 650 Ti)を用意した。グラフィックスメモリ容量1GBモデルの話をすると,搭載グラフィックスカードの実勢価格は,HD 7790が1万5000〜2万円程度,GTX 650 Tiが1万4000〜2万500円程度(※いずれも2013年5月2日現在)なので,こちらは同じ価格帯での“ガチ比較”ということになる。

 なお,今回テストに用いるのはHD 7790カードが玄人志向ブランドの「RH7790-E1GHD」,GTX 650 TiカードがPalit Microsystems製の「NE5X65T01301-1071F」だが,後者はコアクロックがリファレンス比でわずかに引き上げられたクロックアップモデルであるため,テストにあたっては,MSI製のオーバークロックツール「Afterburner」(Version 2.3.1)から,リファレンスクロックにまで引き下げている。
 また,グラフィックスカード以外のテスト環境を揃えるべく,HD 7790とGTX 650 Tiの比較では,A10-5800Kシステムを用いることにした。

 そのほかテスト環境はのとおり。グラフィックスドライバは,A10-5800KとHD 7790で「Catalyst 13.5 Beta2」,i5-3570Kで「15.31.3.3071」,GTX 650 Tiで「GeForce 320.00 Driver Beta」を用いた。いずれもテスト開始時点の最新版だ。

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 さて,テストの方法だが,A10-5800Kとi5-3570Kでのテストでは,「3DMark」と「Far Cry 3」,「The Elder Scrolls V: Skyrim」(以下,Skyrim),「シムシティ」,「DiRT Showdown」の5つを用いる。エントリークラスのGPUでプレイしたいと思うだろうゲームジャンルをピックアップしたつもりだ。3DMark以外では解像度を1280×720ドットおよび1600×900ドットとする。

 細かく見ていくと,まず新世代3DMarkでは,エントリークラスのGPUを対象に,DirectX 10ベースで実行する「Cloud Gate」と,DirectX 11ベースのテストである「Fire Strike」を実行。いずれも2回実行し,値が高いほうのスコアを採用することにした。

 Far Cry 3とSkyrimでは,基本的なテスト方法を4Gamerのベンチマークレギュレーション13.2準拠としつつ,グラフィックス設定のプリセットを,Far Cry 3では「LOW」,Skyrimでは「Medium」へとそれぞれ引き下げ,プレイ可能なフレームレートを狙う。
 具体的には,Far Cry 3では,LOW設定そのものの「LOW標準設定」と,そこに4xアンチエイリアシング+16x異方性フィルタリングを適用させた「LOW高負荷設定」,Skyrimでは,4xアンチエイリアシングが適用される「Medium設定」と,そこからアンチエイリアシングを無効化した「Medium低負荷設定」を実施する。

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シムシティの「入門ガイド」

Maxis, SimCity, SimCity 2000, SimCity 3000, The Sims and Need for Speed are trademarks of Electronic Arts Inc. Mass Effect is a trademark of EA International (Studio and Publishing) Ltd. John Madden, NFL and FIFA are the property of their respective owners and used with permission. All other trademarks are the property of their respective owners.
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DiRT Showdownのベンチマークモード

(C)2011 The Codemasters Software Company Limited("Codemasters"). All Right Reserved
 シムシティでは,「High」プリセットをベースに,「Lighting」を「Min」,「Shadows」を「Low」に変更。そのうえで「入門ガイド」を2分間実行し,その間の平均フレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)から測定する形をとった。アンチエイリアシングを適用しない「標準設定」と,ゲーム側で適用した「AA有効化設定」の2パターンで,テストを3回実行し,いずれも平均をスコアとして採用する。

 DiRT Showdownでは,ゲームに標準で用意されるベンチマークモードを2回実行し,平均を取っている。グラフィックス設定プリセットは「High」で,Highの標準設定と,そこから4xアンチエイリアシング+16x異方性フィルタリングを適用した「High高負荷設定」の2パターンでテストを行っている。

 一方,HD 7790とGTX 650 Tiの比較では,より新しいゲームタイトルをということで,「Far Cry 3」と「Skyrim」の代わりに「BioShock Infinite」と「TOMB RAIDER」を加えた。ゲームテスト時の解像度は1600×900ドットと1920×1080ドットだ。残る3本は変更していない。
 というわけで,こちらも3DMarkから見ていこう。3DMarkでは,DirectX 11テストであるFire Strikeと,同テストの高負荷版プリセットとなる「Extreme」を実行。こちらも同様に2回繰り返して,より高いほうのスコアを採用する。

Bioshock Infiniteのベンチマークモード

(C)2002-2013 Take-Two Interactive Software, Inc. Developed by Irrational Games.BioShock, BioShock Infinite, Irrational Games, 2K Games, Take-Two Interactive Software and their respective logos are all trademarks of Take-Two Interactive Software, Inc.
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 BioShock Infiniteでは,ゲーム側に標準で用意されたベンチマークモードを利用する。BioShock Infiniteの場合,ベンチマークモードを実行すると,複数用意された描画負荷のうち,どれを使うか選択できるので,今回は,DirectX 10モードをベースにDirectX 11の要素も一部含み,まずまずの描画負荷がある「High」と,DirectX 11モードで実行するため描画負荷が比較的高くなる「UltraDX11」の2パターンでテストを行うことにした。
 ベンチマークモードでは,「Welcome Center」と「Town Center」,「Raffle」,「Monument Island」の4シーンで個別にフレームレートが測定されるので,今回は通しで2回繰り返し実行して,4シーン全体の平均をスコアとして採用する。

AMDが示した,TressFX Hair無効時(左)と有効時(右)の比較
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 TOMB RAIDERでも,テストに用いるのはゲーム側に標準で用意されたベンチマークモードだ。グラフィックス設定プリセットは「High」を選択し,さらに,PC版ならではの要素である“ララの髪の毛を自然に処理する技術”こと「TressFX Hair」を有効化する。
 テストは,High(+TressFX Hair)の標準設定と,そこに4xアンチエイリアシング+16x異方性フィルタリングを加えた「High高負荷設定」の2パターンで実施することにした。

 シムシティとDiRT Showdownのテスト方法は基本的にA10-5800Kとi5-3570Kの比較時から変えていないが,グラフィックス設定は,シムシティの場合,LightningとShadowsも含めてすべて「High」とした状態(以下,High標準設定)と,そこにアンチエイリアシングを加えた状態(以下,High AA有効化設定)に変更した。また,DiRT Showdownではプリセットを「Ultra」に引き上げ,「Ultra標準設定」と「Ultra高負荷設定」でテストを行う。


多くの場面でゲームがプレイアブルなA10-5800K

i5-3570Kとは格の違いを見せ付ける結果に


 テスト方法の説明が長くなったが,結果の考察に入ろう。まずはA10-5800K×i5-3570Kからだ。
 グラフ1は3DMarkの結果だが,A10-5800Kは,Cloud Gateで約4%,Fire Strikeでは54%高いスコア差を付けた。描画負荷の高いFire Strikeのスコアはさすがに両製品とも1000以下だが,そこでA10-5800Kがi5-3570Kの1.5倍という強烈な結果を残している点は注目しておきたい。

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 Far Cry 3のスコアがグラフ2,3で,ここではLOW標準設定の1280×720ドットで,4Gamerのベンチマークレギュレーションが合格ラインとする平均40fpsを超えてきた。LOW高負荷設定のスコアを見れば分かるように,Far Cry 3は描画負荷が非常に高いのだが,そういうタイトルであっても,A10-5800Kなら,グラフィックス設定を調整すれば,十分にプレイ可能なだけの平均フレームレートを確保できるわけだ。

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 RPGの代表としてピックアップしたSkyrimのテスト結果がグラフ4,5となる。ベンチマークレギュレーション13.2を土台としたテスト設定なので,Medium設定とはいっても,公式の高解像度テクスチャパックは導入されており,相応に描画負荷は高くなっているのだが,そんな状況下でもA10-5800Kは,Medium低負荷の1600×900ドットで,合格ラインとなる平均40fpsを超えてきた。最も描画負荷の低いMedium低負荷の1280×720ドットでも平均40fpsに遠く及ばないi5-3570Kとの実力差は明らかだ。
 ちなみにパーセンテージでいうと,A10-5800Kはi5-3570Kよりも63〜89%高いスコアとなっている。

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 平均30fpsを超えていればおおむね問題なく,40fpsを超えてくればプレイしていてフレームレート面の不満を感じることはまずないといえるシムシティのスコアがグラフ6,7だ。
 i5-3570Kでは平均30fpsに届かないところ,A10-5800Kでは1600×900ドットで平均30fps,1280×720ドットで平均40fps超えと,ここでも格の違いを見せつけている。

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 AMD製GPUに最適化されていることで知られるDiRT Showdownのスコアをまとめたグラフ8,9だ。i5-3570KはHigh標準設定の1280×720ドットで30fpsを超えるのがやっとなのに対し,A10-5800KはHigh高負荷設定の1600×900ドットでも30fps超え。High標準設定の1280×720ドットでは平均60fpsに迫っている点も見逃せない。

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最新タイトルで強いHD 7790

多くの場面でGTX 650 Tiを凌駕


 実勢価格では半額に近いA10-5800Kがi5-3570Kを圧倒するという結果の次は,同じ価格帯での直接対決となるHD 7790×GTX 650 Tiを見ていこう。
 グラフ10は3DMarkのスコアで,Fire Strikeの標準プリセットだと約19%,Extremeプリセットではなんと143%という,ダブルスコア以上のスコア差が出た。Extremeプリセットで「HD 7790側の最適化が進んでいる」のか「GTX 650 Tiの最適化が遅れている」のか,その両方が原因なのかは分からないが,最新世代の3Dベンチマークでより高いスコアを示せるのがHD 7790のほうであるとはいえるだろう。

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 日本では4月26日に発売されたばかりのBioShock Infinite。同タイトルを用いたテスト結果がグラフ11,12となる。
 BioShock Infiniteは,AMDのゲーム開発者支援プログラム「Gaming Evolved」に則って開発されたタイトルだが,HD 7790がGTX 650 Tiより1〜9%程度高いスコアという結果からは,Gaming Evolvedプログラムの効果を見て取ることができそうだ。

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 続いてもGaming Evolvedプログラムに則った最新タイトル,TOMB RAIDER。今回有効化しているTressFX Hairは,AMDと,TOMB RAIDERの開発元であるCrystal Dynamicsの協力により実現された機能ながら,GeForceでも利用可能なのだが,そんな「PC版ならではの要素」を有効にしたTOMB RAIDERをプレイするのにどちらが適しているかは,グラフ13,14から明らかだろう。
 TOMB RAIDERでは,平均30fps超が,快適にプレイアブルかどうかの目安になる。つまり,HD 7790,GTX 650 Tiとも,プレイアブルなフレームレートが出ているのはHigh標準設定ということになるわけだが,そこでHD 7790は,GTX 650 Tiに対し,18〜20%程度のスコア差を示している。

 ちなみにHigh高負荷設定では両GPUとも苦しく,ミドルクラス市場向け製品の限界も見て取れる。ただそんななかでも,GTX 650 Tiが1920×1080ドットでスコアを大きく落とすのに対し,HD 7790が踏みとどまっている点は注目しておきたい。

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 シムシティのテスト結果がグラフ15,16で,High標準設定の1600×900ドットでは,HD 7790がGTX 650 Tiに対してわずかに後れを取った。
 ただし,描画負荷が高くなると,HD 7790はあっさりと逆転する。十分にプレイできるだけのフレームレートが出ているという点でHD 7790とGTX 650 Tiの間に違いはないが,HD 7790のほうが高い描画設定に強い傾向を見せている点は記憶に留めておきたいところだ。

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 Gaming Evolvedプログラムに則って開発されたDiRT Showdownのスコアをまとめたものがグラフ17,18だ。ここではHD 7790がGTX 650 Tiに対して37〜41%程度という大差を付けた。PCゲームでは最適化というものが本当に大事なのだとよく分かる結果である。

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圧倒的な価格対性能比を誇るA10-5800Kと

競合より確実に速いHD 7790は1万円台最強だ


画像集#017のサムネイル/【PR】AMDが熱い! 競合を圧倒する「A10-5800K」APUと「Radeon HD 7790」GPUが2013年春のベストチョイスだ
 以上,A10-5800Kとi5-3570Kをチェックしてきた。
 A10-5800Kが持つ,強烈なまでの価格対性能比は,もはやあらためて説明するまでもないと思う。「CPUメーカー」のIntelはCPU性能を強くプッシュしているわけだが,実際の3Dゲームでは,GPUのほうがはるかに“効く”。それを分かっている「CPU+GPUメーカー」であるAMDだからこそ,「価格では2倍近く異なるi5-3570Kを子供扱いできるAPU」を世に出せるわけだ。

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 また,HD 7790とGTX 650 Tiという,搭載グラフィックスカードの中心価格帯が1万円台後半となるGPUでどちらを選ぶべきかも,テスト結果から答えは出た。最新世代の3Dゲームタイトル,とくに,日本のゲーマーが注目しているBioShock Infiniteやシムシティをプレイしたいときの“回答”は,間違いなくHD 7790のほうである。
 高負荷環境で極端にスコアが落ちたりしない,グラフィックスドライバの安定感も,地味ながら押さえておきたいポイントといえるだろう。

 しかも,注目すべきはそれだけではない。AMDは,A10-5800Kと,パートナー各社のHD 7790搭載カードにおいて,シムシティ日本語版のフルバージョンがダウンロードできるクーポンを先着順でバンドルさせている。ボックス版で購入すると6000円近くするゲームタイトルが,無料で手に入るのである。

左はA10シリーズのA-Series APU,右はHD 7790のキャンペーンバナー。いずれも先着順でSimCity日本語版のダウンロードクーポンコードがもらえる
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 実際の価格も,コストパフォーマンスも,性能でも,競合製品を選ぶ理由はもはやない。1万円台の主役は明らかにAMDなのだ。

AMD日本語公式Webサイト

AMDのデスクトップPC向けAPU製品情報ページ

AMDのRadeon HD 7790製品情報ページ

  • 関連タイトル:

    AMD A-Series(Trinity,Richland)

  • 関連タイトル:

    Radeon HD 7700

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