KONAMIは2012年11月8日に,PlayStation 3用ソフト「
SILENT HILL:DOWNPOUR」を発売する。
陰鬱な映像が生み出す濃密な恐怖と,ゲーマーをも唸らせる確かなゲーム性で,ホラーアクションゲームの代名詞の1つとして支持されている「SILENT HILL」シリーズ。その最新作となる「SILENT HILL:DOWNPOUR」は,国内ではシリーズ初となるPlayStation 3向けのタイトルとして,ファンから大きな注目を集めている。
そんな本作の公式サイトでは,現在ストーリーやキャラクター情報,トレーラーなどが公開されているのだが,その中に
「サイレントヒル 最恐試遊会」という動画コンテンツも用意されている(
関連記事)。これは,心霊スポットライター,編集者,ご当地ヒーロー,過激漫才ゲーマー,ヲタクアイドルなど,さまざまな職業のゲストプレイヤーが,実際に心霊スポットに行って「SILENT HILL:DOWNPOUR」をプレイする様子が収録されたムービーなのだ。
撮影場所となったのは,静岡県内にある某廃校舎。「なるほど,SILENT HILLだけに静岡……ハハッ」などと笑っていられないほどの嫌な雰囲気である
![画像集#002のサムネイル/各界のプロも半泣きで太鼓判を押す「SILENT HILL:DOWNPOUR」の恐怖とは。「サイレントヒル 最恐試遊会」の収録現場をレポート](/games/134/G013409/20121019063/TN/002.jpg) |
このたび4Gamerは,静岡県内にある某廃校舎にて行われた「サイレントヒル 最恐試遊会」の撮影現場を取材する機会を得た。校内はもちろん真っ暗で,ライトがなければ1メートル先も見えない状態。さらに校内は不気味なほど静まりかえっており,スタッフが集まっている部屋から少し離れると,まるで異世界に迷い込んでしまったかのような恐怖さえ感じた。取材しているだけの筆者でさえこんな状態なのだから,わずかな灯りだけを頼りに心霊スポットを進んでいくゲストプレイヤーは,尋常ならざる恐怖を感じていたことだろう……。
なお現在は,単行本「新耳袋殴り込み」シリーズの取材で数々の心霊スポットを訪れている
ギンティ小林さんと,静岡のご当地ヒーロー
茶神ハチジュウハチヤーさんの動画が公開中で,本日(10月24日)には
千太郎さん,10月31日には
喜屋武ちあきさんの動画が公開予定となっているので,気になる人はぜひチェックしてみてほしい。
ギンティ小林さん
![画像集#006のサムネイル/各界のプロも半泣きで太鼓判を押す「SILENT HILL:DOWNPOUR」の恐怖とは。「サイレントヒル 最恐試遊会」の収録現場をレポート](/games/134/G013409/20121019063/TN/006.jpg) |
取材当日,試遊を終えたばかりのギンティ小林さん,茶神ハチジュウハチヤーさん,千太郎さんから話を聞く機会が得られたので,以下に紹介しよう。
試遊を終え,スタッフルームに戻ってきたギンティさんは,開口一番「こんな仕事引き受けるんじゃなかった……」と,まるで生気を抜かれたような様子。ちなみにこの廃校舎は,心霊スポットマニアの間でも危険度が高いことで有名なのだが,当然ギンティさんもそのことを知っており,最初から「これはシャレにならない」と思っていたそうだ。
ギンティさんによると,実際ここには「出る」らしく,某作品の撮影中に,それまで明らかに居なかった見覚えのない人が,現場を徘徊していたという怪異が発生したこともあるという……。
「SILENT HILL:DOWNPOUR」を試遊した感想については,
「本物の臨場感を感じた」と一言。廃屋の中で廃屋を探索するゲームをプレイするという特殊な体験に,心霊スポットに明るい小林さんも戸惑いを隠せなかったようだが,「ゲーム中は,心霊スポットに行ったときと同様の恐怖を味わえると思いますよ」と,本作の怖さに太鼓判を押していた。
とくに危険だと言われているボイラー室。撮影スタジオとして貸し出しされているこの廃校舎には,定期的に人が来るらしいのだが,このボイラー室では,説明の付かない奇怪な出来事がよく起こるのだという
![画像集#007のサムネイル/各界のプロも半泣きで太鼓判を押す「SILENT HILL:DOWNPOUR」の恐怖とは。「サイレントヒル 最恐試遊会」の収録現場をレポート](/games/134/G013409/20121019063/TN/007.jpg) |
茶神ハチジュウハチヤーさん
![画像集#010のサムネイル/各界のプロも半泣きで太鼓判を押す「SILENT HILL:DOWNPOUR」の恐怖とは。「サイレントヒル 最恐試遊会」の収録現場をレポート](/games/134/G013409/20121019063/TN/010.jpg) |
茶神ハチジュウハチヤーさんは,「クリーチャーにお茶でも振る舞いたいところだったのですが」と,実にらしいコメントを残してくれた一方で,作中のリアルな“音”に驚きを隠せなかったとも語っていた。表情や顔色をうかがえないため,真意を真意を測りにくいハチジュウハチヤーさんだが,「SILENT HILL:DOWNPOUR」のリアルなグラフィックスとサウンドに圧倒されたことだけは,痛いほど伝わってきた。
ゲームをプレイしてみての感想については,クリーチャーと遭遇したら「お茶の息吹」(人間で言うところの心拍数)が高まり,「フットーして湯気が出そうだった」とコメント。
そして最後に,
「感情移入がしやすく臨場感があったので,『SILENT HILL』ファンはもちろん,ホラーが好きであれば絶対に楽しめると思います」と語ってくれた。
千太郎さん
![画像集#011のサムネイル/各界のプロも半泣きで太鼓判を押す「SILENT HILL:DOWNPOUR」の恐怖とは。「サイレントヒル 最恐試遊会」の収録現場をレポート](/games/134/G013409/20121019063/TN/011.jpg) |
普段からゲームに親しんでいるという千太郎さん曰く,操作自体はすぐに慣れたという本作。「普通にゲームを遊ぶ人だったら,割とすぐにのめり込めるのではないか」と話していた。
また千太郎さんは本作について,
「“間”が良い」とコメント。「安心して一息ついたところに,なんかスゲーのが来るんですよね!」と,恐怖をあおる演出表現を絶賛していた。
ちなみに本作では,斧などの分かりやすい武器だけではなく,石ころや椅子といったものも武器として使える。そのことについては,「これも使えるんだ」という意外性が楽しいと話していた。なお千太郎さんによると,本作ではゲーム中の“小さい音”にもかなりのこだわりが見られたらしく,「音を感じる」楽しみ方もあるのではないかという。
「ぜひ,ヘッドフォンを付けて爆音でプレイしてほしいですね」とのことだ。
千太郎さん自身はどちらかというとホラー耐性があるほうで,決してホラーが苦手なわけではないという。しかし撮影中は,現場の雰囲気も相まって,非常に怖い思いをしたと神妙に語る。加えてプレイ中は,照明が切れたり,何もないところから風が吹いたりといった心霊現象にも遭遇しらしく,「ここは……居ますね」と,ギンティさんと同様,心霊スポットのヤバさについても言及していた。
その模様は,10月24日に公開される「サイレントヒル 最恐試遊会」で確認できるので,「SILENT HILL:SILENT HILL:DOWNPOUR」の購入を検討している人はもちろん,ホラー好きだという人はぜひチェックしてほしい。