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「ドラゴンコレクション」の裏側が語られた,「大人気ソーシャルゲームを支える技術〜 拡大し続けるシステムの軌跡」セッションレポート
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印刷2012/03/17 14:54

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「ドラゴンコレクション」の裏側が語られた,「大人気ソーシャルゲームを支える技術〜 拡大し続けるシステムの軌跡」セッションレポート

コナミデジタルエンタテインメント ドラコレスタジオ マネージャー 廣田竜平氏
画像集#002のサムネイル/「ドラゴンコレクション」の裏側が語られた,「大人気ソーシャルゲームを支える技術〜 拡大し続けるシステムの軌跡」セッションレポート
 2012年3月16日に開催された「Open Game Contents 2012」にて,コナミデジタルエンタテインメントの廣田竜平氏は,「大人気ソーシャルゲームを支える技術〜 拡大し続けるシステムの軌跡」と題したセッションに登壇。同社がサービスを提供しているソーシャルゲーム「ドラゴンコレクション」のシステム構築をテーマとした内容で,ユーザー数の増加に伴いサーバーを強化していった様子などが語られた。
 廣田氏はもともとアミューズメント機器部門で「DrumMania」シリーズや「GuitarFreaks」シリーズなどのプログラムを手がけていたが,その後「ときめきメモリアルONLINE」といったオンラインゲームやiOS向けの「Dance Dance Revolution S+」などに携わったという人物だ。ドラゴンコレクションでは,アプリとインフラにおける技術面の責任者を務めているとのこと。

 ドラゴンコレクションといえば,今でこそ会員数500万人を超える人気のソーシャルゲームとなっているタイトルだが,サービス開始当初はどの程度のユーザーが集まるか分からなかったという。とはいえ,廣田氏は,「ドラゴンコレクションは,開発段階で社内的に評判がよかったため,標準的なアプリよりも手厚いシステム構成を用意した」とのこと。ちなみに,ここでいうシステムとは,アプリとインフラを合わせたものを指している。

 さて,この手厚く用意したというシステム構成だが,予想を上回るユーザー数の増加により,どんどん拡張していくことになった。システムに余裕を持たせることができたのはサービス開始から8か月後だということからも,ユーザー数の伸びがすさまじいものだったことがうかがえる。

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ドラゴンコレクションのシステム増強の様子。これを見るとドラゴンコレクションの勢いが分かるだろう
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システム運用のPDCAの流れを示したスライド
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 続いて廣田氏は,実際のシステムを運用するにあたり,PDCA(Plan:計画,Do:実施,Check:点検,Action:改善)がどのように行われているかを解説。「理想は障害が発生する前に感知すること」と述べ,いくつかのサンプルを紹介した。廣田氏によれば,障害が発生してしまった場合は,アプリのみ,もしくはインフラのみで解決しようと思わず,双方を理解したうえでベストな解決策を導き出すのが重要とのこと。また,システムの都合でイベントなどを行えないといったことがないように気をつけているほか,サービス全体になるべく影響を与えないようにシステム拡張を行っているという。

数値監視によって分かることと効果検証の一例
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輪番アクセスの仕組みを示したスライド
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 ちなみに,ドラゴンコレクションでは,システム全体が停止しないように「輪番アクセス」という手法も採用しているという。これは,ユーザーIDからグループ分けをして,ユーザーが利用できる範囲を定期的に変更するというもの。これによりサービス全体だけでなく,特定の機能に対しても開放率をコントロールできるようになり,システム全体が止まることを防げると廣田氏は述べていた。

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 セッションの最後に行われた質疑応答で,廣田氏は,ドラゴンコレクションの現在のサーバー台数を聞かれ「はっきりとは言えないが3桁です」と回答したり,プログラマーの人数を聞かれ「リリース時は2人でしたが,現在はいっぱいです」と答えたりする一幕も。

 そのほか,興味深い質疑応答としては,ドラゴンコレクションで行われている「ランチタイムガチャ」について。これは文字どおりお昼時にガチャが引けるというもので,サーバーに相当な負荷がかかることが予想できる。そんなランチタイムガチャが想定内だったかという質問に対して,「最初は正気か? と思った」と廣田氏は回答。急遽サーバーを補強することで,サービス停止したのは1回だけだったという。
 以上,人気ソーシャルゲーム「ドラゴンコレクション」の,その人気度合いが垣間見える,システム構成のセッションであった。

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