![印刷](/image/icon_print.gif)
ニュース
PS Vita「英雄伝説 零の軌跡 Evolution」は,4社が手を組み最強の作品に。ライブやトークショウなども催された制作発表会の模様をお届け
![]() |
![]() |
![]() |
制作発表会速報記事(スクリーンショット多数掲載)
「英雄伝説 零の軌跡 Evolution」公式サイト
![]() |
そのタイトル名は,前述のとおり「英雄伝説 零の軌跡 Evolution」。本作は,2010年9月に日本ファルコムより発売されたPSPタイトル「英雄伝説 零の軌跡」にPS Vita向けのアレンジを施して移植されるタイトルである。PSP版をもとにキャラアニが新たに企画・プロデュースし,ピラミッドが開発,そしてファルコムが監修し,角川ゲームスが販売するという,4社による合同プロジェクトとして,2012年夏の発売を目指して鋭意製作中だ。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
「ホビーやグッズ,ドラマCDなど一連の商品開発に力を入れてきた我々が,近年のeコマースの一環として,かねてから我々と信頼関係のあった日本ファルコムさんにご協力いただいて,この企画が実現しました。開発のピラミッドさん,販売の角川ゲームスさんという心強い味方も得て,4社による新しい形の信頼関係を作りつつ,ユーザーのみなさんに喜ばれるゲームを作っていきたいと思っております」。
![]() |
次に,PS Vitaでのリメイクにあたり,タイトルにある「Evolution」に関わる6つのポイントを,ピラミッド代表取締役社長の中野 賢氏とキャラアニのプロデューサーである平賀忠和氏が解説した。以下にそのポイントをまとめておこう。
![]() |
■Evolution 1:メインシナリオのフルボイス化
本作のメインシナリオは,PS Vitaへの移植にあたってフルボイス化がなされている。ロイド・バニングス役の柿原徹也さん,エリィ・マクダエル役の遠藤 綾さん,ランディ・オルランド役の三木眞一郎さん,ティオ・プラトー役の水橋かおりさんなど,PSP版でメインキャラクターを務めた声優陣を中心に,フルボイスとなるシナリオで,総勢157名のキャラクター達がドラマを繰り広げるのだ。
最終的に2万を超えるというボイスパターンは,ファルコム作品史上最大。発表会の後半にゲストとして登場したメインキャストの一人である水橋かおりさんは,「自分のセリフだけの台本なのに,厚さが電話帳ぐらいあった」と,その圧倒的なボイスのボリュームについて語っている。
![]() |
■Evolution 2:劇中ミュージックは全曲アレンジ
PSP版に収録された本作の楽曲全74曲は,すべて新アレンジ,あるいは新規収録が行われている。会場でも今回収録される曲の一部が流されたのだが,それを聴いたニコニコ生放送視聴者からも,大きな期待を感じさせるコメントが寄せられていた。
■Evolution 3:支援要請(サブクエスト)の追加
「軌跡」シリーズのやり込み要素として人気の支援要請(サブクエスト)が,新たに追加される。プロットの原案を日本ファルコムが担当し,それを基に,同シリーズのドラマCDやノベライズなどを手掛けているシナリオ工房・田沢大典氏のチームがシナリオを制作しているとのことだ。
![]() |
![]() |
![]() |
■Evolution 4:劇中ムービーを新規制作
ゲーム中の要所で見られるムービーが新規に追加される。オープニングムービーを始め,新たな映像をたっぷりと楽しめるようだ。
■Evolution 5:グラフィックの高解像度化
PSPからPS Vitaに変わることで,グラフィックスはPS Vitaに対応するよう最適化される。解像度が倍となり,2Dの素材については,新たに制作したものが用意されるという。
なお3DのモデルはPSP版と同じものだが,テクスチャの変更や,改修の処理によって美しく見えるように進化してるとのこと。
![]() |
![]() |
![]() |
■Evolution 6:ミニゲームを追加
PS Vitaの機能を活用したミニゲームが追加される。「ダーツ501」「クロックメモリー」「コロコロみっしぃ」などという,タッチパネルやモーションセンサーなどを使用したミニゲーム群である。
なおゲーム本編でも,メニュー周の操作に背面タッチを使うような仕組みも搭載されるとのことだ。
![]() |
![]() |
登壇した平賀氏は,説明の最後で,本作の見どころについて次のように語っている。
「当シリーズは物語がしっかりと完成していて,世界観設定のバランスもよく,さらにそこにドラマ的な要素としてムービーやボイスが入ることで,ゲームに入りやすい要素がたくさんあります。今回もぜひそういったところを感じてもらいたいですね」。
![]() |
生放送の視聴者からも――会場のスクリーンに流れるコメントで――驚きの声があがる中,河野氏は「英雄伝説シリーズは,弊社が主催するPlayStation Awards 2011のユーザーチョイス賞に2年連続で選ばれている,ファンの支持の高い作品です。そんなシリーズに,私共の新しいプラットフォームであるPS Vitaにぜひ参加していただきたいと思っていたところ,今回角川ゲームスさんから発売と聞いて驚いたのですが,キャラアニさん,日本ファルコムさん,ピラミッドさんという,世界観を共有されているみなさんがコラボレーションして作られることに大変心強く思いました。PS Vitaが持っている可能性を最大限に引き出していただける作品として期待を込めて,今後もいろいろな形でサポートさせていただきたいと思っております」と挨拶した。
その後ステージは,jdkBANDのライブへと突入する。ファルコム作品の楽曲をアレンジして演奏するjdkBANDではあるが,1曲めに「イース2」の名曲「To Make The End Of Battle」が演奏されたのには筆者も驚いてしまった。もちろん今回発表された零の軌跡 Evolutionの新曲なども演奏され,視聴者も大いに楽しめたのではないだろうか。なおこのライブのセットリストは以下のとおりだ。
jdk BANDライブセットリスト
- To Make The End Of Battle:「イース2」より
- 銀の意志 金の翼 〜THE ANIMATION EDIT〜 :「空の軌跡 THE ANIMATIOIN」より
- セルリアンブルーの恋 :英雄伝説 零の軌跡 Evolutionより新曲
- Formidable Enemy:英雄伝説 零の軌跡より
- OVER DRIVE:イース2より
- Inevitable Struggle:英雄伝説 零の軌跡より
- way of life:英雄伝説 零の軌跡 Evolution新オープニングテーマ
![]() |
![]() |
ライブが終了し,続いてはWebラジオ「ティオの“ファルコムラジオ”めんどくさいです…でもがんばります」が“出張版”として,トークショウが行われた。レギュラーの水橋かおりさんと,ライブを終えたばかりの小寺可南子さん,そして同じくjdkBANDドラムの岡島俊治さん,キーボードの上倉紀行さんによる,ラジオ風のトークショウだ。生アフレコなども披露され大いに盛り上がったこのトークショウをもって,発表会のすべてのプログラムが終了となった。
ちなみに水橋さんと小寺さんがパーソナリティーを務めるこのファルコムラジオは,日本ファルコムの公式サイトで毎週配信中だ。トークショウに登場したjdkBANDの3人も,本作におけるミニゲームのボイスアクターとして出演しているとのことなので,製品の発売時はぜひ探してみよう
日本ファルコム,キャラアニ,ピラミッド,そして角川ゲームスによる強力な4社タッグによる制作をSCEがバックアップするという強力布陣で制作中の本作。英雄伝説シリーズや軌跡シリーズのファンはもちろん,PSP版をプレイした人や,本作で初めてシリーズに触れる人でも楽しめるような内容となることに期待したい。
![]() |
![]() |
![]() |
制作発表会速報記事(スクリーンショット多数掲載)
「英雄伝説 零の軌跡 Evolution」公式サイト
- 関連タイトル:
英雄伝説 零の軌跡 Evolution
- この記事のURL:
キーワード
- PS Vita:英雄伝説 零の軌跡 Evolution
- PS Vita
- RPG
- シングルプレイ
- ピラミッド
- ファンタジー
- プレイ人数:1人
- 日本
- 日本ファルコム
- ニュース
- ライター:稲元徹也
- イベント
![下線](/image/bottom_keyword_news.gif)
(C)Nihon Falcom Corporation. / (C)2012 Chara-ani Corporation