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【PR】コンパクトで静音なゲームPC「CORSAIR ONE i160」は,4Kゲーム時代に最適なゲームマシンだ
PC周辺機器やPCパーツメーカーとして名高いCorsairが,同社初となるPC製品,それもゲーマー向けに特化したデスクトップPCである「CORSAIR ONE」シリーズを発売したのは2017年のこと(関連記事)。同社CEOの肝いりで始まったというだけあって,当時最高クラスのスペックを,フットプリントの小さな縦長ボディの筐体に収めるという独創的な製品に仕上がっており,国内でも話題を呼んだものだ。
そんなCORSAIR ONEシリーズの2019年モデル「CORSAIR ONE i160」と「CORSAIR ONE i140」が5月11日に国内でも発売となった。洒落たデザインの筐体はそのままに,内蔵GPUやCPU,ストレージなどのスペックを強化した製品だ。販売代理店想定売価は順に47万9800円(税込)前後,39万9800円(税込)前後となっている。
本稿では,上位モデルであるCORSAIR ONE i160の実機をもとに,その特徴を紹介していこう。
先にラインナップの違いを説明しておこう。上位モデルのCORSAIR ONE i160は,CPUには「Core i9-9900K」(以下,i9-9900K)を,GPUには「GeForce RTX 2080 Ti」(以下,RTX 2080 Ti)を採用している。一方,下位モデルのCORSAIR ONE i140は,CPUに「Core i7-9700K」を,GPUには「GeForce RTX 2080」を採用するのが違いだ。
これらのCPUとGPUの両方に,簡易液冷クーラーを標準搭載しているのも見どころと言えよう。
20cm四方の場所があれば設置できるコンパクトな筐体
ボディの4側面は,つや消し黒で塗装した金属製のパネルで構成し,フィンが並んだ天面からは,内部にある大きめの空冷ファンが透けて見える。左右側面は吸気用のメッシュが並んでおり,確かにデザイン重視の卓上空気清浄機に見えなくもない。
ハイエンドのゲーマー向けデスクトップPCといえば,相応にサイズもあるのが通例なので,とくに日本においては,机の上ではなく下に置いているという人が多いだろう。しかし,CORSAIR ONE i160の本体サイズは,実測で175(W)×197(D)×380(H)mmなので,20cm四方の面積があれば設置できるのだ。
なお,CORSAIR ONEシリーズは,左右側面と底面から吸気して,熱を持った空気は天面から排気する煙突のようなエアフロー構造を採用しているので,左右と底面を塞がない場所に設置する必要がある。
インタフェース類についても,簡単に触れておこう。
CORSAIR ONE i160はIEEE 802.11ac対応の無線LAN機能を内蔵しており,背面のI/Oパネル部分に付属の無線LANアンテナ2本を取り付けて使う仕組みとなっている。有線LANを利用できない環境でCORSAIR ONE i160を使いたいという場合に役立つだろう。
前面の下側にもフロントI/Oパネルがあるのだが,ここにVRヘッドマウントディスプレイとの接続を前提としたHDMI 2.0 Type-A出力を1つ備えているのがポイントだ。背面側のビデオ出力インタフェースは,DisplayPort(※バージョン未公開)×3だけなので,HDMIケーブルでテレビやディスプレイと接続したい場合は,前面のHDMIポートを利用する必要がある。
内部へのアクセスは楽だが,ストレージ交換は難度が高い
外観の次は,内部構造を見てみよう。
CORSAIR ONE i160は,ユーザーによるメモリモジュールと内蔵ストレージの交換をサポートしている。また,PCの分解と組み立てに習熟したユーザーであれば,無保証ではあるものグラフィックスカードの交換も可能であるという。
さらに内部へとアクセスするには,左右側面のパネルを内部フレームの上端に固定しているネジを外す。片側2つ,両側で4つのネジを外せば側面パネルを外せるのだが,注意しなくてはならないのは,左側面パネルにはCPU用,右側面パネルにはGPU用のラジエータが取り付けられており,冷却液を流すチューブがつながっていることだ。乱暴に扱うと,チューブが破損したり外れたりしかねないので,ていねいに作業をする必要がある。
マザーボード側では,2つのDDR4メモリモジュールとSerial ATA接続の2.5インチHDDにアクセス可能だ。ただ,メモリモジュールはともかく,HDDの側にはグラフィックスカードにつながるPCI Express(以下,PCIe) x16仕様のライザーケーブルがあるため,ストレージの交換は楽ではない。
右側面パネルを開けると,内部には簡易液冷クーラーを取り付けたGeForce RTX 2080 Ti搭載グラフィックスカードがあり,右側面パネル内側の大きなラジエータとチューブでつながっていた。
グラフィックスカードの下,マザーボードの裏面側にはM.2スロットがあり,PCIe x4(NVM Express)接続で容量480GBのSSDが取り付けてある。つまり,M.2 SSDを交換するには,グラフィックスカードを一旦取り外さなくてはならないわけだ。以下に掲載した写真を見ると分かるが,グラフィックスカードの周囲にはほとんど余裕がなく,取り外しの難度はかなり高い。
テスト前の機材を撮影していたため,これ以上の分解はリスクが大きいと判断して手を出さなかったが,CORSAIR ONE i160のストレージ交換は,相応に難度の高い作業になると言えそうだ。その意味では,買ったままパーツの交換をすることなく,使い続けるデスクトップPCではないだろうか。
統合設定ソフトウェア「iCUE」で温度やファン回転数を確認できる
今どきのカラーLEDらしく,CORSAIR ONE i160のイルミネーションは発色が良好で,気に入った色で光らせたいという要望に応えられるだろう。
ただ,CORSAIR ONE i160の場合,iCUEでは単にカラーLEDをカスタマイズするだけでなく,PC製品ならではの機能も利用できる。それが「グラフ」という機能で,簡単に言えばファン回転数やCPUおよびGPUの動作温度,簡易液冷ユニットのモーター回転数を確認するという機能である。
実際に高負荷で動作させ続けて動作状況を確認してみたが,簡易液冷ユニットを標準装備しているだけあって,GPU温度が60℃を超える様子はなかった。適宜動作状況を確認することで,不具合が生じていないかどうか確認するのに役立ちそうだ。
CORSAIR DiagnosticsWindows Updateの確認やセキュリティソフトの動作状態を確認したり,ハードウェアの信頼性テストを定期的に行ったりできるので,ユーザーが問題を早期に洗い出すのに役立つ。
CorsairはPC専業のメーカーではないが,こうしたPCユーザーにとって役立つツール類をきちんと用意している点は,CORSAIR ONE i160の評価できるポイントであると思う。
RTX 2080 Ti+i9-9900Kのパワーは圧巻
さて,そろそろ肝心の性能チェックを進めてみよう。
冒頭でも触れたとおり,CORSAIR ONE i160はGPUにRTX 2080 Tiを,CPUにはi9-9900Kを搭載するという,現時点で購入可能なゲーマー向けデスクトップPCの中でもトップクラスのスペックを有する。テストに使用した環境は表のとおりだ。
CPU | Core i9-9900K(定格クロック3.6GHz, |
---|---|
マザーボード | 未公開(※Intel Z370チップセット採用) |
メインメモリ | Corsair VENGEANCE LPX DDR4-2666 |
グラフィックスカード | 未公開(※GeForce RTX 2080 Ti採用, |
SSD | 未公開(※PCIe x4接続,容量480GB) |
HDD | Seagate Technology ST2000LM015(Serial ATA接続,容量2TB) |
電源ユニット | Corsair SF600(定格600W) |
OS | 64bit版Windows 10 Home |
グラフィックスドライバ | GeForce 430.39 Driver |
これだけハイスペックなPCであれば,1920×1080ドットのフルHD解像度で使うのはもったいない。そこで今回は,CORSAIR ONE i160を4K表示可能な液晶テレビと接続して,4Kでのゲームプレイを想定した簡単なテストをいくつか行ってみることにした。
まずは定番の3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark」から,DirectX 11ベースで4K解像度のテスト「Fire Strike Ultra」を実行してみよう。総合スコアである3DMark Scoreは「8256」という非常に高い数値で,3DMarkのスコア検索ページ「3dmark.com」によると,「4K gaming PC」の標準的スコアを約49%も上回る結果となっている。
同様に,3DMarkのDirectX 12テスト「Time Spy」から,4K解像度を前提とした「Time Spy Extreme」を実行した結果が以下のグラフとなる。
これまた結果は圧倒的で,「6215」というスコアは,4K gaming PCの標準的スコアを約85%も上回った。
また,グラフでの比較機能はないのだが,DirectX Raytracing向けのテストである「Port Royal」のスコアは「8345」と,オーバークロック仕様のPCを除けば,トップクラスの性能を発揮している。
VR対応PC向けのベンチマークソフトである「VRMark」でもテストを行ってみた。今回は,DirectX 12ベースのテスト「VRMark Cyan Room」と,将来のVRコンテンツを想定した非常に高負荷なテスト「VRMark Blue Room」の2種類を実行している。
まずVRMark Cyan Roomだが,総合スコアは「14116」で,3dmark.comに登録されている同一テストによる結果の上位2%に入るほど高いスコアを記録した。
なにより,「Target Frame Rate」(目標平均フレームレート)が88.9fpsのところ,CORSAIR ONE i160の平均フレームレートは307.73fpsに達しているのも見どころだ。これだけ高性能であれば,既存のVRコンテンツを高画質設定で快適に楽しめること請け合いだろう。
VRMark Blue Roomのスコアは「4570」で,これは同一テストによる結果の上位6%に入るほど高いスコアだ。目標平均フレームレートの109fpsには及ばなかったが,CORSAIR ONE i160における平均フレームレートは99.62fpsに達しており,設定次第では5K解像度を想定する将来のハイエンドVRコンテンツにも対応可能と言えよう。
実際のゲームにおけるフレームレートも見ておこう。
まず,ベンチマークレギュレーション22.0でも採用している「Far Cry 5」を,4K解像度かつ「最高」プリセットに設定したうえで,レギュレーション22.0では規定していない「HDテクスチャ」もオンにした負荷の高い設定でテストしてみた。
画面は掲載できないのだが,3回計測して平均フレームレートは77fps,最小フレームレートは68fpsと,4K解像度でも快適なプレイが可能であることがうかがえよう。実際にプレイもしてみたが,敵味方の銃弾が飛び交う戦闘中の場面でも,V-Sync有効時のフレームレートは60fpsに貼り付いており,下がる様子がないほどだった。
もう1つ,PC版「バイオハザード RE:2」でもテストを行っている。ベンチマークモードがないタイトルなので,ごく普通にプレイしただけだが,DirectX 12モードで4K解像度,グラフィックスメモリを非常に多く消費する「テクスチャ品質」を「1GB」にした以外は,すべての設定を最大まで上げた状態でのプレイとなる。
すると,こちらもフレームレートはほぼ60fpsに貼り付きっぱなしで,ごくまれに59fpsに下がることもあるというくらいの安定した表示を実現していた。
CORSAIR ONE i160であれば,4K解像度かつ最高品質でのゲームプレイも軽々とこなせるだろう。
高負荷でも動作音が静かな点は大きな魅力
今回のテスト環境は,会議室の机にCORSAIR ONE i160を設置して,その前にキーボードを置くという状態だったのだが,動作音は実に静かで,エアコンの音に紛れてしまうほどであった。高負荷な状態が続くと,さすがに多少はファンノイズが聞こえるようになるものの,ゲームの音声でかき消されてしまう程度である。
実際にCORSAIR ONE i160の動作音を録画した動画を掲載しておこう。テスト用アプリケーションには3DMarkを使用し,Port Royalのデモモードをループ設定で再生させ続けるという状況だ。録音用のビデオカメラは,テスト環境における筆者の頭と同じ位置に設置した。CORSAIR ONE i160とカメラの距離は,おおよそ60cmである。
ベンチマーク開始直後は,ほとんど音が聞こえないはずだ。開始3分後にはファンの回転数が上がっているのだが,音量をある程度上げないと聞き取れない。1時間経過しても,動作音は3分後とほとんど変わっていないのが分かるだろう。
ハイエンドのゲームPCといえば,高負荷時の動作音が気になるものだ。しかし,GPUとCPUのデュアル液冷を採用するCORSAIR ONE i160は,机の上に置いても騒音の発生源にならないのが大きな利点と言えよう。
コンパクトで静音で高性能。価格に見合った魅力を備えるCORSAIR ONE i160
4Kディスプレイやテレビと組み合わせて,高画質に設定したゲームを満喫するのもいいし,机の上にも設置できるサイズと静音性を生かして,VRヘッドマウントディスプレイをつなげてVRゲームに利用するというもよさそうだ。
価格の点で人を選ぶ製品であるのは確かだが,それだけの金を払ってでも買いたくなるPCとして,CORSAIR ONE i160のようなPCがあってもいいのではないだろうか。
CorsairのCORSAIR ONE i160製品情報ページ
- 関連タイトル:
Corsair Gaming(旧称:Vengeance Gaming)
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