ニュース
「3DMark」の新テスト「Wild Life」がリリース。PCとiOS,Androidで動作するクロスプラットフォームベンチマーク
Wild Lifeは,UL Benchmarksが2020年1月のCES 2020で開発を予告していたクロスプラットフォーム対応の新テストで,PCだけでなく,iOS端末やAndroid端末でも同一品質で同一シーンによるグラフィックス性能を計測できるというものだ。
Wild Lifeは,以下の3種類で実行可能となっており,PC用の無料版であるBasic Editionでは実行できない。iOS版とAndroid版は無料だが,iOS版はテストごとに別のアプリとして分かれているので,Wild Life単独でインストールする必要がある。
- PC向け有料版である「3DMark Advanced Edition」(Steam版含む)および「3DMark Professional Edition」
- iOS版「3DMark Wild Life Benchmark」
- Android版「3DMark」
クロスプラットフォーム対応テストであるため,どのプラットフォームを使っても,描画するシーンやスコアの計算基準は同一だ。PC版とAndroid版は,グラフィックスAPIとして「Vulkan」を,iOS版は「Metal」を使うという違いはあるが,細かい設定項目はない。実行して,スコアとフレームレートを計測するだけだ。
一方,Wild Lifeを長時間実行し続けることで,PCまたは端末にかかる負荷やバッテリー消費状況を計測する「3DMark Wild Life Stress Test」というテストモードもある。ノートPCやスマートフォン,タブレット端末の動作をチェックするのに役立つかもしれない。
さて,取り急ぎ筆者が所有する自作PCや第5世代iPad Mini,Galaxy Note10+(※NTTドコモ版SC-01M)でWild Lifeを実行してみた。ただ,PCと第5世代iPad Miniでは,何の問題もなくベンチマークは動作してスコアも取れたのだが,Galaxy Note10+ではレンダリングが正常に行われず,明らかに異常な結果となってしまった。あくまでも推測だが,過去の事例から想像すると,端末側のディスプレイドライバによるVulkan対応に,なんらかの問題があるのかもしれない。
UL Benchmarksの意図どおり,異なる端末間でのグラフィックス性能を計るテストとして定着するかどうかは分からないが,興味深いテストではあるだろう。
新世代「3DMark」のPC版がついに登場。4Gamerでミラー開始
ついに,新世代「3DMark」が登場した。正式な発表は日本時間2013年2月5日3:00の予定だが,公式ミラーサイトには1時間前の掲載が許可されたので,インストーラをUpしつつ,新しい3DMarkの概要を紹介してみたい。「モバイルデバイス対応」が最大のウリながら,そのほかにも見どころは少なくない印象だ。
UL Benchmarksの当該プレスリリース(英語)
「3DMark Wild Life Benchmark」ダウンロードページ
「3DMark」ダウンロードページ
- 関連タイトル:
3DMark
- この記事のURL: