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「3DMark」にレイトレーシング性能を計る新テスト「DirectX Raytracing feature test」が加わる
本バージョンの目玉は,AMDからリアルタイムレイトレーシング対応GPU「Radeon RX 6000」シリーズが登場することを受けて,「純粋なレイトレーシング性能を計測する」という新テスト「3DMark DirectX Raytracing feature test」(以下,DXR feature test)がAdvanced EditionとProfessional Editionに追加されたことだ。
なお,DXR feature testの実行には,「DirectX Raytracing」のハードウェアアクセラレーションに対応するGPU――つまり,GeForce RTX 30/20シリーズか,Radeon RX 6000シリーズ――と,「Windows 10 May 2020 Update」以降を適用したPCが必須となる。
既存のリアルタイムレイトレーシング対応テストである「Port Royal」は,影や反射といった表現にだけレイトレーシングを用いて,それ以外の描画は既存のラスタライズ手法を利用したゲームグラフィックス的なレンダリングを行っている。それに対してDXR feature testは,NVIDIAやAMD製GPUが搭載するレイトレーシング専用ハードウェアの性能を計測すべく,シーン全体をレイトレーシングでレンダリングするのが大きな違いである。
また,DXR feature testには「Interactive mode」という機能があり,ユーザーがカメラの位置とフォーカス(ピント),絞りといった要素を調整して,被写界深度の効果を調べることもできるそうだ。NVIDIA製GPUとAMD製GPUのレイトレーシング性能を調べるテストとして期待できそうである。
なお,Windows 10は,すでに2020年2回目の大型アップデートとなる「Windows 10 October 2020 Update」を2020年10月にリリース済みであるものの,Microsoftが従来よりも互換性検証に慎重を期していることもあって,2020年1回目のアップデートであるWindows 10 May 2020 Updateでさえ,自動適用されていないPCも多いという。実際,筆者が仕事やゲームで使っているPC計3台のうち,Windows 10 May 2020 Update以降が自動適用されたPCは1台もない。
手動で適用する手段もあるのだが,4Gamerとしては,Windows 10の大型アップデートは自動適用されるまで様子見するほうが無難であると考えるので,DXR feature testを試したいがために手動でWindows 10 October 2020 Update以降を導入するという人は,アップデートは自己責任という点を忘れずに,問題があればアップデート前のバージョンに戻す対策を講じてから行うのがいいだろう。
新世代「3DMark」のPC版がついに登場。4Gamerでミラー開始
ついに,新世代「3DMark」が登場した。正式な発表は日本時間2013年2月5日3:00の予定だが,公式ミラーサイトには1時間前の掲載が許可されたので,インストーラをUpしつつ,新しい3DMarkの概要を紹介してみたい。「モバイルデバイス対応」が最大のウリながら,そのほかにも見どころは少なくない印象だ。
ULの当該ニュースリリース(英語)
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