「The Last of Us」の開発者ビデオダイアリー第1弾が公開。謎の菌類に寄生されたインフェクテッドについて，詳しく解説

　Naughty Dogが開発中のアクションアドベンチャー，「The Last of Us」の開発者ビデオダイアリーシリーズ「The Last of Us Development Series」が公開された。第1弾となる今回は「Hush」と題されており，開発者達によって，本作の主人公に襲い掛かってくるインフェクテッド（感染者）について解説されている。不気味な姿の敵が次々に映し出されるため，その手の映像が苦手という人は，注意したほうがいいかもしれない。

「The Last of Us 」公式サイト

　ご存じのように，ゲームに登場するインフェクテッドは，謎の菌類（Fungus）が体内で繁殖したことで，普通の人々が凶暴なミュータントに変貌したもの。アイデアのヒントになったのは，イギリスのBBCと日本のNHK，そしてアメリカのディスカバリーチャンネルが共同制作したドキュメンタリー「プラネットアース」で，そこでは，昆虫の体内で繁殖する菌類の姿が紹介されていたという（関連記事）。

　今回のビデオダイアリーで開発者達は「敵はゾンビではなく，菌類だ」とコメントしており，そのためインフェクテッドのデザインも，体中が不気味なキノコで覆われたグロテスクな姿になっている。ゾンビのような死体ではないため，通常の人間，もしくはそれ以上の力を依然として持っている，非常に危険な相手とのこと。


　また，インフェクテッドに視力はなく，ガラスをひっかいたようなゾッとする音を発し，コウモリのような鋭い聴覚で周囲の動きを認識するという。ムービーでは，主人公のジョエルが戦いを避けるため，モノを投げて敵を別の部屋に誘い込み，その隙に逃げるというシーンが紹介されている。

　当初の2013年5月発売から1か月ほど遅れ，北米では6月14日のリリース（日本では，6月中）が発表された本作。物語や世界設定もまだ未発表部分が多く，これまで公開されたムービーを見ると，本当に恐ろしいのはインフェクテッドよりも，生き残ったほかの人間という印象もあるので，ビデオダイアリーシリーズの第2弾以降にも期待したい。