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2025/01/23 09:03ニュース
Snapdragon 8 Elite搭載＆AI機能強化の新型スマホ「Galaxy S25」シリーズが2月14日に国内発売
2025年1月23日，Samsung Electronics（以下，Samsung）は，新製品発表イベント「Galaxy Unpacked 2025」を開催し，「Galaxy」ブランドの新型スマートフォン「Galaxy S25」シリーズを発表した。前世代製品の「Galaxy S24」シリーズと比べて，搭載SoC（System-on-a-chip）をQualcomm製の「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」に変更したのに加えて，近年Samsungが注力するAI機能「Galaxy AI」をさらに強化したのが見どころだ。
日本国内では，最上位モデルの「Galaxy S25 Ultra」と，スタンダードモデルの「Galaxy S25」という2製品を用意。NTTドコモやKDDI，ソフトバンクが取り扱う通信キャリア向けモデルに加えて，Samsung公式ストアや家電量販店でもオープンマーケット版を販売するとのこと。発売時期は，NTTドコモが2月中旬以降で，ほかの通信キャリアとオープンマーケット版は，2月14日に販売を開始するという。予約はいずれも1月31日から受付開始の予定だ。Samsungオンラインショップでの税込価格は以下のとおり。
●Galaxy S25 Ultra
●Galaxy S25
なお，Galaxy S25シリーズの予約開始に合わせて，販売キャンペーンも実施する。Galaxy S25 Ultra購入者には，完全ワイヤレスイヤフォン「Galaxy Buds3」を，Galaxy S25購入者には純正のモバイルバッテリーをプレゼントするという。
Galaxy S25シリーズは，基本的に既存製品からの正統進化版となる。
Galaxy S25 Ultraは，6.9インチサイズで，ディスプレイに解像度1440×3120ドットの有機ELパネルを採用したスマートフォンだ。前世代製品の「Galaxy S24 Ultra」では，6.8インチサイズのディスプレイを搭載していたが，0.1インチだが画面が広くなった。
一方，筐体内部の設計を大きく見直しており，専用スタイラス「S Pen」を内部に収納しながら，厚みはGalaxy S24 Ultraの約8.6mmから約8.2mmへと薄くなった。また，公称本体重量は，約233gから約218gへとかなり軽量化している。
ハードウェア面での強化では，まず冒頭でも紹介した搭載SoCの変更が大きなポイントだ。Snapdragon 8 Elite for Galaxyは，通常版の「Snapdragon 8 Elite」をベースに，Galaxyシリーズ向けの最適化を行ったSoCとなる。Samsungによると，前世代の「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」と比べて，レイトレーシング性能が30％，Vulkan API対応アプリで15％前後のグラフィックス性能向上が見込めるとのこと。
また，Galaxy S25シリーズでは，高性能なSoCに対応すべく，ベイパーチャンバーの大型化といった冷却機構の改良を施しているという。
アウトカメラは，Galaxy S24 Ultraと同じ，標準と広角，2種類の望遠という4眼式となっている。標準と望遠カメラのスペックは，Galaxy S24 Ultraと共通だが，広角カメラと組み合わせる撮像センサーの有効画素数が，約1200万画素から5000万画素に変更となったのがポイントだ。
スタンダードモデルのGalaxy S25は，6.2インチサイズで解像度1080×2340ドットの有機ELパネルを採用したスマートフォンだ。Galaxy S25 Ultraと同じく筐体設計を見直しており，前世代製品と比べて，厚みが約7.6mmから約7.2mmに，公称本体重量が約167gから約162gへと薄型軽量化を実現した。
搭載SoCは，Galaxy S25 Ultraと同じSnapdragon 8 Elite for Galaxyだ。そのほかは，前世代製品からの大きなアップデートはない。
AI機能のGalaxy AIは，文字や音声，動画，位置情報といった複数のデータをまとめて処理するマルチモーダル化と，GoogleのAI機能である「Gemini」を活用してさまざまなアプリとの連携を強化したのが見どころだ。
たとえば，Galaxy AIに対して音声で「夕飯（任意の料理名）のレシピを検索して，お母さんにメッセージして」と入力した場合，その料理のレシピを要約した内容をメッセージアプリに自動で入力する。ユーザーは，その内容を確認して，問題なければ送信ボタンをタップするだけで操作を完了できるわけだ。
このほかにも，端末内データから，朝昼晩とそれぞれの時間帯で予定しているスケジュールや周囲の天候などをまとめて表示する「Now Brief」機能なども，生成AI機能のひとつとして搭載する。
さらに，Galaxy AIでは，暗い場所で撮影する動画の補正や，撮影した動画内のノイズ（風切り音や人ごみの声）を除去する「オーディオ消しゴム」といった機能も利用できるという。
こうしたGalaxy AIの機能は，必要に応じてクラウドや端末内で処理されるが，Samsung独自のセキュリティ機能である「Knox」により，クラウド側で処理するときもユーザーのプライバシーを保護するそうだ。
また，Galaxy S25シリーズでも，既存製品と同様に，7世代分のOSアップデートと7年間のセキュリティアップデートが提供されるとのこと。高価なスマートフォンだけに，長く使えるのはありがたいところだろう。
Galaxy S25シリーズの国内発表に合わせて，周辺機器の新製品も発表となった。目玉となるのは，海外市場で先行販売していた指輪型ウェアラブルデバイス「Galaxy Ring」だ。
本製品は，指輪の裏側に搭載したセンサーから身体情報を習得して，食事の内容や睡眠環境の改善といった提案を行うという。さらに，Galaxyシリーズのスマートフォンを，Galaxy Ringを付けた指でのジェスチャーで操作できるそうだ。
指輪のサイズは，アメリカのリングサイズで9〜15号まで用意するという。購入するときは，専用の「Sizing Kit」でサイズを確認する必要がある。
Galaxy Ringは，Samsung公式ストアだけではなく，KDDIやソフトバンクでも取り扱う。Samsung公式ストアの税込価格は，6万3690円となる。
スマートバンドの「Galaxy Fit3」も国内発売が決まった。1.6インチサイズという，スマートバンドとしては比較的大きめのディスプレイを搭載するのがポイントだ。また，Galaxy Ringと組み合わせて，身体情報をより高精度で取得できるという。
また，デジタルウォレットである「Samsung Wallet」の国内展開も開始するという。Samsungは以前からデジタルウォレットに取り組んでおり，2015年に「Samsung Pay」として提供をスタートし，2022年に現在のSamsung Walletに改めた。現在では30の国や地域でサービスを提供しており，約1億人のユーザーが利用しているという。
Samsung Walletは，Galaxy S25シリーズだけでなく，2021年以降に発売されたAndroid 14以降を搭載するGalaxy製スマートフォンで利用できるそうだ。サービス開始日は2025年2月25日に予定している。クレジットカードとしてオリコ，三井住友カード，三菱UFJデビットカード，JCBカードといったクレジットカードに対応する。QR決済はPayPay，ポイントカードはPontaカードとVポイントカードも利用できるそうだ。
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日本国内では，最上位モデルの「Galaxy S25 Ultra」と，スタンダードモデルの「Galaxy S25」という2製品を用意。NTTドコモやKDDI，ソフトバンクが取り扱う通信キャリア向けモデルに加えて，Samsung公式ストアや家電量販店でもオープンマーケット版を販売するとのこと。発売時期は，NTTドコモが2月中旬以降で，ほかの通信キャリアとオープンマーケット版は，2月14日に販売を開始するという。予約はいずれも1月31日から受付開始の予定だ。Samsungオンラインショップでの税込価格は以下のとおり。
●Galaxy S25 Ultra
- 内蔵ストレージ容量256GB：19万9800円
- 内蔵ストレージ容量512GB：21万7800円
- 内蔵ストレージ容量1TB：25万3800円
●Galaxy S25
- 内蔵ストレージ容量256GB：12万9000円
- 内蔵ストレージ容量512GB：14万7000円
なお，Galaxy S25シリーズの予約開始に合わせて，販売キャンペーンも実施する。Galaxy S25 Ultra購入者には，完全ワイヤレスイヤフォン「Galaxy Buds3」を，Galaxy S25購入者には純正のモバイルバッテリーをプレゼントするという。
Galaxy S25 Ultra
Galaxy S25シリーズは，基本的に既存製品からの正統進化版となる。
Galaxy S25 Ultraは，6.9インチサイズで，ディスプレイに解像度1440×3120ドットの有機ELパネルを採用したスマートフォンだ。前世代製品の「Galaxy S24 Ultra」では，6.8インチサイズのディスプレイを搭載していたが，0.1インチだが画面が広くなった。
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一方，筐体内部の設計を大きく見直しており，専用スタイラス「S Pen」を内部に収納しながら，厚みはGalaxy S24 Ultraの約8.6mmから約8.2mmへと薄くなった。また，公称本体重量は，約233gから約218gへとかなり軽量化している。
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 上側面にあるのはマイク孔のみ |
 下側面には左から，専用スタイラス，スピーカー孔，USB Type-Cポート，マイク孔，SIMカードスロットが並ぶ |
ハードウェア面での強化では，まず冒頭でも紹介した搭載SoCの変更が大きなポイントだ。Snapdragon 8 Elite for Galaxyは，通常版の「Snapdragon 8 Elite」をベースに，Galaxyシリーズ向けの最適化を行ったSoCとなる。Samsungによると，前世代の「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」と比べて，レイトレーシング性能が30％，Vulkan API対応アプリで15％前後のグラフィックス性能向上が見込めるとのこと。
また，Galaxy S25シリーズでは，高性能なSoCに対応すべく，ベイパーチャンバーの大型化といった冷却機構の改良を施しているという。
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アウトカメラは，Galaxy S24 Ultraと同じ，標準と広角，2種類の望遠という4眼式となっている。標準と望遠カメラのスペックは，Galaxy S24 Ultraと共通だが，広角カメラと組み合わせる撮像センサーの有効画素数が，約1200万画素から5000万画素に変更となったのがポイントだ。
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Galaxy S25
スタンダードモデルのGalaxy S25は，6.2インチサイズで解像度1080×2340ドットの有機ELパネルを採用したスマートフォンだ。Galaxy S25 Ultraと同じく筐体設計を見直しており，前世代製品と比べて，厚みが約7.6mmから約7.2mmに，公称本体重量が約167gから約162gへと薄型軽量化を実現した。
搭載SoCは，Galaxy S25 Ultraと同じSnapdragon 8 Elite for Galaxyだ。そのほかは，前世代製品からの大きなアップデートはない。
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 上側面にはマイクホールがある |
 下側面は，左からSIMカードスロット，マイク孔，USB Type-C，スピーカー孔を備える |
マルチモーダル化したGalaxy AI
AI機能のGalaxy AIは，文字や音声，動画，位置情報といった複数のデータをまとめて処理するマルチモーダル化と，GoogleのAI機能である「Gemini」を活用してさまざまなアプリとの連携を強化したのが見どころだ。
たとえば，Galaxy AIに対して音声で「夕飯（任意の料理名）のレシピを検索して，お母さんにメッセージして」と入力した場合，その料理のレシピを要約した内容をメッセージアプリに自動で入力する。ユーザーは，その内容を確認して，問題なければ送信ボタンをタップするだけで操作を完了できるわけだ。
このほかにも，端末内データから，朝昼晩とそれぞれの時間帯で予定しているスケジュールや周囲の天候などをまとめて表示する「Now Brief」機能なども，生成AI機能のひとつとして搭載する。
さらに，Galaxy AIでは，暗い場所で撮影する動画の補正や，撮影した動画内のノイズ（風切り音や人ごみの声）を除去する「オーディオ消しゴム」といった機能も利用できるという。
こうしたGalaxy AIの機能は，必要に応じてクラウドや端末内で処理されるが，Samsung独自のセキュリティ機能である「Knox」により，クラウド側で処理するときもユーザーのプライバシーを保護するそうだ。
また，Galaxy S25シリーズでも，既存製品と同様に，7世代分のOSアップデートと7年間のセキュリティアップデートが提供されるとのこと。高価なスマートフォンだけに，長く使えるのはありがたいところだろう。
| メーカー | Samsung Electronics |
|---|---|
| OS | Android 15 |
| ディスプレイパネル | 6.9インチ有機EL， |
| プロセッサ | Qualcomm製「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」 |
| メインメモリ容量 | 12GB |
| ストレージ | 256GB，512GB，1TB |
| アウトカメラ | 4眼式 ・標準：約2億画素，F1.7 ・広角：約5000万画素，F2.2 ・望遠：約1000万画素，F2.4，光学3倍ズーム ・望遠：5000万画素，F3.4，光学5倍ズーム |
| インカメラ | 約1200万画素，F2.2 |
| 対応5Gバンド | 未公開 |
| 対応LTEバンド | 未公開 |
| 対応3Gバンド | 未公開 |
| 無線LAN対応 | Wi-Fi 7（IEEE 802.11be） |
| Bluetooth対応 | 5.4 |
| バッテリー容量 | 5000mAh |
| 連続待受時間 | 未公開 |
| 連続通話時間 | 未公開 |
| USBポート | USB Type-C |
| 公称本体サイズ | 78（W） |
| 公称本体重量 | 約218g |
| 本体カラー | 通常カラー：チタニウムシルバーブルー，チタニウムブラック，チタニウムグレー，チタニウムホワイトシルバー Samsung公式ストア限定カラー：チタニウムジェットブラック，チタニウムジェーイドグリーン，チタニウムピンクゴールド |
| メーカー | Samsung Electronics |
|---|---|
| OS | Android 15 |
| ディスプレイパネル | 6.2インチ有機EL， |
| プロセッサ | Qualcomm製「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」 |
| メインメモリ容量 | 12GB |
| ストレージ | 256GB，512GB |
| アウトカメラ | 3眼式 ・標準：約500万画素，F1.8 ・広角：約1200万画素，F2.2 ・望遠：約1000万画素，F2.4，光学3倍ズーム |
| インカメラ | 約1200万画素，F2.2 |
| 対応5Gバンド | 未公開 |
| 対応LTEバンド | 未公開 |
| 対応3Gバンド | 未公開 |
| 無線LAN対応 | Wi-Fi 7（IEEE 802.11be） |
| Bluetooth対応 | 5.4 |
| バッテリー容量 | 4000mAh |
| 連続待受時間 | 未公開 |
| 連続通話時間 | 未公開 |
| USBポート | USB Type-C |
| 公称本体サイズ | 71（W） |
| 公称本体重量 | 約162g |
| 本体カラー | 通常カラー：アイシーブルー，シルバーシャドウ，ネイビー，ミント Samsung公式ストア限定カラー：ブルーブラック，コーラルレッド，ピンクゴールド |
指輪型ウェアラブルデバイス「Galaxy Ring」も国内発売
Galaxy S25シリーズの国内発表に合わせて，周辺機器の新製品も発表となった。目玉となるのは，海外市場で先行販売していた指輪型ウェアラブルデバイス「Galaxy Ring」だ。
本製品は，指輪の裏側に搭載したセンサーから身体情報を習得して，食事の内容や睡眠環境の改善といった提案を行うという。さらに，Galaxyシリーズのスマートフォンを，Galaxy Ringを付けた指でのジェスチャーで操作できるそうだ。
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指輪のサイズは，アメリカのリングサイズで9〜15号まで用意するという。購入するときは，専用の「Sizing Kit」でサイズを確認する必要がある。
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Galaxy Ringは，Samsung公式ストアだけではなく，KDDIやソフトバンクでも取り扱う。Samsung公式ストアの税込価格は，6万3690円となる。
スマートバンドの「Galaxy Fit3」も国内発売が決まった。1.6インチサイズという，スマートバンドとしては比較的大きめのディスプレイを搭載するのがポイントだ。また，Galaxy Ringと組み合わせて，身体情報をより高精度で取得できるという。
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また，デジタルウォレットである「Samsung Wallet」の国内展開も開始するという。Samsungは以前からデジタルウォレットに取り組んでおり，2015年に「Samsung Pay」として提供をスタートし，2022年に現在のSamsung Walletに改めた。現在では30の国や地域でサービスを提供しており，約1億人のユーザーが利用しているという。
Samsung Walletは，Galaxy S25シリーズだけでなく，2021年以降に発売されたAndroid 14以降を搭載するGalaxy製スマートフォンで利用できるそうだ。サービス開始日は2025年2月25日に予定している。クレジットカードとしてオリコ，三井住友カード，三菱UFJデビットカード，JCBカードといったクレジットカードに対応する。QR決済はPayPay，ポイントカードはPontaカードとVポイントカードも利用できるそうだ。
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