プレイレポート
[TGS 2012]試遊版でこんなに面白くていいの?「テイルズ オブ エクシリア2」のプレイレポートを掲載
本作は「テイルズ オブ エクシリア」の正統な続編であり,シリーズで初めて,主人公=プレイヤーが自らの行動を選択しながらストーリーを進めていけるのが特徴。主人公の武器を「双剣」「ハンマー」「双銃」に切り替えながら戦える“ウェポンシフト”システムを搭載しているのも注目ポイントだ。
また,前作の主人公や仲間達も,1年という歳月を経て成長した姿で登場。もちろん本作でも,引き続きパーティキャラクターとして活躍してくれるので,「エクシリア」ファンには必見の作品となっている。
本稿では,SCEブースで実際に試遊した感想を交えつつ,ゲームのインプレッションをお伝えしよう。
思わず「また会えて嬉しいよ」と言いたくなる!
“分史世界”で繰り広げられる新たな冒険
TGS 2012に出展されている本作の試遊版では,プレイ開始時に“ジュード”と“ミラ”のどちらをパーティに加えるか選択することができる。
前述したように本作では,主人公の“ルドガー”=プレイヤーというコンセプトが押し出されており,プレイヤーが言動を決める選択肢が要所要所に登場する。プレイヤーの感情移入度を高めるためか,少なくとも試遊版でのルドガーは,イベントシーンでもほとんど言葉を発しなかったのが印象的だ。
ちなみに,再会できて嬉しいのはパーティキャラクターだけではない。本作では,前作で冒険を繰り広げた世界とは違う,別の可能性へと分岐した“分史世界”……いわゆるパラレルワールドが舞台になっている。つまり,ストーリーを進めていく過程で,前作とは立場や性格の違うサブキャラクター達とも出会えるということだ。
試遊版では,前作で敵役として登場した“ジランド”が,ちょっとクスリとしてしまう役割で登場する。表れた直後のイベントシーンでアルヴィンの一撃を食らい,気絶してしまうのだが,そのあとに彼の体を調べると「せっかくエクシリア2に出られたのにこのありさま。パーティキャラクターになりたかった……」というニュアンスのメモが見つかるのだ。なんとも不憫な男である……。
同じ術技を使ったとしても,使用している武器によってまったく違うアクションが発生するので,コンボの組み立てついても可能性が大幅に広がった。もちろん双剣,ハンマー,双銃のカテゴリごとに武器を装備できるので,それぞれ別属性の武器を装備しておいて,敵の弱点にあわせて臨機応変に切り替える……という戦い方もできそうだ。
なお,前作で好評を博したリンクモードや共鳴術技も健在。リンクしたいキャラの方向にキーを入力すると作戦を切り替えられるなど,細部がブラッシュアップされてより使いやすくなっている。
細かいところでは,シリーズでお馴染みの,戦闘終了後に発生するキャラクター同士の掛け合いにも注目したい。嬉しいことに相も変わらずバリエーションが豊富で,キャラクター達が可愛くカッコよく生き生きと動く様子は見ていてとても楽しい。本作のキーキャラクターである8歳の少女(※8歳という点が重要)“エル”は非戦闘員であるものの,掛け合いには登場してくれるのが嬉しいところだ。
ちなみに,試遊版をうまく攻略していけば,最後にボスである“光の大精霊アスカ”との戦闘に挑戦できる。ここではまたジラントが登場し,狡猾で残忍……ではなく“迂闊で残念”な憎めない一面を見せてくれる。しかし,なぜこんなにジラント押しなんだ……。
なお,アスカは闇属性に弱いのだが,筆者は道中で闇属性の強力な双銃をゲットしていたため,比較的簡単に倒すことができた。とはいえ,「テイルズ オブ」シリーズのボス戦は脳汁がギュンギュン出る面白さだ。もしTGS 2012で本作を試遊しようと考えている人は,ぜひともアスカを撃破するまで頑張ってほしい。
「テイルズ オブ エクシリア2」公式サイト
- 関連タイトル:
テイルズ オブ エクシリア2
- この記事のURL:
キーワード
(C)いのまたむつみ (C)藤島康介 (C)2012 NAMCO BANDAI Games Inc.