「Fallout」シリーズのルーツとなった作品が蘇る。「Wasteland 2」のカメラテスト映像が公開に

　クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で一般投資の公募に成功したinXile Entertainmentの新規プロジェクト「Wasteland 2」（PC / Mac）のカメラテストを紹介するムービーが公開された。これは，オランダのアムステルダムで開催された開発者向けイベント「Unity Unite 2012」で，inXile EntertainmentのCEO，ブライアン･ファーゴ（Brian Fargo）氏が披露したものである。


　ファーゴ氏は，「Wasteland」や「Fallout」を開発したInterplay Entertainmentの創設者としても知られる業界でも古参の人物だ。
　1988年発売のWastelandは，その後10年ほど経った1997年にリリースされることとなるFalloutのルーツになったという経緯がある。Falloutはもちろん，Bethesda Softworksから2008年にリリースされた「Fallout 3」のオリジナル作品だ。

　Falloutの制作当時は，パブリッシャが版権を所有していたためにWastelandの名称を利用することができなかったらしいのだが，四半世紀近い年月が去った今，その権利は再びファーゴ氏の手中に戻ってきたようだ。
　そういった経緯で開発が進められているWasteland 2は，最新のUnity 3ゲームエンジンで開発されていることが発表されており，公開されたムービーから確認できる限り，クウォータービューのカメラ視点自在にコントロールできるものになると思われる。


　Wasteland 2は，PC及びMac，そしてLinuxでの開発がアナウンスされているが，発売時期については明らかになっていない。ファーゴ氏らしいブラックジョークがふんだんに使われた往年のInterplay作品らしいゲームになるはずで，その開発の進展を見守る古参のゲーマーたちも少なくないはずだ。

「Wasteland 2」公式サイト