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メガミエンゲイジ!
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新作2本に,自社パブリッシングも発表された「ONE-UP株式会社 プレスカンファレンス2012」レポート
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印刷2012/08/09 00:00

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新作2本に,自社パブリッシングも発表された「ONE-UP株式会社 プレスカンファレンス2012」レポート

画像集#001のサムネイル/新作2本に,自社パブリッシングも発表された「ONE-UP株式会社 プレスカンファレンス2012」レポート
ONE-UP 代表取締役社長 中元志都也氏
画像集#002のサムネイル/新作2本に,自社パブリッシングも発表された「ONE-UP株式会社 プレスカンファレンス2012」レポート
ONE-UP 企画プロデュースグループ ゼネラルマネージャー 上永吉岳宏氏
 既報のとおり(関連記事1関連記事2),ONE-UPは,2012年8月8日,「ONE-UP株式会社 プレスカンファレンス2012」を開催し,同社初のパブリッシュタイトルとなる「メガミエンゲイジ!」および「戦国/Zero」DOCOMO / Android)の2本を発表した。本稿では,そのカンファレンスの模様をお伝えしよう。

 カンファレンス開催の挨拶にて,ONE-UP 代表取締役社長 中元志都也氏は同社の2011年度を「しっかり足場を固めるべく,地道に活動した」と説明。社内体制の大幅な変動があった2011年は,社内の地盤固めに費やし,続く2012年度では精力的なアジア展開と,今回発表されたオリジナルタイトルをアピールしていくと意気込みを見せた。

 続いて登壇したONE-UP 企画プロデュースグループ ゼネラルマネージャー 上永吉岳宏氏は,今回の2タイトルに関して,「ブラウザ三国志」シリーズで培った同社の運営開発ノウハウを存分に注ぎ込んだと話す。


美少女ヒロインと誓約して自勢力の領土を拡大! SRPG「メガミエンゲイジ!」


画像集#006のサムネイル/新作2本に,自社パブリッシングも発表された「ONE-UP株式会社 プレスカンファレンス2012」レポート
 発表された2タイトルのうち,メガミエンゲイジ!は,mixiプラットフォームにて2012年8月8日17:00よりサービスが開始されている。
 同タイトルのディレクターを務める太田孝平氏は,最初にタイトル名の由来を説明。氏によれば,“メガミ”とはゲームに登場する多数の美少女キャラを指し,“エンゲイジ”はプレイヤーがその美少女達と誓約を結び,彼女達の力を借りてゲーム内の目標を達成していくことを指している。

 また“エンゲイジ”には,もう一つ“開戦”という意味があり,美少女達が戦っていくことや,それに“!”を付けることで,ONE-UPとして大きな勝負に出るタイトルであるとアピールしたかったと太田氏は話していた。

「メガミエンゲイジ!」ディレクター 太田孝平氏
画像集#003のサムネイル/新作2本に,自社パブリッシングも発表された「ONE-UP株式会社 プレスカンファレンス2012」レポート
 メガミエンゲイジ!の舞台となるのは,2012年の東京。現代をベースにしているものの,魔法と現実がごっちゃになっているという設定である。プレイヤー各自は「マスター」と呼ばれる存在となり,美少女達と誓約を結ぶことにより,戦うことが可能となる。そのほかマスターは,魔法の源となる「マナ」を収集/消費して「オートマタ」を練成し,戦力にできる。

 具体的なゲームの内容は,いわゆる“村ゲー”タイプの対戦型シミュレーションRPGで,プレイヤー各自が集めた資産を消費し,自分の本拠地を拡大しつつ,対戦でほかのプレイヤーの領土を獲得していくというもの。
 また,ゲーム全体の進行にはシーズン制を採用しており,1シーズンは4か月間で,終了すると次のシーズンが始まる。

画像集#009のサムネイル/新作2本に,自社パブリッシングも発表された「ONE-UP株式会社 プレスカンファレンス2012」レポート

 同タイトルの最大の特徴となるのは,“村ゲー”でいうところの武将/英雄が,美少女のカードとなっている点である。カードを彩るイラストには,Key/ぱれっと/フロントウイング/ネクストン/工画堂スタジオ/Escu:de/fengの7社がリリースしている,計31タイトルに及ぶ著名美少女ゲームのヒロイン達があしらわれる。この点について,太田氏は「現在,これだけのタイトルを一堂に集められるケースはほかにないのではないか」と自信をのぞかせた。

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 また,オリジナルキャラとしては,カードに付与される太陽/月/星/大地の4つの属性を象徴する4人の女神が登場する。なお,この4属性は,上記の美少女ゲームのヒロインの設定とも紐付けられており,例えば,ツンデレなら太陽,元気いっぱいの娘なら星といった組み合わせとなるのだそうだ。

 カードの属性とは別に,ゲーム内には太陽/月/星/大地の4勢力が存在し,プレイヤーはいずれかに所属することとなる。他勢力のプレイヤーから領地を奪取すれば,自分の勢力のポイントとなり,勢力ランキングが高くなるほど1シーズン終了時の報酬が高くなる。なお領地にもランクがあり,優良な領地を獲得すると,それだけポイントも高くなるそうだ。

画像集#010のサムネイル/新作2本に,自社パブリッシングも発表された「ONE-UP株式会社 プレスカンファレンス2012」レポート 画像集#011のサムネイル/新作2本に,自社パブリッシングも発表された「ONE-UP株式会社 プレスカンファレンス2012」レポート

 また,同勢力同士であればプレイヤーは同盟を組むことが可能で,協力して他勢力に攻め込むこともできる。

 さらに同タイトルには,各カードのレベルを上げるなど特定の条件を満たすことで発動する「BREAK」システムが用意されている。このシステムが発動すると,該当するカードのイラストが変化し,ヒロイン達の普段は見られない服装や表情を楽しめるとのことだ。

スライドの例はそれっぽくないのだが,「デレます」とのこと
画像集#012のサムネイル/新作2本に,自社パブリッシングも発表された「ONE-UP株式会社 プレスカンファレンス2012」レポート


ターン制バトルとスキル習得システムで,カードバトルRPGを革新する「戦国/Zero」


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 もう一つの新作タイトルとなる戦国/Zeroは,ONE-UPでは初となるモバイルソーシャルゲームで,いわゆるカードバトルRPGである。サービスはGREEを通じて行われ,フィーチャーフォンとスマートフォンの両方で展開されるとのこと。
 リリースは,フィーチャーフォン版が2012年8月中旬,スマートフォン版が2012年9月下旬の予定だ。

 ゲームのストーリーは,織田信長をめぐる史実をベースとした全10章構成となっており,プレイヤーは織田軍の架空の武将として軍勢に加わり,当初は今川義元の軍勢と戦うこととなる。

「戦国/Zero」ディレクター 人見 楽氏
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 本作のディレクターを務める人見 楽氏は,同タイトルの開発において,現在主流のカードバトルRPGとは少し違うものを目指したと話す。とくに大きな特徴となるのが,戦闘がデッキを組んで戦うターン制バトルとなっている点だ。

 また,それぞれのカードには,当初はスキルが付与されておらず,繰り返し戦闘を重ねる過程で,「奥義」(スキル)を習得していく点も特徴となる。

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 デッキは7枚のカードで構成され,前列3枚,後列3枚,最後列にSP1枚という配分だ。戦闘では,ターンごとに前列同士がぶつかり,それを後列が援護,そしてSPは前後列双方をサポートする。人見氏は,とくにSPの使い方が戦闘の命運を分けると話していた。

 さらにカードにはジョブの概念があり,ジョブによって配置できる列や習得可能な奥義が異なる。また習得する奥義の種類はランダムで,必ずしも狙ったものを習得できるわけではないという。加えて,体力が半減しないと発動しないというような,特殊な奥義もあるそうだ。
 こうした奥義は,カード合成によって別のカードに継承可能なので,さまざまな奥義を組み合わせた,プレイヤー独自のカードを作ることもできる。

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 以上のように,戦国/Zeroは一般的なモバイルカードバトルRPGより複雑なシステムとなっているが,実のところ人見氏は,過去に同様のタイトルに挑戦した経験があるという。その当時の風潮としては,手軽にプレイできることが重視されており,あまり受け入れられなかったそうだ。
 しかし,とくにこの1年でソーシャルゲームのプレイヤーも,さまざまなゲームのスタイルに慣れてきており,ターン制バトルやスキルバトルの成功例も増えてきたと人見氏は述べ,「まさに今,やるべきときが来たと思い,開発を進めました」と続けた。

 また,カードゲームということで,武将のイラストにも注力している。人見氏は,イラストを“豪・華・絢・爛”と表現し,あえて“美麗”という言葉を使わなかったと述べる。というのは,1年2年と長く続く運営期間の中で,例えば“美麗”というテイストのイラストを提供し続けたのでは,いつかプレイヤーに飽きがくるからだ。
 そこで同タイトルでは,同じ武将が再びゲームに登場する場合には,異なるテイストのイラストにして提供していくと人見氏は語る。また,お伝えしているとおり,カードのイラストを手がけるのは,りんしん氏や縞うどん氏,なまにくATK氏,清水恵蔵氏といった有名イラストレーター陣である。
 なお,カードはローンチ時に約70種類が用意され,,直近のアップデートで100種類となる予定。さらにその後アップデートを重ね,当面は150〜200種類規模で展開していくとのこと。

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 最後に,人見氏は,タイトル名の“ZERO”について,今回,これまでにないタイプのゲームを作れたことから,今後のモバイル向け戦国ゲームを変化させるきっかけとして,またONE-UP初のモバイルゲームとして,二つの意味で大きな存在となるよう意志を込めたと話していた。

 大ヒット作ブラウザ三国志でゲーム業界に衝撃を与えたONE-UPが,久々に新作を用意し,しかも自社パブリッシングに乗り出してきた。PC用ブラウザゲームからモバイルゲーム,そして海外展開へと活動の場を広げる同社の今後の動向を見守りたい。

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「メガミエンゲイジ!」公式サイト

「戦国/Zero」公式サイト

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