「黒い砂漠」24番めのクラス“ドラカニア”と新エリアをテストプレイ。女性竜騎士は正統派ダメージディーラー兼突撃型タンク

　Pearl Abyss JPがサービス中のPC向けMMORPG「黒い砂漠」にて，24番めの新クラス「ドラカニア」，そしてドラカニアの故郷である新エリア「果てしない冬の山」が2022年4月6日のアップデートで実装される。
　公式サイトのキービジュアルや，3月26日に配信された公式生配信番組「CalpheON Episode 2」を見て，期待に胸を膨らませているプレイヤーも多いのではないだろうか。


　今回，実装に先立ってアップデート内容に触れられたので，そのプレイレポートをお届けしよう。なお，テストプレイは「黒い砂漠研究所（ワールドテストサーバー）」で行ったもので，英語環境でのプレイとなる。そのため，スクリーンショットにあるアイテム名やスキル名などは，実装時と異なる場合があるので，あらかじめご了承を。

ドラゴンの末裔である新クラス「ドラカニア」

　コルセア実装から，約9か月ぶりの新クラスとなる「ドラカニア」。キービジュアルを見ると，両手剣を持つ騎士のような出で立ちのキャラクターで，竜の意匠の兜が目を引く。


　黒い砂漠には「マクタナン」「ラブレスカ」という2体の伝説のドラゴンが存在し，ドラカニアはマクタナン，既存クラスの「ガーディアン」はラブレスカの末裔と言われている。この2体のドラゴンは互いに憎悪を抱いており，その関係が末裔にも引き継がれているのか，ドラカニアとガーディアンも敵対関係にある。トレイラー映像でラブレスカとガーディアンが戦っているのは，そんなバックストーリーが関係している。
　マクタナンとラブレスカがどうして憎みあう関係になったのか，そしてドラカニアとガーディアンは何をめぐって対立しているかなどは，今後のストーリーなどで明かされていくとのことで楽しみに待ちたい。


　さて，改めて話をドラカニアに戻そう。ドラカニアは，両手剣「スレイヤー」をメイン武器として戦う正統派の近接ダメージディーラーだ。同タイプであるウォーリア（覚醒）は重量感のある大剣を振り回す動きが特徴であるのに対し，ドラカニアは大剣ながらもスピーディなバトルが楽しめる近接クラスとなる。サブ武器はスレイヤーに装着されている「シャード」で，特定のスキルで使用する。

左クリック攻撃は，比較的コンパクトにスレイヤーを振り回す。ウォーリアよりも早く，ダークナイトよりちょっと遅い。ドラカニアの攻撃には青白い雷や赤い炎のエフェクトが目を引く

右クリックはリーチのある突き。派生スキルを覚えると，左クリックよりも重さを感じる斬り上げののち，地面へと叩きつける振り下ろしのコンボへとつながる

　伝承状態のドラカニアには「イオン」という独特のシステムが採用されている。大剣を持つウォーリアは，マウスクリックを押し続けることで攻撃を溜めて大ダメージを与えるスキルを持つが，ドラカニアは攻撃スキル使用時にイオンを消費することで溜め攻撃と同等のダメージを与えられる。イオンは，特定の攻撃スキルを敵にヒットさせ，リソースを吸収する形でゲージを溜められる。

画面左上の「闇の精霊の怒り」ゲージの下の，ドラゴンの意匠がある青と黄色のツートンカラーのゲージがイオンゲージだ

イオンゲージを消費してスキルを放つ場合，ドラカニアの背後上空にドラゴンの羽のようなエフェクトが現れる。イオンゲージ消費時のスキルダメージは，使用しなかったときの約1.5倍ほど

　両手剣ということで，得意とするレンジはやはり近距離戦だ。通常攻撃はそれほどでもないが，攻撃スキルは思いのほか攻撃範囲が広い。そのほかにも防御スキルや移動スキルなども持ちあわせており，多彩な戦い方ができそうだ。そんなドラカニアのスキルの一部を紹介しよう。


●穿通連斬

スレイヤーによる刺突攻撃。そのまま左クリックを押し続けていると，少し前進して周囲を薙ぎ払うように剣を振う

●マクタナンの息吹

竜のオーラのようなものを滑空させ，そのまま地面へ向けて突撃させる近〜中距離攻撃。カメラの位置によって攻撃の落下場所が変化するので，戦いながら狙った場所に当てるには慣れが必要そうだ

●雷火一掃

回転しながら前へ踏み込み，円形の広範囲攻撃を行うスキル。ヒットした相手からリソースを奪い，イオンゲージを溜められる

●業火の斬撃

三日月状の巨大な刃を飛ばす攻撃スキル。刃の射程距離はそこそこ長いが，攻撃モーションが少し大きいのでタイミングを考えて使う必要がある。イオンを消費してダメージをアップさせられるスキルのひとつ

●マクナタンの裁き

周囲の敵からリソースを吸収したあと，ジャンプしてスレイヤーを地面に突き刺す範囲攻撃。派生スキルを習得すると，地面突き刺し範囲攻撃時にイオンゲージが消費されダメージがアップする

●ドラゴンスラスト

前進しながら雷をまとった突きを繰り出す。移動距離は短めだが，剣を突き出すためリーチが長い

●雷火爆砕

チャージ中，自身を中心にダメージ＋引き寄せ効果のある円形フィールドを発生させ，フィールド内の敵からリソースを奪う。チャージ完了時には上段からの斬り下ろしと同時に刃を飛ばす。派生スキルを覚えていれば，イオンゲージを消費してチャージなしで斬り下ろし攻撃が発生する

●マクタナンの龍鱗

スレイヤーを地面に突き刺し，自分を中心とした半球状のフィールドを展開する。フィールド内の敵にダメージを与えつつ，リソースを吸収。さらに派生スキルを覚えると，自身が受けるダメージが半減する。フィールド内に敵がいなくとも，イオンゲージを増やすことが可能だ

●マクタナンの領域

自身を中心とした円形広範囲攻撃スキル。通常の攻撃スキルのなかではもっとも攻撃範囲が広いようなので，囲まれたときなどに威力を発揮する

●畏怖の爪

敵にシャードを刺してリソースを奪うスキル。単体では発生しないスキルで，ほかの攻撃のあとにのみ発生する。当てるのが少し難しいので，乱戦時に使うなら敵を正面にとらえたタイミングで使うといい

●前面防御

自身に20秒の防御バフを付与する防御スキル。使用後，前方防御状態になるが，動いたり攻撃するとスキルが解除されてしまう

●コンボ：マクタナンの爪

低空ジャンプで一気に前進しつつ，振り下ろし攻撃を加える移動攻撃スキル。移動距離は長く，敵集団に突っ込むにはもってこいのスキルだ

●コンボ：マクタナンの翼

前ジャンプ中にもう一度ジャンプキーを押すと，高速で前進する。スキル名にふさわしく，スキル発生時に羽のエフェクトが出現する。派生スキル習得で着地と同時に攻撃が可能。コンボ：マクタナンの爪よりも移動距離は長いもののスキルクールタイムが倍なので，使い分けよう

　ドラカニアの攻撃スキルは，どれも攻撃力が高いうえに攻撃範囲が広く，ダメージディーラーとしては文句なしの性能を持っている。それに加えて前面防御やマクタナンの龍鱗といった防御系スキル，コンボ：マクタナンの爪やコンボ：マクタナンの翼といった移動攻撃スキルなども持っており，パーティや攻城戦では切り込み隊長と拠点防衛を兼ねることも不可能じゃない。ある意味で，万能的なクラスと言えるポテンシャルを秘めている。
　さらにイオンとスキルを的確に組み合わせて使えば，かなりの活躍が見込めそうだ。ただ，何も考えずにスキルをぶっ放していると，イオンゲージはすぐに枯渇する。ゲージを溜めながら戦うことと，スキルを使うタイミングを意識することができれば，よりドラカニアの力を引き出すことができるだろう。

　今回のアップデートでは，ドラカニアと同時に伝承も実装される予定だ。覚醒はまだしばらく先になるとのことなので，まずはドラカニアをしっかりと使い，その特性と強さを実感してみよう。

闇の精霊ゲージを100％以上にしてマクナタンの裁きを使うと，チャージ後の攻撃が変化する。それと同時に，竜が飛んでいるような影が地表に現れることもある。この影はマクタナンのものなのだろうか？

一面白銀の世界の「果てしない冬の山」

極寒の山岳地帯でプレイヤーを待つ者は？

　ドラカニアと同時に実装される新エリア「果てしない冬の山」についても紹介していこう。果てしない冬の山は，ドベンクルンの東から南東にある。西，または北の街道を通っていくのが良さそうだ。

プレイヤーの拠点となるのが，エリア北部にある「エイル村」。ログハウスのような家が立ち並び，入口には砦も備えられている。あまり広い村ではないが，必要な施設が一通りそろっている

　果てしない冬の山のエリアの特徴と言えば，一面が雪に包まれた銀世界であることだ。一年中大雪が降る地域で，晴れ間が出ていても吹雪いている。そのため，エリアの奥地に行くと「凍傷」状態になることがある。

果てしない冬の山の奥地にいくと，町や村などはほとんどない。そのため，凍傷になってしまったら手持ちのアイテムが命綱となる

　フィールドで敵として現れるのは，雪獣人たち。彼らの集落一帯は「翡翠星の森」と呼ばれているが，森どころか林ほどの樹木もなくまばらだ。

翡翠星の森の周囲には翡翠色の人魂のようなものが漂っているが，これは一体……？

雪獣人はアクティブモンスターで手ごわい。彼らの一部や攻撃などにも，人魂と同じく翡翠色のエフェクトが掛かっていて，やっかいながらも美しさが際立つ

　まばらに生えている木々のほかは，むき出しの岩がそこかしこにあり，かなり厳しい環境であることがうかがえる。そして，エリアの東にはその極致とも言える「果てしない冬の山」がそびえている。

果てしない冬の山の山道は険しく，壊れかけたつり橋などかなりの危険を伴う

山頂には巨大な扉が冒険者を待つ。これはダンジョンの入口か？

険しい山と聞くと，登りたくなるプレイヤーもいるのではないだろうか。いかにも「登れそう」というスポットはそこかしこにある。登り切った先でプレイヤーを待つのは絶景だ

　エリア東側の大半を占める果てしない冬の山は，頂上までのルートこそ開通されているが，山を越え東の海岸沿いへは進めない。そう考えると果てしない冬の山は，少し小さめのエリアと言えるかもしれない。しかし，モンスターの強さも含め，凍傷などを負うやっかいさは砂漠エリアに匹敵すると言ってもいい。新エリア実装！　ということでホイホイ遊びに行くと痛い目にあうこと間違いなしなので，事前にしっかりと準備をしてから新エリアでの冒険を楽しもう。

「黒い砂漠」公認サテライトサイト

「黒い砂漠」公式サイト