「METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES」のプロモーションか。SpikeTVで公開された謎のムービー「The Phantom Pain」に話題集中

　北米時間の2012年12月7日に行われた「SpikeTV Video Game Award」で公開された謎のムービー，「The Phantom Pain」が話題を呼んでいるが，これは実在するタイトルのティザーではなく，小島プロダクションが開発を進めている「METAL GEAR SOLID」シリーズの最新作「METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES」に関連したプロモーションであるという報道が相次いでいる。

「SpikeTV Video Game Award」公式サイト

　これを伝えているのは，記者が会場のプレス席に座っていたというForbes誌の記事で，あくまでも予想であるとしながら，ムービーに登場していた人物がスネークを思わせる髭をたくわえていたり，頭に巻かれた包帯がバンダナを連想させると記している。さらに，腰をかがめて歩く様子も似ており，ムービー全体の感じはMETAL GEAR SOLID GROUND ZEROESで初めて使用されるゲームエンジン「FoxEngine」のものを思わせるという。

　実際，The Phantom Painの公式サイトはオープンされておらず，開発元であるというスウェーデンのMoby Dick Studioの公式サイトにも，コンテンツはほとんどない状態だ。

　また，SpikeTVのパーソナリティであるジョフ・キーリー（Geoff Keighley）氏は，以前から「番組で公開される新作タイトルの一つは謎かけだ」などと話していたらしく，それに当てはまるものといえば，The Phantom Painしかない。番組では，会場の小島秀夫氏がカメラに向かって手を振る様子も放送された。


　GameSpotが掲載した記事によれば，Moby Dick Studioの代表者であるJoakim Mogren氏のJoakimはKojimaのアナグラムであるという。ちなみに，Joakim Mogrenという名前はスウェーデンでは珍しくないらしいが，確かにできすぎているような気もする。

　ただ，これがもし小島プロダクションとSpikeTVが仕掛けた大がかりなプロモーションだったとしても，公開されたムービーは非常に見応えがあるもので，シリーズ最新作に大きな期待を抱かせるに十分だ。詳細が分かり次第，追ってお伝えしたい。