お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
[CES 2014]1年前に“非公式Steam Box”として注目を集めた「PISTON Console」は,あれからどうなったか
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2014/01/10 16:32

イベント

[CES 2014]1年前に“非公式Steam Box”として注目を集めた「PISTON Console」は,あれからどうなったか

 北米のハードウェアメーカーであるXi3 Computer(以下,Xi3)は,同社独自の小型PC「PISTON Console」(以下,PISTON)を,2014 International CESの会場で大々的に披露した。

PISTON
画像集#002のサムネイル/[CES 2014]1年前に“非公式Steam Box”として注目を集めた「PISTON Console」は,あれからどうなったか

 2013年のCESで開発発表が行われ,「非公式Steam Box」としてゲーマーの話題にも上がったPISTON(関連記事)。しかし,ValveがSteamOS搭載ゲームPC「Steam Machine」を正式発表したときにXi3の姿はなく,2014 International CESにおけるValveのSteam Machineパートナーにも名前は挙がらずだった(関連記事)。いったいアレはなんだったんだという話にもなるが,そのPISTONが会場では実機展示されていた。実際に動いているPISTONが一般向けに公開されるのは,筆者の知る限りこれが初めてである。

PISTONの内部はモジュール化されており,簡単に抜き差しできる
画像集#003のサムネイル/[CES 2014]1年前に“非公式Steam Box”として注目を集めた「PISTON Console」は,あれからどうなったか
画像集#004のサムネイル/[CES 2014]1年前に“非公式Steam Box”として注目を集めた「PISTON Console」は,あれからどうなったか
 PISTONは,92.9(W)×108.5(D)×92.9(H)mmという,直方体に近い形状で,メインのプロセッサは「3.2GHz動作の『Trinity』」とされており,おそらくは組み込み向けの「AMD R-Series R-464L」が採用されているのだろう。4基のCPUコアと,GPUは384基のシェーダプロセッサ(=6基の演算ユニット)を統合したAPUである。組み合わされるメインメモリは総容量8GBのDDR3。「Kaveri」(カヴェリ,開発コードネーム)の正式発表が間近というこのタイミングでは,いささか古い印象が否めないが,Xi3のPCではマザーボードを含めた基幹部品がモジュール化されているため,ユーザーは今後,交換したいモジュールだけ買い換えるといったことが可能になるという。

 なお,PISTONのストレージは容量128GBのSSDだが,容量1TBもしくは2TBのHDDを“取り付けられる”外付けデバイス「SLID3」も,今回新たに発表されている。

画像集#005のサムネイル/[CES 2014]1年前に“非公式Steam Box”として注目を集めた「PISTON Console」は,あれからどうなったか
その小型さを活かして,ディスプレイのVESAマウントホールに固定することもできる
画像集#006のサムネイル/[CES 2014]1年前に“非公式Steam Box”として注目を集めた「PISTON Console」は,あれからどうなったか
こちらが外付けストレージ「SLID3」。容量1TBで249ドルからとなる。PISTONの下に取り付け可能

 OSはWindows 7プリインストールながら,Linuxもサポートしているとのこと。写真を撮影できていないのは申し訳ないが,起動時にはXi3によるカスタムのユーザーインタフェースが表示されるようになっており,Xbox LIVE風のメニューからSteamやHuluなどを直接起動できるのはなかなか興味深かった。

背面のI/Oインタフェース群
画像集#007のサムネイル/[CES 2014]1年前に“非公式Steam Box”として注目を集めた「PISTON Console」は,あれからどうなったか
 PISTONの実勢価格は999ドルと,ミドルクラスとさえ言えないスペックを考えると高価だが,Xi3では,「Crysis 3」を動かしてみせたり,Oculus VR製ヘッドマウントディスプレイ「Rift」を接続して「Half-Life 2: Episode Two」をプレイできるようにしていたりと,あくまでもゲームPCとしての市場定着を目指しているようだ(※もっともXi3は別途,ゲーマー以外に向けて「Modular Computer」という製品シリーズを用意していたりするのだが)。

画像集#008のサムネイル/[CES 2014]1年前に“非公式Steam Box”として注目を集めた「PISTON Console」は,あれからどうなったか
 ちなみに「Valveと共同開発しているという話だったのに,なぜSteam Machineにならなかなったのか」という話だが,ライセンスがらみで提携が実現しなかったとのこと。そのため,Steamによるゲームライブラリを最大限に活用しつつも,独自路線に方針転換したのだそうだ。
 Steam Machineになれなかったこともあり(?),Xi3では独自の「PISTON Controller」も開発中とのことで,その続報にも期待しておこう。

Xi3公式Webサイト

  • 関連タイトル:

    PISTON Console

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:11月30日〜12月01日