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主演の坂口健太郎さんや吉田鋼太郎さんなど豪華キャストが勢ぞろいした「劇場版FFXIV 光のお父さん」公開記念イベントレポート
その翌日,6月22日に東京都内で行われた公開記念イベントには,主演の坂口健太郎さんと吉田鋼太郎さんをはじめとしたキャストや監督らが登壇。さまざまなトークが繰り広げられた舞台挨拶の模様をお届けしよう。
野口監督は冒頭で「ドラマ版からこの作品に関わってきて,劇場版の制作も一時は頓挫するんじゃないかと思ったことがありました。でも,本当にたくさんのスタッフ,キャストの素晴らしい皆様の力をお借りしましてこの日を迎えることができ,嬉しく思っています」と挨拶し,トークイベントがスタートした。
最初は本作の撮影に関する話や,公開後の評判などをチェックしているかというテーマで話が進んだ。
坂口さんは,「坂口健太郎でも調べるし,光のお父さんでも調べてます」と返答し,「皆さんが温かい言葉,面白かった,感動したということを発信してくださるところを見て,この作品に携わった者として本当に嬉しい」とコメントした。ちゃんとネタバレせずに薦めている人が多いことにも感心していたようだ。
吉田さんも,1日に5回ほどエゴサーチするほど気になっているとコメント。それというのも,ドラマ版では亡くなった大杉 漣さんが演じていた父・岩本暁役をやることになり「大杉さんのお父さんのイメージを壊すな」「吉田鋼太郎ってどうなんだ?」というSNSでの呟きなどに怯えていたという。公開後に「鋼太郎さんの父もよかった」という評価を見て,「ちょっとホッとしています」と肩の荷が下りた様子だった。
佐久間さんは本作で初めてアフレコを経験したのだが,かなり苦労したそうだ。というのも,エオルゼアパートの佐久間さんのキャラクターは厳つい男性ルガディン「ゴリオ」で,「容姿がゴリオなので(声の)正解が分からない」からなのだとか。
山本さんは,演技のアイデアや撮影するシーンに対していろいろな提案をしてという。坂口さんが演じた息子のアキオと,吉田鋼太郎さんが演じた父の暁が,一緒にゲームをしているところをスマホで撮るシーンは,山本さんのアドリブだという。山本さんは「2人の緊張感のなかに,KYな美樹が入っていくのがいいかなと自分なりに考えて,ちょっとバカっぽくやってみようと思った」と演技について語った。
アキオの先輩役・吉井晋太郎を演じた佐藤さんは,「僕は(山本さんと違って)アドリブなんてしてない。監督の言う通りに演技してました」と話すと,「アドリブしかしてない」「演技が面白くて笑っちゃう」「笑いをこらえるのに必死でした」と周りから様々なコメントが飛び出す。
そんな佐藤さん自身が選んだ印象的なシーンとして,プレゼンがうまくいった時の手のひら替えしや,女子社員に自分が担当しているお菓子を配るシーンをあげた。とくにお菓子のシーンでは,女子社員に1本ずつしかあげないところに「男としての器の小ささがすごく恥ずかしくて,早く終わってくれと思いながら芝居した」とそのときの心情を吐露し,会場を笑わせた。
ステキな家族を持てて幸せだったと話す財前さんは,お父さんが何も言わないタイプなので,明るめの演技を心がけたという。
映画の撮影について野口監督は「短い時間での撮影だったので,現場で話をする余裕はあまりなかったです。最初にクランクインした坂口君とはいろいろ話をした記憶があります」と当時をふり返る。その一方で「僕の中では『リアルパートは静』『エオルゼアパートは動』というテーマがあり,リアルでお父さんが動かなければ動かないほど,ゲーム内ではしゃぐお父さんにクスっとなるんです。ですから,吉田さんには『これはやらないでください』『ここ静かにしてほしいです』ということばかり言っていた気がして,マジでぶん殴られるんじゃないかとおそるおそる接していた気がします」と話す。
それに対して吉田さんは「本当にしゃべらない人の設定だから,それはしょうがないし,甘んじて監督の指示をこなしてました。でも,僕はおしゃべりなほうで,お芝居もしゃべったほうが落ち着くタイプなのでセリフがないのはつらい。お芝居でしゃべらないのはつらいものなんだと,改めて思いました」と返答した。
山本監督はエオルゼアパートのシーンよりも,リアルパートでディスプレイに映されるゲーム画面の作成に苦労したという。「初心者のお父さんと,長くFFXIVをプレイしているアキオとでは画面が異なります。それがキャラクターに直結するのでちゃんと作りこまないといけないし,またキャストの皆さんの撮影に間に合わせなければいけないのですごく気を使いました」と苦労を語った。
続いてお気に入りのシーンについて,坂口さんも吉田さんもラストシーンをあげた。
坂口さんはディスプレイ越しに父と話をするシーンで,台本を読んだときに難しいシーンだと思ったという。自室のシーンは1日で撮る予定だったが,ラストシーンだけはそのあとの吉田さんとの芝居を行ったあと,撮影の後半に撮ることになったのだという。
これは野口監督が「自分だったら,(吉田さんとまるで演技をしていない状況でこのシーンを演じるのは)ちょっとしんどい。ですから,ここだけはわがままを言わせてもらいました」と明かした。そのかいあってか,坂口さんはディスプレイを見ながらの演技であってもお父さんの存在を感じ,すんなりと感情が出てきて驚いたという。
対して吉田さんは,「父としては,息子がマイディーというのを知らないんだけど,僕は分かってるじゃないですか。だから,どうしても健太郎の顔が浮かぶし,マイディーが坂口君に見える。それに合わせてお父さんを応援するお母さんや舞香の顔も見えてきて,たまんない気持ちになりました。ああ本当にいい映画だなと思いながらやってました」と,そのときの様子を吉田さんはふり返る。
佐久間さんは,序盤でお父さんがキャラクターの名前で悩んでいるときのシーンがツボにはまったという。続いて,山本さんは「ラストでお父さんが光の中に入っていくところ」。財前さんは「この作品全体のところですが,小さいときにコミュニケーション不足だった父と息子が,いくつになってもコミュニケーションを取り戻せる方法があるんだなって。今回はゲームでしたけど,未来に明るい内容なのがすごくステキだなと思いました」と話した。
佐藤さんは序盤にお父さんがゲームを始めたあと,フレンド申請が届いてアキオにどうすればいいのかを聞きに来たシーンをあげた。「お父さんの照れだったり,アキオとの微妙な距離感のせいで怒りながら相談しているように見えるのが,可愛らしいというかリアルだなと」と説明すると,吉田さんは「あのシーンが坂口君と初めて撮ったシーンなんだよね。あのときのわーっと部屋を片づけて,お父さんに『なんだよ?』ってするところで,坂口君はすごい芝居するなと思ったんだよ。さすが,分かっているね」と話した。
野口監督と山本監督は,ともに美樹の彼氏のライブシーンが気に入っているとのこと。とくに山本監督は「ライブシーンのなかで,客席の後ろにいるお父さんに対して背中で芝居をするじゃないですか。あそこがすごい好きです」とコメントした後に,実は映画本編とは関係ないライブシーンを切ろうと主張していた一人だったと告白し,「本当に切らなくて良かった」としみじみと語った。
次から次へと制作秘話が飛び出すトークイベントも,あっという間に終了の時間が来てしまう。最後に坂口さんは「劇場に入ってみんなでお話をさせていたきましたが,本当に皆さん温かく,この作品自体もすごく優しい。父親と息子の愛だったり,家族の愛だったりがいろんな方の心に響く作品だと思うので,皆さんでこの作品の宣伝をしていたけると嬉しいです。ありがとうございました」と話し,公開記念イベントを締めくくった
「劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」公式サイト
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