スクウェア・エニックスは2021年5月16日,MMORPG
「ファイナルファンタジーXIV」(
PC /
PS5 /
PS4 /
Mac)のイベント
「FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL 2021」の2日目に
「第64回プロデューサーレターLIVE」(以下,PLL)を配信した。
パッチ5.55が5月25日に実装されるなど,すでに速報としてもお届けしているが,本稿ではその内容について,より詳しく紹介しよう。
無観客でのオンライン開催となった今回のファンフェス。ステージ上もソーシャルディスタンスを保った配置で進められた
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FFXIVプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏
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FFXIVグローバルコミュニティプロデューサーの室内俊夫氏
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同PLL内にて5月25日にリリース予定と発表された「パッチ5.55」に関する詳細と,リードストーリーデザイナーである
石川夏子氏を招いてのスペシャルトークセッション,そしてスペシャルコラボを含む,グッズのお知らせだ。
「パッチ5.55」の内容をおさらい
まずは「パッチ5.55」の実装日が公開された。吉田氏によると,当初はファンフェス明け5月18日の実装も検討されたとのことだが,トラブルなどが発生した場合に備え,スムーズに対応が可能となる25日になったとのこと。
また同日に,現在βテストが行われているPS5版に関して,正式サービスが開始されることも発表された。なお,吉田氏は「PS5版に比べてPS4版の4Kモードのほうが(動作が)早い」という話題について,「PS4版は疑似4Kモード」であることが理由だと話し,「本来の4K画質で遊びたい場合はPS5版で」と補足した。
●セイブ・ザ・クイーン アップデート
続いて,「セイブ・ザ・クイーン」のアップデートに関して,おさらいが行われた。以前のPLLで発表されたとおり,アップデート開放の前提条件は「パッチ5.4のメインクエストのコンプリート」「パッチ5.45のセイブ・ザ・クイーンのストーリーをコンプリート」となっている。
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スクウェア・エニックスは4月2日,同社のMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の情報番組「第63回プロデューサーレターLIVE」を配信した。「パッチ5.5コンテンツ特集Part2」と題された今回の番組では,パッチ5.5の実装される内容について,実機を交えながらより詳しい情報が公開された。
[2021/04/05 19:13]
新規実装される探索フィールド「ザトゥノル高原」では,新たなスカーミッシュやクリティカルエンゲージメントが多数追加される予定だ。
また,大規模決戦「旗艦ダル・リアータ攻略戦」という最大48人で挑むレイドコンテンツも実装される。このレイドに関しては,零式クラスではないためそこまで難しくはないが,新たなギミックやボスなどが満載となっているので楽しみにしてほしいとのこと。
なお,新たなストーリーで,光の戦士にとって重要な選択肢が示されるという。最終的な話の分岐や報酬などには影響しないが,ここで選んだ選択肢によってはあとから出現する選択肢が変化するなど,物語に影響があるそうだ。安易に選択せず,じっくりと考えて選択してほしいそうだ。
新たな一騎討ちも実装されるが,吉田氏は「一騎討ちに関しては,前のときに“言ったほど(の難度)ではないよね?”と言われたりもした」ということで,今回は“ほどほどの難易度”になると言及した。
報酬の一部についても恒例のチラ見せ。2人乗りのホバーバイクのようなマウントは要注目だろう。もちろん,装備に関してはまだまだ用意されているそうだ。
新たに実装されるハウジングアイテムなどもお披露目された
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「セイブ・ザ・クイーン」では,レジスタンスランクの開放も行われるが,同時にレジスタンスランク25より上の成長要素も実装される。それが「レジスタンス勲章システム」だ。これはレジスタンスランク25到達後に開放され,戦果を収めるごとに得られる「戦果認定証」で交換できる3種類の勲章を入手していくことで,それぞれの能力が伸ばせるというもの。
画像では3段階まであるようだが,吉田氏は「(勲章によって)かなり強くなると思います。ただ,開放後,一気に取得しようとするとかなり大変です。“暁月のフィナーレ”のリリースまで6か月ほどありますから,ゆっくりコツコツ集めていくつもりで考えておいてください」と補足した。
また,レジスタンスウェポンの強化に関しては,アイテムレベル的には「希望の園エデン零式:再生編」で獲得できる報酬装備と同じだが,パラメータがいじれるぶんだけ,こちらのほうが少しだけ強いとのこと。ただ,それだけの強さの武器が簡単に入手できるはずもなく,強化クエストはかなかな手強そうな雰囲気だ。なお,以前公開されたように,2本目以降の強化は工程が簡略化され,1本目より手軽に強化が可能になる予定だ。
●蛮神装備の分解と今後のスケジュールについて
ここからはふたつほどトピックスが紹介された。
ひとつめは,分解で入手できる蛮神素材に関して。パッチ5.5の実装以降に極蛮神戦の報酬装備を分解した際,素材が入手できなくなっているという話題が,先日来フォーラムなどで持ち上がっていたという。
とくに白虎に関して議論されていたのだが,運営チームで改めて精査したところ,分解した際の入手アイテム候補に蛮神素材を含むものと含まないものがあり,白虎に関しては以前から入手できない設定となっていたそうだ。
ただ,蛮神ごとに入手できる/できないが分かれていることで,プレイヤーに勘違いさせてしまう結果になったと陳謝。パッチ5.55からは報酬装備の分解時には蛮神素材の入手が可能になるよう統一されるとのこと。ただし,分解時に入手の可能性があるというもので,分解したら必ず入手できるわけではない点に注意したい。
もうひとつのトピックスは,パッチ5.55以降のスケジュールだ。7月にはゴールドソーサーフェスティバル,6〜7月にはパッチ5.57,7〜8月にはパッチ5.58などがリリースされる予定とのこと。また,9月には「ファイナルファンタジーXV」とのコラボが再演されるそうだ。さらに,11月の「暁月のフィナーレ」リリースまでの間にデータセンタートラベルなどを可能にしたいとも付け加えられた。
石川夏子氏を招いてのトークセッション
続いて,パッチ5.0やパッチ5.3のメインシナリオなどを担当したリードストーリーデザイナー石川夏子氏を招いてのトークセッションが行われた。こちらは事前に募集した質問に答えるものとなっており,開発資料を紹介しながら,シナリオの制作の裏側などが披露された。
「ファイナルファンタジーXIV」リードストーリーデザイナー,石川夏子氏
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紹介されたパッチ5.3シナリオの字コンテ。実際にはなじみのテキストエディタで書いているが,共有しやすいようにExcelデータに落とし込むそうだ
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パッチ6.0の字コンテに関してもすでに吉田氏がチェック済みとのことで,制作も大詰めに入っていることが予想される。
2大スペシャルコラボが公開に
後半では,CITIZENおよびFenderとのスペシャルコラボグッズが発表された。とくにFenderのほうは,これを“グッズ“と呼んでいいのかどうかちょっと悩ましいところはあるが,CITIZENからはコラボレーションウオッチが2種類,Fender社からはコラボレーションギターとして,同社の75周年を記念したストラトキャスターが発表された。
吉田氏が実際に着用していたダークネスモデル
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こちらは石川氏が着用していたライトモデル。ベルトは2種類が付属しており,自由に付け替えが可能になっている
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Fenderとのコラボレーションギターの紹介では
祖堅正慶氏が登場。2種類のクリスタルをイメージしたボディ,トーンダイヤルには押下することで音がバーストする“リミットブレイク”機能を搭載するなど,とにかくこだわりが光るモデルとなっている。
「ファイナルファンタジーXIV」サウンドディレクター兼リードコンポーザー祖堅正慶氏
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また,このコラボレーションを記念して,ゲーム内の楽曲演奏にエレキギターの音色が追加される。演奏中に5タイプの音色を切り替えられる特殊仕様になっているほか,この「FINAL FANTASY XIV Stratocaster」もゲーム中に登場するとのことだ。
調度品としても「FINAL FANTASY XIV Stratocaster」が実装。ちなみに,しれっと新規の調度品の螺旋階段も写り込んでいると話題となった
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最後はファンフェス関連のグッズ類の振り返りも行われた。