スクウェア・エニックスは2024年6月14日,MMORPG
「ファイナルファンタジーXIV」 の情報番組「第82回 FFXIV プロデューサーレターLIVE」(以下,PLL)を配信した。番組では,7月2日にリリース予定の拡張パッケージ
「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」 (
PC /
PS5 /
PS4 /
Mac /
Xbox Series X|S 。6月28日からアーリーアクセス開始)について,これまで発表しきれていなかった変更点などが紹介された。
リリース前,最後のPLLということもあり,多岐にわたる情報が公開されたので,その内容を紹介しよう。
出演は「FFXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏 (左)と,グローバルコミュニティプロデューサーの室内俊夫氏 (右)。前回のPLLに続き,今回もバイリンガル放送ということで,吉田氏の言葉を英語に通訳するためAimi氏 (右上)も参加した
今回も冒頭は映像からとなり,ローンチトレイラーの日本語バージョンが公開された。
FINAL FANTASY XIV: DAWNTRAIL Launch Trailer
VIDEO
「黄金のレガシー」のリリースに向けて,すでにメディアツアーなども終わり,4Gamerをはじめとした各情報サイトなどで記事が公開されている。しかし,それらのゲームバージョンは5月初旬のものであり,現在はさらなる調整が施されているという。画面写真の細かな数値は変更されていることもあるため,詳細についてはリリースを待ってほしいとの補足も行われた。
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[2024/06/06 19:00]
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[2024/06/06 19:00]
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[2024/06/06 19:00]
数々の新たなエリアが登場
これまでに紹介された場所も含め,新エリアの画像が公開された。すべてパッチ7.0で登場する場所になっており,リリースされ次第,ストーリーを進めることで実際に訪れられる場所だ。
すでにおなじみになりつつある新タウン,トライヨラ。グラフィックスアップデート後に制作された初めてタウンということもあり,各所に見どころが存在している。「夜の街の散歩なども楽しんでほしい」と吉田氏
オルコ・パチャ。遠くに見える高い山にも足を運ぶことになるらしい。遺跡となっている場所については,その歴史や由来を知ることに……?
巨大な滝が印象的なコザマル・カ。流れ落ちる滝の水が川に合流する地点では底の泥を巻き上げてだんだん水が濁っていく様子など,細かい表現にもこだわっている
空気感にこだわって制作されたというヤクテル樹海。後半で実機にて紹介されるが,樹海の底の暗いエリアまで,ローディングなしでシームレスに移動できる。技術的にも新しいことに挑戦しているのだとか
ガラッと印象が変わるシャーローニ荒野。乾燥しており,常に砂埃が舞っている土地らしい。風車で汲み上げているのは水なのか,それとも……?
世界観すら変化したようなヘリテージファウンド。ネタバレになるのを避けて多くは語られなかった
第2のタウン,ソリューション・ナイン。自動車やバイクのようなものも見受けられる。ちなみに,ここにあるものとは異なるが“かっこいい,変形するマウント”も入手できるらしい
主要キャラクターを紹介
序盤からストーリーが大きく動くとの情報が伝えられているパッチ7.0。ここでは主要なキャラクターが改めて紹介された。もちろん,ここで紹介されている以外にもローンチトレイラーで見られるキャラなど,多数の人物が登場する。
双頭のマムージャは,それぞれの頭に別の人格があるそうで,ボイスアクターも2人が担当しているそうだ。また継承候補者の種族が異なるのは養子縁組として迎え入れられているからという説明もあった
新たなロールクエストが追加
パッチ7.0でのロールクエストの紹介では,最初にスクリーンショットが公開された。各キャラクターの装備が特徴的で「“ヒャッハー!”とか言い出しそうですよね」とは吉田氏の言葉。トゲトゲだらけで,どことなく世紀末感が漂っている。
吉田氏は「実はこの装備,プレイヤーも身に着けられます」と,いきなりのチラ見せコーナーが始まった。ただ紹介の中で「これはロールクエストで獲得できる装備じゃないです」と補足し,PLL後半でクラフターが作成可能なレベリング装備であることが明らかになっている。吉田氏は「一定の需要があると思うので,クラフターの方は作成して売りに出していただければ」と語っていた。
画像内でも補足されているように,エクストラクエストはパッチ7.1にて実装予定とのことだ
ヴァイパー&ピクトマンサーのジョブクエスト追加
新ジョブであるヴァイパーとピクトマンサーのジョブクエストも実装される。ジョブクエストでは旧エリアにも行くことになるので,この機会に改めてグラフィックスアップデート後の風景の違いを見てほしいとのことだ。
新たなギャザラー&クラフタークエスト「ワチュメキメキ万貨街取引」
新たなギャザラー&クラフタークエストも実装される。その名も「ワチュメキメキ万貨街取引」。ワチュメキメキとはペルペル族の言葉で,色とりどりの宝石を連ねたような様を表すそうだ。国としての統治が始まる前から,この地域ではさまざまな貨幣が入り乱れて取り扱われており,異国からやってきたはずのプレイヤーの持つ通貨ギルで直接買い物ができるのは,そうした文化あってのことらしい。
新たな多数のダンジョン
これまでに公開された情報のおさらい的に,ダンジョンのスクリーンショットが公開された。
新たな討伐・討滅戦。敵の行動が分かりやすくなる新仕様も登場
ここでは実機にてヴァリガルマンダ戦が紹介された。今回から画面中央に敵の行動についてのインフォメーションが表示されるようになる。画像を見て分かるとおり攻撃の予兆が分かりやすくなったのだが,今までの戦闘に慣れている人ほど(実際にテストでも)その表示を見逃すことがあったのだとか。「ぜひ中央の表示に注意しながら戦ってみてください」と吉田氏が話していた。
ローンチトレイラーでも確認できたが,周囲の風景は大きく変化するようだ
ステージの端には柵はないため落下すればオシマイだ
わりと頻繁に画面中央にメッセージが表示される。足元の攻撃の予兆だけに注目していると見逃しそうだ……
新たなレイドの舞台は……闘技大会!?
新たなレイド「至天の座 アルガディア」が実機で紹介された。ストーリーの都合上,あまり説明はできないと言いつつ実機の画面に移ったのだが,どうやら闘技大会形式で敵と戦う内容のようだ。多くの観客が見守る中で,実況も鳴り響く,一風変わったバトルになっていた。なお,画面内にレイド名もしっかり表示されており,吉田氏は「何も見なかったことにしよう」と苦笑い。
「至天の座 アルカディア」はパッチ7.0リリースから2週間後のパッチ7.01で実装予定。零式はいつものようにさらに2週間後のパッチ7.05で実装予定となる
新たなトレジャーハントダンジョンが登場
新たなトレジャーハントダンジョンは「宝物庫 セノーテ・ジャジャグラル」。セノーテとは陥没穴に地下水が溜まった天然の泉のようば場所のことだ。トレジャーハントダンジョンもパッチ7.05で実装予定になる。「至天の座 アルカディア零式」に行かない人は,こちらを楽しんでほしいとのことだった。
ギャザラー&クラフターアップデート
ギャザラー&クラフター関連では,新たなアクションや採集ポイント&製作レシピの追加はもちろん,利便性向上のアップデートも実施される。
システム関連アップデート
興味深い内容の多かったのがこのシステム関連アップデートだ。まずは新たなトームストーンとして,「アラガントームストーン:美学」,またパッチ7.05で「アラガントームストーン:天道」が追加される。
トームストーン関連では交換できる装備もチラ見せ。せっかくなのでと,それ以外の装備なども紹介された。
利便性向上関連としてはクエスト関連NPCがプレイヤーに埋もれてクリックしづらいという声に応えて,対象NPCに近づくことで周囲のプレイヤーを自動的に非表示にする機能などが追加される。オプションで選択可能になっているので,これまでどおりのにぎわいを体験したい人はオンにしなければOKだ。
また,クエストNPCがイベントモードに入ると,さらに広範囲のプレイヤーを非表示にできる。こちらはNPCの演技などを堪能したいときに有効とのこと。通常はパーティメンバーは表示されるが,消えるプレイヤーに「パーティメンバーを含める」のオプションをオンにすることで非表示にできる。
なお,フレンドだけを表示するといった設定はサーバの負荷を高めてしまうため導入されないとのことだ。
なお,このシステムについては動画でも公開された。一定の範囲のプレイヤーキャラが非表示になるのが分かる。
すべての機能をオンにした状態の動画。クエストNPCに近づくことで周囲のプレイヤーが非表示になり,NPCに話しかけてイベントが始まるとさらに多くのプレイヤーが非表示化される
目的リストのアイコンを選択してエモートが実行できたり,納品アイテムの製作レシピを開けたりできるようになる。とくにエモートについては数多くの種類から探す手間が省けるので便利だ
システム関連機能として,染色機能の追加について内容が紹介された。なお,パッチ7.0以降に実装される装備はすべて2箇所の染色に対応しているが,過去に実装された装備については順次対応予定とのこと。パッチ7.0時点では人気のある装備を中心に,開発側がチョイスしたもののみが対応となっている。すべての装備が2箇所染色に対応完了するのはパッチ7.4くらいを見込んでいる。
染色が2箇所に増加したことでさまざまな機能が染色に追加されている。選択した色を入れ替えたり,直前に使った色を再度使用したり,お気に入りに設定した色を使ったりと,いろいろ試せるようになった
また,頭装備とは別にメガネなどを「フェイスアクセサリー」として装備できるようになる。
フェイスアクセサリーはカララントなしであらかじめ設定された12色から自由に選択できるとのこと。ファッションアクセサリーとは違い,ポートレートや戦闘中でも表示され,どちらかと言えば強さに影響しない装備品というイメージだ
ここからは実機にてアクセサリー関連やミニオン,マウントなどが紹介された。
ここで,冒頭でも紹介されたヤクテル樹海を実機で散策。空中からマウントで樹海の底まで降りると,上空の明るい風景が一変して薄暗いエリアになる。風景の印象が大きく異なるような場所は,これまでであれば謎のバリアによって通行を阻害されるか,ローディングを挟んで移動する感じになっていたが,このエリアはシームレスに移動が可能だ。もちろん,樹海の底から上空に上がることもできる。
そして引き続きシステム関連アップデートの紹介へ。
幻想薬については前回のPLLでも紹介された内容で,パッチ7.0からウルダハにて幻想薬をもらえるクエストが実装されるとともに,幻想薬の仕様が少し変更される
コンパニオンアプリでは「リテイナーベンチャー:調達依頼」が行えるようになる。今後も,ゲーム内で行えるちょっとしたことを,コンパニオンアプリで行えるようにしていく予定とのことだ
ここで,ハウジング関連のチラ見せも行われた。パッチ7.0ではハウジングについての機能拡張は予定していないとのことだが,新たなアイテムが追加される。配置数の拡張などは負荷の増加を伴うため7.0では行われず,パッチ7.x中のどこかで予定しているとのこと。
最後にアーリーアクセス以降のスケジュールが発表された。パッチ7.01は7月16日,パッチ7.05は7月30日の予定になる。
お知らせコーナー。PC版では約55GBダウンロードの大規模パッチに
最後は室内氏からのお知らせのコーナーだ。キャンペーンやコラボグッズ,イベントなど,さまざまなお知らせが伝えられ,PLLは終了となった。
なお,パッチノート朗読会はアーリーアクセス直前の48時間メンテの最中に行われる。今回のパッチはPC版で約55GBとかなりの大容量になるため,できるだけ早いうちからダウンロードを行ってほしいとのことだ。
また,今回のパッチを含めるとゲーム全体の必要容量はPC版で90GBオーバー,PS4版で80GB程度,PS5版で70GB程度になる。なお,Xbox版は全書き換えになるため,100GB程度のダウンロードが必要になるそうだ。アーリーアクセスに間に合わないという事態にならないように,ダウンロードが可能になったら早めに済ませておきたいところだ。
パッチノート朗読会のゲストはクルル役でもおなじみの南條愛乃さんに決定