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「金色のコルダ Blue ♪ Sky 全国学生音楽コンクール」をレポート。聖地・横浜を飛び出しても,熱いステージが展開
「金色のコルダ3」を原作にしたTVアニメ「金色のコルダ Blue ♪ Sky」をフィーチャーしたイベント「金色のコルダ Blue ♪ Sky 全国学生音楽コンクール」が2015年10月25日に東京の豊洲PITにて開催された。金色のコルダやアンジェリークシリーズなど,ネオロマンス関連のイベントはパシフィコ横浜で行われることが定番となっているが,今回の会場は聖地・横浜を飛び出したライブハウス。いつもとは少し異なる雰囲気ではあったが,豪華キャスト陣の歌や朗読劇で盛り上がった昼公演の模様をレポートしよう。
●25日昼の部キャスト(敬称略)
出演者
高木礼子:小日向かなで 役
福山 潤:如月響也 役
小西克幸:如月 律 役
内田夕夜:榊 大地 役
水橋かおり:水嶋悠人 役
伊藤健太郎:八木沢雪広 役
森田成一:火積司郎 役
岸尾だいすけ:水嶋 新 役
石川英郎:土岐蓬生 役
日野 聡:冥加玲士 役
増田ゆき:七海宗介 役
●ゲスト(「音楽劇 金色のコルダ Blue♪Sky First Stage」より)
中村祐志:火積司郎 役
碕 理人:東金千秋 役
上田堪大:土岐蓬生 役
オープニングを飾ったのは,アニメの主題歌である「WINGS TO FLY」。この曲は,出だしがサビでいきなり盛り上がる,スタートにふさわしい楽曲だ。まず福山さん,小西さん,日野さん,伊藤さんがそのサビを歌ったあと,アナウンスにより出演キャストが次々と登場し,全員で歌い上げた。
続いて始まったのは「アニメ名シーン 生アフレココーナー」。司会進行を務めるのは,ともに司会が初めてという水橋さんと増田さん。アフレコには,高木さん,福山さん,小西さん,伊藤さん,森田さん,岸尾さん,日野さんが参加した。
アフレコが行われたのは,3つの名場面だ。
●実験はメロディ
出演:小日向かなで(高木さん),如月響也(福山さん),冥加玲士(日野さん),七海宗介(増田ゆき)
アニメ第3話で,冥加のヴァイオリンに触れようとした響也が,冥加に思いっきり殴られるシーン。かなりの勢いで殴られたにも関わらず,響也を心配してくれる人がいないという,増田さん曰く「あまりに気の毒なシーン」だ。
そんな響也の心の声が出てしまったのか,アフレコでは「おい! 無視すんなよ!」と福山さんのアドリブも生まれた。福山さんは演技を終えた後「殴られたことが可哀想なんじゃない。殴られたあと心配されないことが可哀想なんだ!」と響也の気持ちを代弁して会場を沸かせた。
●禁断のパッセージ
出演:小日向かなで(高木さん),如月 律(小西さん),八木沢雪広(伊藤さん),火積司郎(森田さん),水嶋 新(岸尾さん)
次は至誠館高校の名場面。コンクールで星奏学院に敗れたあと,土下座する火積を八木沢が一喝する感動のシーンだ。“アドリブ王”の岸尾さんに,増田さんが「台本どおりに」と念を押したが,岸尾さんは「僕の台本に,みんなと同じことが書いてあるか分からない」と,やる気(?)十分。
そうして始まったアフレコだったが,このシーンでは新のセリフ自体が少ない。そこで岸尾さんは新が映るタイミングを逃さず「出番がない……」「出番……」とささやいて存在をアピール。そんな“笑ってはいけない”雰囲気の中でも,森田さんと伊藤さんは見事に会場を感動させる熱い演技を見せてくれた。
●記憶のダ・カーポ
出演:小日向かなで(高木さん),如月響也(福山さん),八木沢雪広(伊藤さん),火積司郎(森田さん),水嶋 新(岸尾さん)
最後は,至誠館のメンバーが星奏学院のためにエールを送る名場面だが,このシーンは,火積の声を先に収録して,アニメを合わせる“プレスコアリング”(プレスコ)で作られたそうだ。その理由は,森田さんが火積の声をかなり低く作っているため,そのテイストを生かしたまま叫ぶのが難しかったからとのこと。
そんな難しい条件のアフレコとなったわけだが,森田さんは力強く,熱いエールを送り,会場からは大きな拍手が巻き起こった。
アフレコに続いてのコーナーは,文化放送のインターネットラジオ「超!A&G+」で放送されていた「金色のコルダ Blue♪Sky Radio」の1日限定イベント出張版。パーソナリティを務めるのは,もちろん内田さん(榊 大地役)と石川さん(土岐蓬生役)だ。ゲストには高木さん,福山さん,小西さん,水橋さんが登場した。
リスナーにはおなじみのコーナー「全国学生3行エールコンクール」は,本イベントの公式サイトで募集された,キャラクターに言ってもらいたいエール(セリフ)をキャストが実際に演じるというもの。
会社勤めや就活など,さまざまな状況に悩む人に向けられたエールは,水橋さんも「天才!」とうなるほどのクオリティだった。
それに続く「あなたなら,何と言う?」は,アニメの1シーンでキャラクターのセリフを考える大喜利コーナーだ。
高木さん&水橋さん,福山さん&小西さんの2チームによる対戦形式で,気になるお題はアニメ11話の回想シーン,「野良犬に骨を投げ与えるように勝利を恵んで,それで俺が感謝すると思ったか!」という冥加の壁ドン付きセリフに対する,かなでの返しだ。
福山さん&小西さんチームの回答「冥加は野良犬やない。人間だけん(駄犬)!!」も会場を沸かせたが,「私のほうがもっと,すごい壁ドンできるんやで!」という関西弁のセリフで,会場を爆笑の渦に巻き込んだ水橋さん&高木さんチームが勝利して,「金色のコルダ Blue♪Sky Radio」のコーナーは幕となった。
なお,「金色のコルダ Blue♪Sky Radio」のラジオDJCDは,上下巻がそれぞれ3枚組で販売中だ。伊藤さんや岸尾さんがゲストの回も収録されているので,興味を持った人は聴いてみてはどうだろうか。
続いて,9月に上演された音楽劇「金色のコルダ Blue ♪ Sky First Stage」に出演した中村祐志さん(火積司郎 役),碕 理人さん(東金千秋 役),上田堪大さん(土岐蓬生 役)がステージに登場。伊藤さん,石川さん,森田さんとトークを繰り広げた。
衣装やメイクはもちろんのこと,立ち居振る舞いまでキャラクターになりきっている舞台キャスト陣に対抗(?)したのか,赤く塗りつぶしたテープで火積司郎のトレードマークである顔の傷を作って登場した森田さんには,会場も大爆笑だった。ちなみに,伊藤さんは至誠館の制服姿,石川さんも少し眉毛を紫色にするなど,各々意識していたようだ。
「金色のコルダ Blue♪Sky First Stage」のDVDが12月2日に発売予定ということで,会場ではその映像も流された。このDVDには各学校別のキャスト座談会などを収録した特典DVDも付属するとのこと。さらに,2016年に開催予定の舞台俳優陣による「DVD発売記念イベント抽選応募券」も同梱されているので,気になる人は早めに予約しておこう。
そしてイベントはライブコーナーへ。トップバッターは,「俺なんかの歌ですみません!」と,いかにも七海らしいセリフで登場した増田さん。続く内田さんは,念願だったという「空と大地と太陽と」を熱唱し,「やっとこの歌を歌えた!」と,笑顔を見せた。伊藤さんは「最後まで楽しんでいってね!」,石川さんは「(神南メンバーが自分1人で)さびしいな〜」と,歌とともに客席へ想いを伝えていた。
●セットリスト
1.OCEAN〜七つの海を越えて〜 歌:七海宗介(増田さん)
2.空と大地と太陽と 歌:榊 大地(内田さん)
3.恋心 歌:八木沢雪広(伊藤さん)
4.Hypnosis〜微睡の罠〜 歌:土岐蓬生(石川さん)
本編最後は,如月響也(福山さん)と如月 律(小西さん)による朗読劇。普段はぶつかり合ったりすることも多い2人がお互い本音で語るという,エンディングにふさわしい内容だった。
アンコールではキャスト陣が総登場。「豊かな気持ちで過ごすことができた」(増田さん),「初期の玲士を演じられて懐かしかった」(日野さん),「神南1人はさびしいので,『4』で増えないかな?」(石川さん),「夕夜さんとからみたかった」(岸尾さん),「コルダワールドはますます広がります」(森田さん),「音楽劇のセカンドステージも見てみたい」(伊藤さん),「関西弁のかなでを演じられて楽しかった!」(高木さん),「個人的に司会は苦労しました」(水嶋さん),「はじめての場所で,『空と大地と太陽と』を歌うことができた!」(内田さん),「また銀のトロフィーがとれてうれしい」(小西さん),「これからもコルダでいろんな世界を見てみたい」(福山さん)と,それぞれの想いやファンへの感謝を語った。
そして全員でアニメのエンディングテーマ「Andante」を合唱。いつもと異なる雰囲気で始まったイベントは,大盛況の内に幕を閉じた。
ネオロマンス公式サイト
キャラクターデザイン/呉由姫 (C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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(C)TECMO KOEI GAMES CO., LTD. All rights reserved.
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