Xbox One/Xbox 360向け新作「ディズニー ファンタジア：音楽の魔法」＆「Forza Horizon 2 Presents Fast ＆ Furious」のプレイレポートを掲載

日本マイクロソフトの南雲 聡氏がプレゼンテーションおよびデモプレイを披露してくれた

　日本マイクロソフトが2015年4月23日に発売を予定している「ディズニー ファンタジア：音楽の魔法」（Xbox One/Xbox 360）と，現在配信中の「Forza Horizon 2 Presents Fast ＆ Furious」（Xbox One/Xbox 360）を同社オフィスで試遊する機会に恵まれたので，それぞれどのような作品なのかをお伝えしよう。

Xbox 公式サイト

「ディズニー ファンタジア：音楽の魔法」

　「ディズニー ファンタジア：音楽の魔法」は，ディズニーの名作アニメーション映画「ファンタジア」にインスピレーションを受けたというKinect専用ミュージカルアドベンチャーゲーム。「Rock Band」シリーズや「Dance Central」シリーズなど，数々の音楽ゲームを手がけてきたHarmonixが開発を担当している。

　プレイヤーは偉大な魔法使い「イェン・シッド」に選ばれた弟子となって，映画「ファンタジア」と同じように音楽と魔法に溢れた世界に飛び込むというストーリーだ。
　いわゆる「音ゲー」なので，基本的にはゲーム画面に表示される四角錐や円形のアイコンに合わせて，両腕を動かすだけで楽しめる。タイミングよく腕を振ったり，前方に突き出したり，そのまま線をなぞるように動かしたりといったシンプルなアクションとなっている。


　アイコンは楽曲に合わせて現れるため，プレイヤーは必然的にリズムに乗って腕を振ることになる。また，手首だけの小さな動きでは認識されにくいため，やや大きめなアクションを意識したほうがいいだろう。ダンスというほどの全身運動ではないが，指揮者のようにカラダ全体でリズムを取ることがポイントといえそうだ。
　楽曲の要所要所で腕をビシッと止めたり，そのままゆっくり動かしたりと，うまくシンクロしたときの快感は格別で，まるで「音楽を操っている感覚」が味わえる。


　また，プレイヤーは楽曲の途中でリミックスを選ぶことができる。リズムをラテン調にしたり，ボーカルにディストーションをかけて激しいサウンドにしたりと，自分好みに変えられるのだ。さらにXbox One版では，プレイヤーが“操った”楽曲のプレイムービーをYouTubeにアップロードすることで，ほかのプレイヤーと共有することも可能になっている。


　収録楽曲は，モーツァルトやチャイコフスキーといったクラシックからロックの古典，最新のポップス，EDM（エレクトロニック・ダンス・ミュージック）にいたるまで，幅広いラインナップの全33曲。さらに初回生産分には早期購入特典として，「Let It Go/デミ・ロヴァート」「Counting Stars/ワンリパブリック」「Lay Me Down/アヴィーチー」という3曲のダウンロードコードが同梱される。
　これらは追加コンテンツ（1曲200円/税抜）として配信予定とのことだが，映画「アナと雪の女王」の劇中歌「Let It Go」が含まれているのは見逃せないところだ。


　2人プレイにも対応しており，同じ楽曲でスコアを競うという内容になっている。ちなみに2人用モードは，Kinect センサーの前に並んで握手をするとスタート可能だ（ちょっと照れるけど）。
　画面に表示されるアイコンが2色になり，それぞれを2人のプレイヤーが操作するのだが，同じ動きのパートがあったり，交互に動くパートがあったりとパターンはさまざま。また，リミックスを選ぶときに現れる「スイッチ・キュー」は，それまでの成功率が高いプレイヤーに操作する権利が与えられるようで，楽曲の途中に対抗意識を演出する仕掛けになっている。
　ただ，シリアスに対戦するというよりも，一緒に楽曲を操る楽しさのほうが強く印象に残った。


　本作はKinectによる直感的な操作で楽しめるうえ，ダンスのように動きが激しくないため，老若男女を問わない作品といえる。なお，タイトルには「ディズニー」とあるが，おなじみのディズニーキャラクターはほとんど登場しない。その点だけはご注意を。

ストーリーモードは，映画「ファンタジア」の世界を舞台に魔法使いの弟子（プレイヤー）がさまざまな音楽を出会う物語が展開していく

■関連記事
「ディズニー ファンタジア：音楽の魔法」の体験版が配信スタート。「Applause」をはじめとしたヒット曲をフリープレイで楽しめる

「ディズニー ファンタジア：音楽の魔法」公式サイト

「Forza Horizon 2 Presents Fast ＆ Furious」

　昨日（3月27日）配信が開始されたばかりの「Forza Horizon 2 Presents Fast ＆ Furious」は，映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」（原題：「Fast ＆ Furious 7」）の公開を記念して制作された「Forza Horizon 2」とのコラボタイトルだ。
　すでにお伝えしているとおり，追加コンテンツではないので，「Forza Horizon 2」を持っていないプレイヤーもプレイ可能。しかも，4月10日までは無料配信されるため，Xbox One/Xbox 360のプレイヤーであれば，ぜひチェックしてほしいところだ。なお，無料配信期間以降は1000円（税抜）で配信される。


　本作の舞台になっているのは，フランスのニース地方をモデルにしたマップだ。プレイヤーはクルマの調達屋となって，さまざまなイベントに挑戦し，映画に登場するマシンを手に入れていくことになる。当然，ゲームに登場する車種は，いずれも映画から忠実に再現しているという。

　■登場車種一覧

• 1970　Dodge Charger R/T Fast ＆ Furious Edition
• 1970　Plymouth Road Runner Fast ＆ Furious Edition
• 2014　Maserati Ghibli S Fast ＆ Furious Edition
• 2015　Dodge Challenger R/T Fast ＆ Furious Edition
• 2015　Dodge Charger R/T Fast ＆ Furious Edition
• 1970　Plymouth Cuda Fast ＆ Furious Edition
• 2013　Jeep Wrangler Unlimited Fast ＆ Furious Edition
• 1998　Toyota Supra Fast ＆ Furious Edition
• 2011　Bugatti Veyron Super Sport
• 2012　Nissan GT-R Fast ＆ Furious Edition
• 2013　McLaren P1
• 2015　Lamborghini Huracan

　「Forza Horizon 2」と大きく異なる要素としては，一部の車種でニトロが使用できる点が挙げられる。そのため，映画さながらの迫力と，現実離れしたスピード感（時速300キロオーバー）が楽しめるのは最大の魅力だろう。
　なお，消費したニトロはイベント中に回復しないため，どのポイントで使うのかが攻略のカギを握っている。もともと「Forza Horizon 2」はカジュアルにレースやドライビングを楽しめるタイトルだが，ニトロの存在によって，さらにその傾向が強くなっていると感じた。


　また，いわゆる通常のレースだけでなく，制限時間内に看板を破壊しまくったり，ヘリコプターとの勝負に臨んだりと，イベントの豊富なバリエーションも魅力だ。「Forza Horizon」シリーズらしく，道路を外れても自由に走行できる。


　プレイ時間はメイン/サブミッション合わせて6〜8時間程度とのことで，クルマをカスタマイズする要素がなく，フルプライスのタイトルに比べるとボリュームは少なめ。しかし，今なら無料でダウンロードできるゲームと考えれば破格の内容で，文句なしに満足できるクオリティといえる。
　「Forza」シリーズや映画「ワイルド・スピード」シリーズのファンはもちろん，レースゲームにちょっとでも興味があるなら，この機会を逃す手はないだろう。

「Forza Horizon 2 Presents Fast ＆ Furious」公式サイト