バーチャルモテ期到来？　スマートフォン向けメッセージ返信ゲーム「返信ください」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第358回

スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが，「じゃあ，どれが面白いの？」「そもそも，数が多すぎて好みのタイトルが探せない！」と思っている人も少なくないはず。　そんな問題を解決すべく，スタートした連載が「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで，スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして（ほぼ）毎日お届けする。

　メールやチャットによるコミュニケーションは，相手の表情が見えないだけに，文字がすべて。何気なく書いた一文に，相手が激怒したり，感激したり……という体験をした人は多いだろう。本日の「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」で紹介する「返信ください」（iOS / Android）は，メッセージアプリ風のインタフェースが特徴の擬似コミュニケーションゲーム。実も蓋もない言い方をさせてもらえば，“バーチャルな女の子とバーチャルなアプリでやり取りし，好感度を上げていく”という内容だ。

本作は無料でプレイできる。インタフェースは某人気アプリにそっくりで，ちゃんと「既読」マークがつくなど，なかなか細かい

iOS版「返信ください」ダウンロードページ

Android版「返信ください」ダウンロードページ

　まずプレイヤーが行うのは「名前」の入力と「性別」の決定。ちなみにこれはあとからでも自由に変えられる。本作では，設定を男にすると女性を相手に，女に設定すると男性を相手にゲームが楽しめるのだ。筆者は男を選択したので，今回は女性とやり取りしたときのプレイを紹介となる。

　さて，ゲームを始めるとさっそく女性からメッセージが飛んでくる。画面下メニューの「トークリスト」をタップすれば，現在やり取りしている相手の一覧や内容が見られるので，覚えておくといい。メッセージ到着時は通常のメールやアプリ同様，プッシュ通知でお知らせしてくれるので，本当に相手とやり取りしている気分にさせてくれる。

しばらく放っておいたら大量の未読メッセージが。「ったくしょーがねえなぁ……」なんて呟きながらメッセージを読む気分は，夢にまで見たモテ男だ（あくまでゲームだが）

　さて，メッセージを読んだらいざ返信。返信の内容は，メッセージ入力欄をタップすると表示される3つの文章から選ぶことになる。いわば3択なので，相手のキャラクターからどんなコミュニケーションが好まれるかを想像し，選んでいこう。相手のアイコンをタップすれば，簡単なプロフィールが確認できるので，職業や年齢といったものから推測していくのもいいだろう。

どんなメッセージを返すかで，自分の空気読み度＆モテ度が計れるかも。人に応じて，暖かく肯定してあげたり，クールに突き放したりといった対応を使い分けるのだ

　返信時，相手にとって好感触ならばピンクのハートが飛び，好感度が大幅上昇。普通なら青いハートが出現し，好感度はほんの少し上昇。逆に相手が不快に思う内容ならばどくろマークが現れ，好感度が減少してしまう。いかに相手のツボを突いた返信を続けられるか……というのが，本作の大きなポイントとなる。

　ちなみに一定数やり取りすると，強制的に会話終了。このとき，一定値以上の好感度を得ていなければ「飽きられた」ということになってしまう（もう一度最初からやり直すことは可能）。逆に一定値以上ならば「キープ」となり，相手の詳細なプロフィールが閲覧できるようになる。コンプリート（？）を目指そう。

せっかく溜めた好感度も，ドクロが続けばあっという間に底をつく……。文字だけのコミュニケーションは，本当に難しい

　さて，本作のもうひとつの特徴として，「返信が即座に来るわけではない」という点が挙げられるだろう。ゲームにおいてレスポンスというのはかなり重要な要素なのだが，本作はリアルな人間性を追及した結果（なのかどうかは分からないが），基本的に返信の来るタイミングはランダム。即レスしてくれるキャラがいたり，異様に返信の遅いキャラがいたりとさまざまだが，全体的にのんびりとした進行なので，心に余裕を持って臨むといいだろう。むしろ実際のコミュニケーションと同様に，ほかの作業の合間にスマホを覗く……といったスタンスが正しいかもしれない。


　正直にいえば擬似コミュニケーションというよりも，アドベンチャーゲームの行動選択を延々と続けている気分だが，相手に応じて対応を変える手探り感は意外と面白い。やり直しが可能なので，「次こそは……」と再チャレンジする意欲が保てるのも好ポイント。ゲーム開始して丸一日経ったあとに突然コンタクトがあったりといった，リアルなサプライズ感もある。

　最近人間関係に悩んでいる，モテる会話術を学びたい，という方にオススメ……かもしれない。ただし現実は「やり直す」ことができないので，くれぐれもご注意を。

著者紹介：トリスター/目代将規
　ゲームやアニメの書籍企画，編集，シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや，一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。

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