Actoz Soft Director/General ManagerのWansoo Lee氏
![画像集#001のサムネイル/[G-Star 2013]「ドラゴンネスト」の開発元EYEDENTITY GAMESが手がけるモバイル版「DragonNest Labyrinth」の開発状況を聞いた](/games/239/G023988/20131120098/TN/001.jpg) |
EYEDENTITY GAMESは現在,日本でも人気のオンラインRPG「
ドラゴンネスト」のモバイル版「
DragonNest Labyrinth」を開発中だ。存在そのものは2012年10月に明らかになっているが(
関連記事),その後の情報公開がなかったため,ドラゴンネストのファンは気になっていたのではないだろうか。
G-Star 2013のB2Bエリアにて,同作のパブリッシャであるActoz Softのブースを取材したところ,本作の最新情報が得られたので紹介したい。なお,本作は開発中のタイトルであり,本稿で紹介している各種仕様が変更される可能性もあるので,その点はご了承を。
「DragonNest Labyrinth」は,ドラゴンネストの開発元であるEYEDENTITY GAMESが直接開発している,モバイル端末向けのアクションRPGである。“モバイル端末向け”というと,どうしてもあっさりとしたゲーム内容を想像してしまいがちだが,本作はシンプルな操作性を前提としながらも,本格的なアクションRPGを目指して開発が行われている。
スマートフォン向けゲームの台頭により,ライトゲーマーが急増しているのは日本も韓国も同様だが,彼らはやがて,より本格的なゲームにも興味を抱くだろう。EYEDENTITY GAMESは,そういった層にアピールできるゲームを制作するべく,かつてドラゴンネストを手がけていたスタッフの協力を得ながらDragonNest Labyrinthを開発しているという。
プレイアブルキャラクターは,ドラゴンネストのリリース時と同様,Warrior,Archer,Sorceress,Clericの4種類だ。キャラクターの姿はPC版よりもデフォルメされており,どちらかというと,同社が開発中の「ダンジョンストライカー」に近い印象だ。しかしスキルエフェクトやモンスターのグラフィックスなどは,ドラゴンネストそのものだった。
ちなみに,ゲームの操作はバーチャルパッドで行い,ストーリーはPC版の外伝的なものになる可能性が高いそうだ。
ゲームモードに関しては,1人で遊べるストーリーモードと,最大4人で遊べるマルチプレイモードが用意される。マルチプレイでは,人数が足りないときにAIキャラクターを加えられるほか,パーティプレイの最中にインターネット接続が切れても,キャラクターがいきなりログオフせず,一時的にAI操作に切り替わるようなシステムを検討しているそうだ。
なお本作では,プレイヤーごとに村が与えられ,そこに施設を建てることで装備品の強化を行ったり,友達の村を訪問してポイントを集めたりといったソーシャル要素が盛り込まれるという。
サービススケジュールは未定で,日本を含む海外展開に関しても,今のところまったくの未定だそうだ。ドラゴンネストの日本版はNHN PlayArtが運営しているが,韓国版はActoz Softが運営しており(2012年11月にNexon Koreaから運営移管),いろいろと複雑な事情があるのだろう。
とはいえ,Actoz Soft / EYEDENTITY GAMESは,日本におけるドラゴンネスト人気の高さを理解しているし,DragonNest Labyrinthのゲーム内容は,海外展開を前提に作られている。例えば,先述したマルチプレイ時のAI操作に関する仕様も,通信環境が整った韓国内だけであれば不要なのだが,グローバル展開を考えるうえでは欠かせない仕様なのである。
そういった点を踏まえると,日本版が登場する可能性は決して低くはなさそうだが,果たしてどうなるか。今後の情報公開に注目したいところだ。