スウェーデンのCoffee Stain Studiosから2014年4月1日にリリースされた
“ヤギ”シミュレーションゲーム「
Goat Simulator」。もともとは単なる社内での開発訓練の行程において制作された物理シミュレーションゲームだったはずが,α版の映像をたわむれにYouTubeで公開したところ,同社がリリースした別のゲームのトレイラーよりも再生数が多くなる結果に……。というわけで,急きょブラッシュアップして正式リリースが決定したという。
本稿では,そんな「Goat Simulator」のプレイムービーを紹介しよう。
これまでに4Gamerでも
何度か記事を掲載しており,その反響の大きさには驚くと同時に首をかしげるばかりだが,あらためて本作の内容を紹介しておこう。
端的に言ってしまえば,主人公である何の変哲もないヤギがただひたすらに街中を駆け回って,あらゆるモノを頭突きや舌なめずりによって破壊しまくるというものだ。
ストーリーやミッションのような要素は用意されておらず,何かしらのアクションに応じてスコアがカウントされるものの,これといって目新しい展開が待ち受けているわけではない。開発者自ら「
このゲームに10ドル払うくらいなら,レンガやフラフープを買うか,実物のヤギに投資したほうがマシ」とコメントしているとおり,人によってはすぐに飽きてしまったり,まったく面白さを見出だせなかったりする可能性はある。
しかしながら,ひたすら無敵のヤギが人間達をなぎ倒し,食事中の男女をダイニングテーブルごと吹っ飛ばし,ガソリンスタンドを体当たりで爆破する……といった荒唐無稽なバカさ加減が,筆者にはとても面白く感じられた。何も考えないでテキトーに走り回るだけでも,オブジェクトが予想外の動きをして,ドミノ倒しのような連鎖状態から,あっと驚く爆笑シーンを提供してくれることがあるのだ。
プレイヤーがその気になれば,どこまでも“
鬼畜の所業”に勤しむことも可能だが,そこはそれ,ゲーム内の
ヤギのイタズラということで……。
5月に予定されているアップデートでは,新たなヤギの種類やマップ,実績,マルチプレイ機能の追加などが行われるとのこと。今後の展開にも期待が持てるだけに,気になる人はぜひムービーをチェックしてほしい。