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NVIDIA,CUDA Core数2432基の「GeForce GTX 1070 Ti」を発表。カードメーカーレベルの動作クロックは固定に
採用するGPUコアは「GeForce GTX 1070」(以下,GTX 1070),そして上位モデルである「GeForce GTX 1080」(以下,GTX 1080)と同じ「GP104」。シェーダプロセッサ「CUDA Core」の数は2432基で,これは演算ユニット「Streaming Multiprocessor」数にしてGTX 1080よりわずかに1基少ないだけだ。“ミニGPU”として機能する「Graphics Processor Cluster」の数もGTX 1070より1基多かったりするため(表),GPUのスペックはほとんどGTX 1080並みと紹介して差し支えない。
一方,組み合わせられるグラフィックスメモリはGDDR5で,ここはGTX 1070と同じ。なのでイメージとしては,テクスチャやゲーム画面の解像度が極端に高くない限り,GTX 1080にかなり近い性能を出すGPUということになるだろう。
面白いのは,カードメーカー側のGPU動作クロック設定が,リファレンスのベース1607MHz,ブースト1683MHzで固定になっていることだ。下に示したのは,NVIDIAの発表と同時にGTX 1070 Ti搭載製品3モデルを発表したZOTAC International(以下,ZOTAC)のスペック表だが,本来なら高い動作クロックが設定されるはずの「AMP」も含め,動作クロックは見事に横並びである。
ただし,カードメーカー(など)が提供しているオーバークロックユーティリティを使って,エンドユーザーが動作クロックを変更すること自体は制限されないので,その点は一安心といったところか。
ZOTACの販売代理店であるアスクによれば,カードの発売は11月2日なので,1週間後には登場するのだろう。2017年の年末商戦向けモデルといったところだろうが,登場を楽しみに待ちたい。
NVIDIAのGeForce GTX 10シリーズ製品情報ページ
※22:20頃追記
初出時,GTX 1070 Tiカードの北米市場におけるメーカー想定売価は449ドル(税別)で,Founders Editionは549ドル(税別)とお伝えしていましたが,「いずれも449ドル(税別)」と情報の訂正が入ったため,記事をアップデートしました。
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GeForce GTX 10
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