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[gamescom]「Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth」の185ターン目の様子を紹介する最新デモを見てきた
Sid Meier’s Civilization: Beyond Earthに関しては,2014年7月に行われたFiraxis Gamesのスタジオツアー時に,ゲームシステムの基本を紹介したとおりだ(関連記事)。今回のgamsecomはそこからわずか1か月ということで,さすがにもう新しいネタはないだろうと思っていたのだが,今回のデモでは,ゲーム中盤に差し掛かった185ターン目の様子が紹介されており,さらに文明が進化した様子を確認できた。
マップは,これまでに未発表の「Fungal」となっており,紫色の地表をベースに,マッシュルームのような原生植物が生えている。マップ中の2つの大陸に,4つの勢力が陣取っており,プレイヤー勢力となっていたのは青と緑をテーマカラーにする「Brazilia」だ。本作に登場する数少ない国家権力の生き残りをスポンサーにしているということもあり,「アフィニティ」は「Purity」が選ばれていた。
このPurityは,「いかに人間らしく生きていくか」をテーマにした進化思想だ。そのため,185ターン目でもPurityによる勝利条件である「Promised Land」を満たすべく,いずれは地球に残された人間たちを迎え入れることを前提にプレイしている。今回,そんなPurityを開花させるためのテクロノジーとして紹介されたのが「Terrascape」というもので,これは地球の植物を新しい惑星で育成するというものだ。「Sid Meier's Civilization V」で言うところのジャングルのようなもので,食料やカルチャー,Purityなどが万遍なくポイント加算されていくが,維持費となるエネルギーコストが非常に高いのが難点となっているようだった。
グラフィックス面を見ると,中盤ということもあって都市人口も増えているためか,非常に高い密度で細かく描き込まれている。目についたのが,農耕プランテーションの色彩が増えたことで,Sid Meier's Civilization Vの干拓地のように色とりどりの様子になっていた。以前のデモでは,地表とそれほど変わらない彩色だったものの,共同リード・デザイナーのWill Miller(ウィル・ミラー)氏によると,最新のバージョンでは,最初からこのように色づけされたプランテーションになっているとのことだった。
このほかに明らかにされたところでは,岩山のような甲羅を背中に抱えた巨大なイカ「Kraken」が海洋エイリアンとして登場することが目を引いた。3台の巡洋艦と都市からの爆撃機派遣によって,ようやく倒すことができたほどで,かなりの体力を持っている様子だった。
また,名称や効能は教えてくれなかったものの,都市周辺には複数の「文明の不思議」建築物が散らばっていたが,都市内部ではなく,1ヘックスほど離れた場所に表示されているのが以前のシリーズとは違うところだ。
今回のデモでは,同じくPurityのアフィニティを選んだAmerican Reclamation Corporation(ARC)のリーダー,Suzanne Fieldingと交易を基軸にした外交交渉を成功させ,別の大陸に勢力を張るSlavic Federationのリーダー,Vadim Kozlovに宣戦布告をするという,一連の流れが紹介されており,マリーン兵,タンク,巡洋艦などのアートワークは,それぞれのアフィニティの個性を強調するものになっている。二足歩行型のメカは名称も異なり,Purityは「Aegis」,Supremacyは「SABR」というロボットが用意されていた。
デモは,ターンを切り替えることなく,最後に新しい攻撃型衛星である「Planet Carver」から熱射線のようなものを放射して,Supremacy勢力をほぼ無力化して終了となった。大きな新要素はなかったものの,ゲーム開発が着実に進展しているのを感じさせる内容で,欧米での10月の発売が待ちきれないファンも多いのではないだろうか。
「Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth」公式サイト
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Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth
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