Supercellの大ヒット作
「Clash of Clans」によって広まったクラクラ系ゲームは,今やスマートフォン向けタイトルの定番といえるジャンルの一つだろう。
4Gamer読者には説明不要だと思うが,クラクラ系のゲームは
「村ゲー+RTS」という感じで,資源を集めながら村にさまざまな施設を建て,ユニットを生産し,ほかのプレイヤーの村を攻めたり,逆に攻めこまれたりするといった内容になっている。
今回紹介する
iOS /
Android向けアプリ
「天と大地と女神の魔法」(通称てんめが)もその一つ。本作は,グリーの新スタジオ,Wright Flyer Studiosが開発したクラクラ系ゲームだ。
面白いのは,最大4人による
「リアルタイムマルチプレイ」(協力プレイ)機能を搭載しており,ポインタ(画面に印をつけられる)や定型文で意思疎通を図ったりしながら楽しめるところだ。RTSを日頃遊んでいてクラクラ系ではちょっと物足りないという人もぜひ本稿を参考にしつつ,てんめがを試してみてほしい。
てんめがは基本プレイ無料(アプリ内課金あり)のタイトル。意外に思うかもしれないが,本作に「ガチャ」は存在しない
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舞台は天空に浮かぶ島
英雄ユニット“ロード”を正気に戻して仲間に加えよう
天空の浮島
「ユグドラーナ」。ここはかつて
“ロード”と呼ばれる英雄達に守られた楽園だったが,突如
“黒き光”が浮島を包み込み,一部のロードを含めた兵士達は邪悪に染まってしまった。プレイヤーは,黒き光から逃れたわずかな兵士達を率い,この災厄に立ち向かうことになる……というのが本作の導入ストーリーだ。
ゲームの中身はクラクラ系定番のもので,最初のチュートリアルどおりに施設を建てて,兵士を生産し,NPCの拠点を襲うという流れを踏めば,すべきことはひととおり把握できるはずだ。
ゲームの流れ(1):施設を建てる
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ゲームの流れ(2):兵士を生産(適量)
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ゲームの流れ(3):生産した兵士を送り込む(目分量)
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ゲームの流れ(4):敵の拠点を破壊して資源を奪取
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ちなみに敵の拠点は,14日間経過すると資源がいっぱいになる。もはやこちらが悪ではという気もしてくるが,定期的に資源を搾取しよう
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「“双剣の勇者”スサノオ」を始めとするロードは,それぞれ専用のアクティブスキルを発動でき,単体で高い性能を持つ。文字どおり戦闘の要(かなめ)となる存在というわけだ。ただしチュートリアル完了時点では,スサノオしか使えない。彼以外のロードは黒き光で正気を失い
“ダークロード”と化し,敵対勢力となっている。
ダークロードとは,ストーリーの過程でたびたび戦うことになる。ダークロード戦に勝利するとロードは正気を取り戻し,仲間に加えられるようになるので,ストーリーは積極的に進めたいところだ。
ダークロード戦では,すべての施設の破壊に加えてダークロードの撃破もクリア条件となる
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ダークロード戦に勝利すると,そのロードがショップでアンロック可能に
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ユニオン(ギルド)所属のススメ
ストーリーはマルチプレイ前提の難度なので
協力をあおぐのが吉
さて,ストーリーは積極的に進めたいとは言ったものの,本作はマルチプレイ前提の難度となっており,ソロプレイではわりと早い段階(4ステージめあたり)でつまずく人が多いと思われる。
つまり相応に歯ごたえのあるという意味でもあり,そんな敵の牙城を複数人で切り崩す面白さは本作でしか味わえないだろう。難しいぶん,クリアしたときの達成感も格別だ。ソロプレイで諦めてしまってはもったいない
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もちろん一人でも,相応の戦力を用意すれば突破は不可能ではないが,素直に
ユニオン(ギルド)に所属して誰かの協力をあおいだり,進行度が同じくらいの人を探したりするのが吉。
なお,ユニオンへの所属(もしくは設立)には,最初から設置されている
「壊れたユニオンフラッグ」をタップで修理し,
「ユニオンフラッグ」にする必要がある。修理後,ユニオンフラッグでユニオンに関する操作が可能だ。
ユニオンに所属すると
「援軍要請」コマンドが使えるというメリットもある。これは,生産した兵士を他人に援軍として送ったり送ってもらったりできる機能で,援軍は襲撃,防衛のどちらにも戦力として参加するため,ぜひ活用したい。
不足しがちな希少資源,オーブの奪い合いもアツい
1vs1の対人戦「聖なる決闘」で俺より弱いやつに会いに行く
本作の資源は
「マテリア」「オーブ」「クリスタル(有料ポイント)」の3種類があり,マテリアのみ施設「マテリア採掘機」から一定時間ごとに収集できるが,オーブとクリスタルは入手方法が限られている。
マテリアが施設の建設/アップグレード,オーブがロードの育成,クリスタルが建設時間の短縮やマテリア/オーブの購入に必要と,それぞれ用途が異なっており,なかでもオーブは非常に不足しがちな資源だ。なんと
オーブは,NPCやほかのプレイヤーの村から奪うことが主な入手方法となっているのである。
本作の防衛戦はフルオートで進行する。誰かに攻め込まれると味方のロードと防衛施設が自動で迎撃するが,マテリア/オーブ貯蔵庫やパレス(本拠地)を壊されると,そのぶんだけ資源を奪われてしまう。
一方の襲撃側は,マッチングした相手の村を確かめたうえで,襲うかどうかを決められる。勝てそうな相手を選んで挑むようにし,分が悪いと思ったら襲わないようにしよう。(防衛側にとって)
“聖なる決闘”という名のわりには理不尽に思えるシステムだが,これ戦争なのよね……。
画面右下の「聖なる決闘」をタップするとマッチングが始まる
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マッチングは,トロフィーの数(レート)が近い人同士となるように行われる
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襲撃すると,このように防衛側に通知される。「リベンジ」機能で手痛い反撃を受けるかもしれない
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オーブは,ロードの育成だけでなく,新たなロードのアンロックや,ロードの装備(ルーン)の修理など,とにかくロード関連に必要となる資源。ミッション(クエスト)を通じて,そこそこまとまった量が手に入ることもあるが,全然足りない……
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協力プレイと対人プレイのサイクルが生み出す妙な中毒性
やや高いハードルを越えれば,ハマることうけあい!
本作は,新たなロードを獲得するために
協力プレイでストーリーを攻略し,ロードのアンロック/育成のために
聖なる決闘でオーブを稼ぐというプレイサイクルが楽しいタイトルだ。しかし,ストーリー攻略は協力プレイ前提の難度だし,知らない誰かに襲撃されてオーブは持っていかれるしで,最初のうちはハードルの高さにめまいがするかもしれない。
だからこそ,それらを乗り越えたときの達成感は格別で,本作でしか味わえない独特な魅力になっているのも確かなのだ。9月9日の大型アップデートにより,マッチング画面におけるプレイヤーの待機ルームが可視化され,協力プレイもずいぶんと遊びやすくなった。
“軌道に乗ってからが楽しい”タイトルなのは間違いないので,ユニオンの仲間や友人などと一緒に,リアルタイムマルチプレイの興奮をぜひ味わってみてほしい。
9月9日の大型アップデートで「おてんば暴君 ディディ」「角獣王 ミグホーン」「蒼翼の旋律 フェンネル」という新ロード3体や,新マップが追加された。また,マッチング画面でプレイヤーの待機ルームがある場合はアイコンが表示されるようになり,これまでよりグッと協力プレイがしやすくなった。ユニオンの仲間や友人などと一緒に,リアルタイムマルチプレイの興奮をぜひ味わってみよう
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おてんば暴君 ディディ |
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角獣王 ミグホーン |
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蒼翼の旋律 フェンネル |
【ゲーム概要】
●タイトル:天と大地と女神の魔法
●カテゴリ:カジュアルストラテジー
●対応機種:【スマートフォン】
・Android対応端末:Android 4.1以上 ※一部端末を除く
・iOS対応端末:iOS 6.0以上 ※iPhone 5以上、iPad 4以上を推奨
●料金形態:基本プレイ無料(アプリ内課金あり)
(C) Wright Flyer Studios, Inc.