2014年10月25日と26日の2日間,
「『GOD EATER 2 RAGE BURST』×『プレコミュ』 PS4版最速体験&超合同開発サミット」が,東京都内で開催された。このイベントでは,バンダイナムコゲームスから今冬に発売が予定されている
「GOD EATER 2 RAGE BURST」(
PlayStation 4 /
PlayStation Vita)のPS4版プレイアブルバージョンが体験できたほか,同タイトルの開発スタッフが参加者からの意見やリクエストをその場でゲームの内容に反映させるという「超合同開発サミット」が行われた。本稿では,10月25日に行われた体験会およびサミットの模様の一部をレポートしよう。
初公開のPS4版と,UIが変化したPS Vita版
2つのプレイアブルバージョンを体験
今回のイベントでは,PS4版のシングルプレイと,PS Vita版のマルチプレイを体験できた。基本的な内容は,東京ゲームショウ2014に出展されたものと同様で,
「ブラッドレイジ」システム,大鎌型神機
「ヴァリアントサイズ」,アラガミ
「クロムガウェイン」という3つの新要素が体験できるようになっていた。詳細については,
こちらを参照してほしい。
PS4版の特徴は,何と言っても
DUALSHOCK 4を使った操作。新システムとなるブラッドレイジの発動は,基本的に[L2]ボタンを押しながら行う仕様となっており,[L2]+[○]で「誓約」の開始とフェーズ中の決定,[L2]+[△]または[L2]+[×]で誓約フェーズ中のカーソル移動,[L2]+[R2]で誓約選択フェーズの完了となっている。
またタッチパッドの左右を押し込むことで,それぞれアイテムウィンドウとメニューウィンドウが開く仕様となっており,なかなか便利だ。
いずれもDUALSHOCK 4独自の仕様で,PS Vita版とは異なるため,戸惑う人もいるかもしれないが,正直なところ数回使用してみれば意識せずとも自然に使えるようになるだろうと感じた。
一方,PS Vita版では,ブラッドレイジに関するユーザーインタフェース(UI)が,TGSバージョンから
大きく改修されていた。これはTGSバージョンを体験した人からの意見やリクエストを踏まえたもので,まず「誓約選択時の画面表示のシンプル化」により,UIが以前よりも戦闘の邪魔にならなくなっている(PS4版も同じUIを採用)。
また,TGSバージョンでは両手の親指を使ったタッチ操作でブラッドレイジの誓約を行うスタイルだったが,今回のバージョンではタッチ操作が右手のみに集約され,操作のテンポが向上した印象を受けた。
さらにPS4版/PS Vita版共通の要素として,ブラッドレイジ発動後の基本パワーアップ項目に
「地上無限連続ステップ」が追加された。従来からあった「スタミナ減少がなくなる」「アラガミの攻撃による怯みとダメージをカットする」という効果に,プレイヤーキャラクターの機動力アップも加わり,アラガミを一方的に攻撃する気持ちよさが高まったと言えるだろう。
「ブラッドレイジ」に意見が集中した「超合同開発サミット」
超合同開発サミットには,プレイアブルバージョンの体験を終えたばかりのプレイヤーと,本作の開発スタッフ6人が参加した。前半では,プレイヤーからの意見やリクエストをヒアリングする「チームミーティング」,後半ではそれらの意見をもとに開発スタッフが具体的に実現可能かどうかなどを議論する「全体開発会議」が行われた。
超合同開発サミットに参加した開発スタッフ
バンダイナムコゲームス プロデューサー 富澤祐介氏
バンダイナムコスタジオ 総合ディレクター 吉村 広氏
バンダイナムコスタジオ ディレクター 依田優一氏
シフト ゲームデザイナー 山本雄太氏
シフト ゲームデザイナー 福上哲也氏
シフト ゲームデザイナー 堀江一夫氏
左から 堀江一夫氏,依田優一氏,富澤祐介氏,吉村 広氏,山本雄太氏,福上哲也氏
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ヒアリングの模様。超合同開発サミットは今回取材させてもらった回のほかにも複数行われるとのことで,開発陣の本気ぶりがうかがえた
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全体開発会議における議題の中心となったのは,新システムのブラッドレイジだ。プレイヤーからは,ブラッドレイジ発動中にのみ繰り出せるブラッドアーツや,アラガミにトドメを刺すときのフィニッシュ攻撃がほしいという意見が出された。
また,今回追加された地上無限連続ステップによる移動については,快適である反面,アラガミが遠くに移動した場合,ブラッドレイジを発動しているプレイヤーにほかのプレイヤーが追いつけず,一人で戦うことになるというデメリットの指摘もあった。
こうした意見に関しては,それぞれの神機の派手さや気持ちよさ,あるいはプレイヤー同士の連携を重視して調整していくとのことだ。
筆者が取材した以外の回では,すでに3つの意見が採用されたとのことで,その1つである「喚起率が100%になったら,ブラッドレイジ発動可能と分かりやすくなるよう,数字とゲージの色が変化する」については,すでに会場の機材で実装されていた。
実現できそうな意見やリクエストに関しては,その場で検討対象として採用された。中には会場裏に控えている開発スタッフがその場で実装してしまうものも
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さて,最新のプレイアブルバージョンを体験できたこのイベントだが,上記の内容を読めばお分かりのとおり,「GOD EATER 2 RAGE BURST」は,今後もプレイした人の意見やリクエストを踏まえて,より遊んでいて気持ちのいい内容へと改善されていく。製品版の発売までに,どのような変化を見せてくれるのか,期待が高まるところだ。