2015年6月23日に発売された, スクウェア・エニックスの
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」(
PC /
PlayStation 4 /
PlayStation 3 /
Mac)。本作は,効果音を組み合わせて作られたBGMがTVCMで使用されたことでも話題となったが,今回,このBGMを作るために用意されたサウンドインスタレーション装置
「EORZEA SYMPHONY」の詳細が明らかにされた。
EORZEA SYMPHONYは,143台のノートPCと1台の自動演奏ピアノを逆三角形型に組み上げた全長10.4m,全高5.4mの巨大な装置だ。CMで使用されたBGMは,プレイヤーがエオルゼアの世界を冒険する中で発する,戦い,製作,暮らしの効果音を抽出し,143台のノートPCと自動演奏ピアノを完全同期させてFINAL FANTASYのテーマ曲を出力させたものである。
ちなみに143台の構成は(それぞれ詳細な機種は不明だが),スポンサー提供による,Surface×9,MacBook×8,DellのLatitude×69,Alienware×50,G-Tune×2台,“Unit com”×2,MSI×1,GALLERIA×2とされている。実は,そのハードは
バラバラなのだ。
ファイナルファンタジーXIV プロデューサー兼ディレクター
吉田 直樹
ファイナルファンタジーシリーズにとって”音”は欠かすことのできない柱のひとつです。
植松さんの奏でるBGMはもちろんですが、ゲームの中で何気なく聞こえる環境音もまた、“FFらしく”を合言葉にして、そのひとつひとつの音に職人魂が込められています。
エオルゼアという架空のファンタジー世界を冒険するプレイヤーの皆さんが、戦い、製作し、暮らしている生活音も、ファイナルファンタジーを創り出している……。そんな開発チームの気持ちとプレイヤーの体験が一体となった、素晴らしい映像に仕上がったと思います。
ファイナルファンタジーXIV サウンドディレクター
祖堅 正慶
FFXIVの舞台となるエオルゼアの世界には様々な音が溢れております。それは音楽だったり効果音だったり環境音だったりと非常に多岐に渡っており、FFXIVというゲームが一秒間に鳴らしているサウンド数は平均すると秒間約300音にも及びます。今回はその中でも効果音”一つ一つ”にスポットをあて、その効果音の集合体でFFの音楽を表現できるか?という、インタラクティブかつチャレンジングな内容となっております!143台からなる、エオルゼアの世界に生きる効果音たちの奏でる壮大なFFのテーマ、是非ご堪能ください!