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ハロー!Steam広場 第140回:取り殺される覚悟で働く会社経営シミュレーション「Lobotomy Corporation」
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印刷2017/01/17 12:00

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ハロー!Steam広場 第140回:取り殺される覚悟で働く会社経営シミュレーション「Lobotomy Corporation」

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「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,右手でStarCraftを,左手でAge of Empiresを同時にこなす上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第140回では,「Lobotomy Corporation」をメインに紹介しよう。本作は,Abnormalityと呼ばれる世界中のモンスターを集めて,彼らの発するエネルギーを収集する謎の組織の活動を描くシミュレーションゲームだ。このほか,悪魔と奮闘する3人の女性を描いたTPS「Save Our Souls」もあるので,お見逃しなく。



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モンスターの機嫌を取ってエネルギーを抽出。死と隣り合わせの職場をマネージメントするシミュレーションゲーム「Lobotomy Corporation」


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 アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はProject Moonが手掛ける「Lobotomy Corporation」を紹介しよう。

 本作は,Abnormalityと呼ばれる世界中のモンスターを集めて施設に軟禁し,彼らが発するエネルギーを収集する謎の組織Lobotomy Corporationの活動を描くシミュレーションゲームだ。会社名にあるLobotomyとは,脳に直接メスを入れることで精神疾患の治療が行えるとした医療分野“精神外科”で,主に前頭葉の切裁に関わるもの。チンパンジーの前頭葉を切断したら性格が穏やかになったという話を聞いたことがある人もいるだろうが,いずれにせよ,そんな医学用語を会社名にしている時点でいろいろ察しがつくだろう。

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 Lobotomy Corporationにおけるプレイヤーの役職はマネージャーだ。ゲームの目的は,その日のノルマ分,Abnormalityから超自然的なエネルギーを集めること。Abnormalityは機嫌が良いときエネルギーを出すので,プレイヤーが施設内でやることは彼らのご機嫌取りである。

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 もっとも,プレイヤーはあくまでマネージャーという立場であり,実際に現場で作業をするのは従業員達だ。要するに彼らは,「黒焦げの少女」「壁に向かって全裸で座っている髪の長い女性」「呪われた赤い靴」「殺人ヘルパーロボ」「翼の生えたペスト医師」など,どう考えてもいろいろな意味でマズイ存在と個室で2人っきりになるわけで,端的に言って命を投げ出すようなものである。

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 Abnormalityに対して用意されているアプローチは,「食事を与える」「部屋を掃除する」「楽しませる」「コミュニケーションをする」「暴力を振るう」の5つだ。始めのうちはAbnormalityに関する情報が1つもないので,どのアプローチが喜ばれるのかは,片っ端から試してみなければ分からない。
 そこで得た反応などはログとしてデータに書き込まれ,それを繰り返していくと観察ができるようになる。そして,観察を行うと彼らの好むアプローチをはじめとするさまざまな情報が判明していくといった感じだ。

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 このように観察を続けていくことで,効率的にエネルギーを集められるようになり,1日のノルマを達成すれば,従業員達のレベルも上がっていく仕組みになっている。続けられれば何の問題もない。続けられれば。

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 このゲームでは,日を追うごとに新しいAbnormalityが追加され,従業員達に対する作業の割り振りもどんどん忙しくなってくる。さらに,ここまで読み進めていた大半の人が想像しているとおり,Abnormality達が機嫌を損ねた時には大変な事態に陥ることになる。
 たとえば「髪の長い全裸の女性」であれば,機嫌が悪くなると従業員に呪いを掛けてほかの従業員にけしかけようとさせてくるし,「赤い靴」は女性従業員を誘惑して自分を履かせ,施設内で殺戮ショーを始めさせる。本作は2Dであるにもかかわらず,ゴア表現がなかなかにエグく,一度Abnormalityが暴れ始めると,施設内はまさに地獄絵図という感じである。退職金はいらないから辞めていいですか……。

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 そんなこんなで従業員たちが全滅してしまうとゲームオーバーだ。そうなると1日目からやり直すハメになるのだが,観察データはそのまま引き継がれるので,次回のプレイからはある程度有利な状況からスタートできる。と思ったりするかもしれないが,施設に送られてくるAbnormalityの順番などはランダムなので,引き継いだ観察データが役に立つかどうかは運次第である。

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 ゲームの難度は若干高いものの,海外の怪奇現象を集めた創作集「SCP Foundation」に影響を受けたという世界観や,Abnormalityを観察していくうちに分かるそれぞれのバッググラウンドなどが面白いので,興味のある人はぜひマネージャーとして,その手腕を振るってみてほしい。

「Lobotomy Corporation」Steamストア(1980円)

※リンク先へ飛ぶにはSteamクライアントが必要です。クライアントがない場合,ページ移動が行われません。


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悪魔から世界を救うために立ち上がった3人の女性主人公を描くアクションゲーム「Save Our Souls」


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 「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回はアフリカのインディーズ系デベロッパ,Relentless Gamesが手掛ける「Save Our Souls」を紹介しよう。

 本作は,悪魔達の襲撃によって世界が終焉へと向かおうとしているなか,それを食い止めようと奮闘する3人の女性を描いた3人称視点のアクションゲームだ。詳しいゲーム内容は不明だが,プレイシーンを収めたムービーが公開されているので,さっそく確認してほしい。


 ムービーを見る限りでは,かなりテンポの速いシューティングアクションになっている様子で,巨大で禍々しい悪魔達を相手に,スカートを揺らしながら重火器をぶっ放して戦う姿がとても印象に残る。また,ストーリー主導型のゲームプレイになるとのことで,物語の内容も気になるところだ。

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 本作は3部作構成になっており,2017年春にリリースが予定されているのは,「Episode I - The Absurd Hopes Of Blessed Children」となっている。すでにGREENLIGHTを通過しており,300以上ものコメント数からも期待値の高さがうかがえるので,興味のある人はフォローボタンを押しておこう。

「Save Our Souls」GREENLIGHTページ

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