2015年7月24日,東京・羽田のセガ本社にて,同社の新作アーケードゲームが一同に会するイベント
「SEGA PRIVATE SHOW 2015 SUMMER」 が開催された。
これは,今後販売されるアーケードゲームを,ゲームセンターを経営するオペレーターに向けてお披露目する,いわゆる内覧会のこと。基本的にビジネスの場ということで,ゲームショウなどとは雰囲気が異なるが,最新のアーケードゲームを体験できる場であることには変わりない。
すこし掲載が遅くなってしまったが,実際に触って見たプレイフィールなども交えつつ,出展されていた
2015年夏以降に稼働予定の5機種 を順に紹介していこう。
戦闘の駆け引きが増え,新しくなった「艦これアーケード」
ジャンル:艦隊型育成カードゲーム
稼働日:2015年秋予定
2015年1月に発表されて以来,稼働が待ち望まれる“艦隊型育成カードゲーム”
「艦これアーケード」 。筐体から払い出される「艦娘カード」を集めて艦隊を編成し,海域に挑むという同作だが,今回出展されていたバージョンは,2月に行われたJAEPO2015に出展されていたものから大きく進化を遂げたものとなっていた。
多くの試遊台が用意された「艦これアーケード」。プライベートショウでも注目度が高く,期待の高さがうかがえる
とくに進化が見られたのは戦闘時のインタラクティブ性で,以前はタイミングを合わせて単純に砲撃するのみだったのが,現在は
4種類の攻撃方法 (主砲砲撃,副砲砲撃,雷撃,航空攻撃)から発令を選べるようになった。また「ゆっくり直進する魚雷の射線上に敵を追い込むように,副砲で進路を断つ」といった複合的な攻撃に対応するなど,海戦ゲームとしての面白さが強まっているようだ。
またトゥーン調の3Dグラフィックスで描かれた艦娘達も,本作の大きな魅力の一つ。同作の公式サイトでは新たなプロモーションムービーが公開されており,艦娘達の仕草なども確認できるので,こちらも合わせてチェックしておこう
進化したのは戦闘だけではない。新たなフィーチャーとして「建造」が追加され,新しい艦娘を入手できる機会が増えている
「艦これアーケード」アドバタイズムービー2
VIDEO
体を使ってスポーツ勝負「マリオ&ソニック AT リオオリンピック アーケード エディション(仮称)」
ジャンル:スポーツバラエティ
稼働時期:2016 年春稼働予定
2016年8月に開催されるリオデジャネイロオリンピックを舞台に,マリオとソニック,そしてその仲間達がスポーツで競う体感スポーツゲームが
「マリオ&ソニック AT リオオリンピック アーケード エディション(仮称)」 だ。
縦長で最大4機まで連結できる本作の筐体。もちろん4人対戦に対応する
筐体には2本の大型スティックと,足踏みを検知するフットセンサーが搭載されていて,まるで実際にスポーツをしているかのように,体全体を使ってさまざまな競技を体験できるのが特徴となっている。
プレイできる競技は,オリンピックでお馴染みの
「100m走」「やり投げ」「ハンマー投げ」「アーチェリー」 などで,最大4人と同時に対戦プレイが可能。いずれも誰もが知ってるスポーツということもあり,友達や家族,カップルなどでワイワイと楽しめるタイトルになりそうだ。
インタフェースは大きなジョイスティックが2本と,フットセンサーのみ。ジョイスティックにはボタンも用意されていて,タイミングを計るような操作はこれを用いることになる。フットセンサーにはボタンのような押下感はなく,硬質なマットのようなしっかりした踏みごたえ。ゲーム内容的に,ついつい力が入ってしまいそうなだけに,インタフェース部の作りはかなり頑丈そう
「100m走」は足踏みの速さだけでなく,スティック操作も重要になる。ロケットスタートを決めたり,ゴール前でジャンプして飛び込んだりといったテクニックに用いられる
「やり投げ」で重要なのは,助走の速さと投げるタイミング,そして角度。投げたあともスティックを回すと,その勢いが“雄叫び”となって記録に反映される
「ハンマー投げ」はパワー競技のように見えて,実はテクニックが求められる。画面とシンクロするようにスティックを回し,タイミングよく離すことで飛距離が伸びる
1プレイで3種目を選んで対戦できるが,本気で遊ぶと1プレイを遊んだだけでも汗ばむほど。汗をかきつつ,友達とワイワイと楽しみたい
最大1000枚のメダルタワーを作って壊す「バベルのメダルタワー」
ジャンル:プッシャー
稼働日:2016年春稼働予定
動くフィールドの上にメダルを落とし,それによってメダルやボールを押し合わせて大量メダルの獲得を狙う“プッシャー”とよばれるジャンルの最新作が,この
「バベルのメダルタワー」 だ。
その最大の特徴は,自分の目の前に,最大1000枚,高さ30cmの“メダルタワー”を作り上げられるというもの。タワーを作るには,フィールド上のボールを10個落とすことで発生するジャックポットで入賞する必要があり,その時に獲得したメダルがタワーとしてフィードバックされる形だ。その後に見事タワーを崩せば,大量のメダルが入手できる,という仕組みになっている。
さらに,筺体中央のジャックポットルーレットは,同時に遊んでいるほかのプレイヤーとボーナス抽選を共有できるフィーチャーが用意されており,プレイヤーが多いほど獲得メダルがより増える要素もあるとのこと。
メダルを左右の投入口から入れて,フィールドに落としていくプッシャーゲーム。筐体内にそびえ立つのが,メダル1000枚を積み上げた“メダルタワー”だ。これは飾りではなく本当にメダルが積み重なってできており,崩壊させれば一気に大量のメダルを獲得できる
メダルタワーは常に1000枚というわけでなく,プレイヤーがボールを落とした時に挑戦できるジャックポットチャレンジで獲得した枚数がタワーとして積み上がる仕組み
筺体中央にあるジャックポットゾーン。参加プレイヤー全員とボーナスを共有できる「みんなでゲーム」という要素も用意されている
プッシャーの中央にある“メダルタワー製造機”。ジャックポットでボーナスが続くと,下からどんどんメダルが追加され,タワーが伸びていく。ジャックポットチャレンジがあまり続かないようだと,タワーもあまり伸びない
アームのフワフワした動きがコミカルな「UFO BOWL」
クレーンで景品を掴みあげるUFOキャッチャーシリーズの最新モデルが,この
「UFO BOWL」 。ロボットメカ(クレーンアーム)のコミカルな動きが特徴で,操作するたびクレーン部がプルプルと動くのが面白い。ついつい無駄にアームを動かしたくなる,そんな面白さのあるプライズ機だ。
UFO BOWLという名のとおり,ボウルっぽい外観。内部にアームを4機まで搭載でき,最大4人が同時にプレイできる
操作はアーム操作に用いるジョイスティックと,景品を掴むボタンのみのシンプルさ。アームは前後左右に自由に動かせるので,狙いをつけやすい
クレーン部は浮遊感のある不思議な動きだが,景品はしっかり掴んでくれるのでご安心を
スマホでデザインし,ゲーセンで印刷できるネイルプリント「ネイルプリ」
ジャンル:ネイルシールプリント機
稼働日:2015年11月予定
自分でデザインしたオリジナルのネイルシールを印刷してくれるネイル用プリントシール機
「ネイルプリ」 。シールの作り方は2種類あり,一つが筐体内に用意されたテンプレートや画像を組み合わせ,タッチパネルを使ってデコレーションするという筺体だけで完結した
「ココdeネイル」 モード。もう一つが,専用のスマホアプリを使って,自前の素材も読み込ませてデザインできる
「スマホdeネイル」 モードだ。筐体の前で悩まずとも,自宅でじっくりデザインできるのが新しい。
爪の形をイメージしたタッチパネルが特徴的な「ネイルプリ」筺体。筺体上部にある5つの小さい画面には,自分がデザインしたネイルの詳細が個別に表示される
2つのモードが選べる本作。スマホアプリ連動機能を利用するときは,「スマホdeネイル」モードを選択
「ココdeネイル」モードのデザイン画面。テンプレートを配置するだけでなく,爪の大きさに合わせたシールサイズが選べる
印刷されたネイルシールは光沢紙に印刷される。ホログラム箔押しによるキラキラデザインも可能
実際にネイルに貼り付けるとこんな感じに
「スマホdeネイル」モードはAndroidとiOSに対応。筺体との接続は設置されているケーブル(MicroUSBまたはLightning端子)で行なう
「スマホdeネイル」モードの時は「自分で作った画像や写真」をプリントできる。テンプレートだけでは満足できない人にオススメだ