イベント
女王候補と守護聖様の思い出,そしてこれからも続く絆を確かめ合った最高の時間。「ネオロマンス30th Anniversary 〜アンジェリーク〜」レポート
コーエーテクモゲームスのルビーパーティーが手掛ける,女性向けコンテンツ「ネオロマンス」シリーズの30周年を記念したイベント「ネオロマンス 30th Anniversary 〜アンジェリーク&遙かなる時空の中で〜」が,2025年1月25日と26日の2日間,神奈川県のKT Zepp Yokohamaで開催された。25日は「遙かなる時空の中で」,26日は「アンジェリーク」にフィーチャーした内容になっており,それぞれの作品に出演するキャスト陣が登壇。女性向け恋愛シミュレーションゲーム,そしてイベントの先駆けとして,数々の伝説を生み出してきた「ネオロマンス」シリーズらしく,ドラマあり,バラエティあり,ライヴありと,女王候補(「アンジェリーク」シリーズのプレイヤー)や神子(「遙かなる時空の中で」シリーズのプレイヤー)を喜ばせる企画が多数用意されていた。
本稿では,26日に行われた「アンジェリーク」オンリーイベント 昼の部の模様をレポートしていく。
![]() |
![]() |
![]() |
ネオロマンス 30th Anniversary 〜アンジェリーク〜
【日程】
2025年1月26日(日)※昼夜2公演
【会場】
KT Zepp Yokohama
【出演】(敬称略)
<キャスト>
速水 奨(ジュリアス 役)
堀内賢雄(オスカー 役)
岩田光央(ゼフェル 役)
関 俊彦(ルヴァ 役)
森川智之(エルンスト 役)
立木文彦(ヴィクトール 役)
<声の出演>
佐藤拓也
「ネオロマンス 30th Anniversary 〜アンジェリーク〜」公式サイト
オリジナルドラマ(朗読劇)で,ゼフェル様が失恋!?
イベント会場の入り口では,守護聖様のバナーが出迎えてくれた。さらに,「アンジェリーク」シリーズのキャラクターデザイン・原案を担当する由羅カイリ先生の女王候補&エトワールのイラスト入り色紙が飾られており,多くの女王候補たちが記念撮影をしていた。
また,開演と終演のアナウンスは,「アンジェリーク ルミナライズ」で炎の守護聖 シュリ様を演じる佐藤拓也さんが担当した。
オープニングでは,ゲームで何度も聴いた思い出のBGMが響くなか,キャスト陣が各々のメッセージとともに登場。堀内さんが,女王候補に向かってオスカーのお決まりの呼び方「お嬢ちゃん」と言うと,会場には大きな黄色い悲鳴が! どれだけ年月を重ねても,守護聖様たちを前にすると,女王候補だったころの気持ちに戻れるのは,なんともステキなことだと感じた。
続く企画は,イベントオリジナルストーリーが楽しめるドラマ「あのコにハートブレイク」。神鳥の宇宙の聖地の中庭で,ルヴァ様(関さん)とエルンスト様(森川さん),ヴィクトール様(立木さん)が話していると,深刻そうな様子のジュリアス様(速水さん)とオスカー様(堀内さん)がやってくる。
2人は,ランディ様とマルセル様から「ゼフェル(岩田さん)が失恋して荒れている」と聞き,どのように慰めるべきか悩んでいるという。ここで,オスカー様がランディ様,ジュリアス様がマルセル様,ルヴァ様がゼフェル様をマネするシーンがあり,本来の口調とのギャップ,そして見事な演じっぷりに,会場は大きな笑いに包まれた。
そんななか,中庭にゼフェル様も現れるが,想い人にかなりの未練があるようで,とても落ち込んでいる様子。ヴィクトール様が気分転換に山へ誘うなど,年長者たちが一生懸命ゼフェル様を励まそうとする姿は,なんとも微笑ましい。
しかし,ゼフェル様から話を聞くうちに,失恋相手が「美しい猫」だったことが判明! まさかの展開に会場は爆笑となり,「神鳥の宇宙は,とても平和そうで本当によかった」と思わされる結末だった。
守護聖様たちが紡ぐ新たな物語を見られるのも,イベントの醍醐味。ベテランキャストたちの息の合った掛け合いやアドリブをたっぷり楽しめる,贅沢な時間となった。
映像と共に思い出を振り返る「ネオロマンス♥アワード〜アンジェリーク〜」
バラエティコーナー「ネオロマンス♥アワード〜アンジェリーク〜」では,女王候補の事前応募で選ばれた,「これまでのネオロマンス(「アンジェリーク」)イベントでナンバーワンだと思うシーン」の発表&表彰が行われた。
部門は「バラエティ部門」「ドラマ部門」「ライヴ部門」「愛のメッセージ部門」の4つ。
昼の部では「バラエティ部門」「ドラマ部門」のノミネートと部門賞を発表し,夜の部では「ライヴ部門」「愛のメッセージ部門」,さらにすべての応募のなかから選ばれる「ネオロマンス♥アワード大賞 〜アンジェリーク〜」が発表された。
![]() |
![]() |
バラエティコーナーの司会に選ばれた岩田さんは,驚きを語りつつも軽快なトークでコーナーを進行。ほかのキャストも,時に岩田さんにツッコミを入れたり,時にボケたりしながら,仲の良さが伝わる楽しいエピソードを披露してくれた。
バラエティ部門でエントリーされたのは,「アンジェリーク メモワール 2015」で女王候補との長年の関係性を語る岩田さん,「ネオロマンス スターライト・クリスマス2010」で浪川さん(ユーイ役)による伝説のキャンドルトーク(目薬が登場したマグロトーク),「アンジェリーク メモワール 2001」の「〜七夕の願い事〜」の3つ。映像を見ながら思い出に浸る時間となり,部門賞は岩田さんが受賞した。
バラエティ部門では,イベントが多数開催された“聖地”パシフィコ横浜で,客席に大きな風船を転がしたり,バズーカでプレゼントを飛ばしたりといった,挑戦的な企画が行われていたことも語られた。
また,バラエティコーナーだけでなく,ライヴやドラマでも,さまざまなハプニングや笑いが生まれていたという貴重な思い出話に,会場は大いに盛り上がった。
![]() |
![]() |
ドラマ部門のノミネート作品は以下の3つ。
・「ネオロマンス♥フェスタ アンジェ舞踏会」
ドラマ「手作りクッキーの味は?」(オスカー/ランディ/ゼフェル)
・「ネオロマンス・ライヴ 2003 Autumn」
ドラマ「バーニングライブドラマ〜秋・勝負の季節〜」(ランディ/ゼフェル/ティムカ)
・「アンジェリーク メモワール2019」
ミニドラマ「神鳥編〜ある日の落とし物〜」(ジュリアス/クラヴィス/オスカー/ランディ)
すべてのドラマにゼフェル様が登場していたことから,司会の岩田さんが「また部門賞を受賞するのでは?」と話すと,ほかのキャスト陣から愛のあるツッコミが入り,笑いが起こった。
部門賞を受賞したのは,「ネオロマンス♥フェスタ アンジェ舞踏会」の「手作りクッキーの味は?」。さらに,夜に発表された「ネオロマンス♥アワード大賞 〜アンジェリーク〜」のグランプリも岩田さんが獲得するという,まさにキャスト陣の予想どおりの展開に。ゼフェル様と岩田さんの活躍ぶりが,よく分かるアワードとなった。
守護聖様からの力をもらえた,愛のメッセージ&ライヴコーナー
「愛のメッセージ」では,守護聖様たちから花束にまつわるメッセージが贈られた。
ジュリアス様は「ひまわり」,ルヴァ様は「鳥たちが集めた花々」,ゼフェル様は「星の花束」,エルンスト様は「マジックで出したアルストロメリア」,ヴィクトール様は「花束のようなマシュマロ」,オスカー様は「一輪の赤い薔薇」と,それぞれの守護聖の個性や,女王候補との関係性が垣間見えるドラマチックなメッセージに,胸が高鳴るひとときとなった。
![]() |
ライヴコーナーでも,守護聖様たちは女王候補たちを魅了。会場の女王候補たちは,それぞれの守護聖様に合わせた色のペンライトを振りながらライヴを盛り上げる。今回のイベントグッズとして発売されたペンライトだけでなく,過去のイベントのペンライトを持参しているファンの姿も多く見られ,「アンジェリーク」という作品が長年愛され続けていることを実感させられる光景だった。
また,楽曲は恋愛ソングだけでなく,友情を歌ったものや,夢を後押しするようなものもあり,聴いているだけで守護聖様から力をもらい,「また頑張ろう!」という気持ちが湧いてくるのが,ネオロマンス楽曲の魅力だとあらためて感じた。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
■ライヴコーナー
「光のラプソディ〜Rhapsody in Light〜」ジュリアス(速水 奨)
「市場にて」ルヴァ(関 俊彦)
「H₂O」エルンスト(森川智之)
「視界ゼロからの脱出」ゼフェル(岩田光央)
「TOGETHER〜道なき道を進め〜」ヴィクトール(立木文彦)
「Resolution〜ずっと離さない〜」オスカー(堀内賢雄)
「夢のありか」ヴィクトール&エルンスト(立木文彦&森川智之)
最後に,守護聖様から女王候補へのメッセージが贈られ,イベントは幕を閉じた。
しかし,鳴り止まないアンコールの拍手に応え,キャスト陣が再びステージへ登場! アンコール曲として「明日を拓く者たち〜FRONTIER〜」と「Promised Rainbow」が披露された。ステージ上のキャスト陣が全力でパフォーマンスし,会場の女王候補たちも息の合った振りやコール&レスポンスで応え,最高の空間を作り上げた。
![]() |
30周年という節目のイベントで,守護聖様と女王候補たちの絆がさらに深まる,温かな時間となった。
![]() |
2025年2月11日まで,イベントグッズの事後通販が行われている。期間内でも在庫がなくなり次第販売終了となる可能性があるため,思い出を手元に残したい人は早めにチェックしよう。
「ネオロマンス 30th Anniversary 〜アンジェリーク〜」公式サイト
イラスト・キャラクターデザイン/由羅カイリ
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.