プレイレポート
「ファンタジーライフ オンライン」最終βテストをレポート。スマホに最適化しながらもファンタジールの世界はそのままだった
2016年8月にはサーバー負荷テストを目的とするCBTが実施されたが,今回のβテストでは,採取/制作系のライフ(職業)を含めた12ライフを体験できる,いわゆる完全版に近いゲーム内容を体験できた。
本作の大筋の内容は,前回のCBTレポートをチェックしてもらうとして,本稿では前回紹介できなかった採取/制作系ライフを中心としたインプレッションをお届けしよう。
「ファンタジーライフ オンライン」公式サイト
ちょっとおさらい「ファンタジーライフ オンライン」
たとえば,モンスターと戦うスリリングな冒険を望むなら王国兵士を,のんびり木を切る生活を送りたいなら木こりを,ビレッジにこもってひたすら料理を極めたいなら料理人を選んでみよう,という具合だ。どれか1つのライフにしぼるのもいいし,並行して複数のライフに挑戦してみてもいい。
もちろん,ライフにこだわらず,ビレッジをひたすら充実させるもよし,目的もなくフィールドを突き進むもよし。ファンタジールの中でどんな生き方をするかはプレイヤーに委ねられており,その独特のユルさがシリーズの特徴となっている。
ライフは戦闘/採取/制作系の3タイプに分類され,それぞれのライフ名に因んだ特性を持っている。スターの試練と呼ばれるミッションをクリアしていくと昇格試験を受けられる |
昇格試験をクリアしてライセンスランクが上昇すると,テンション技を取得できるだけでなく冒険できるフィールドも広がっていく |
■戦闘系
王国兵士 |
傭兵 |
狩人 |
魔法使い |
■採取系
採掘師 |
木こり |
釣り人 |
■制作系
大工 |
裁縫師 |
鍛冶屋 |
料理人 |
錬金術師 |
狩人にも木こりにも鍛冶屋にもなりたい
だったら全部こなせばいいじゃない!
そこで,活用したいのがライフの兼業だ。というのも,フィールド上の鉱石や木,釣り場といったポイントからアイテムを採取できるのは,採掘師,木こり,釣り人のライセンスを持ったプレイヤーキャラかパーティメンバーのみとなっている。ライセンス取得後は,メインのライフが別のものであっても,オノやピッケルを装備していればアイテムを採取できてしまう。
これは制作系のライフも同様で,本来はビレッジ内にアイテム作成用の施設を設置しても,その施設に該当するライフでなければプレイヤー自身が作成を行うことはできないが,ライセンスさえ持っていればメインのライフに関係なくアイテム作成を行えてしまうのだ。
戦闘系ライフはその分類からも分かるとおりモンスターとのバトルに特化しており,採取/制作系のライフはあまりバトルには向いていない。フィールドを探索するゲームの性質と鑑みると,戦闘系のライフを選択しなければキャラクターの育成がだるそうに思われるかもしないが,採取/制作系ライフはバトルをしなくてもプレイヤーレベルがモリモリ上がる仕組みになっている。
木こりの場合は,フィールド上の木を伐採することでもそれなりの経験値を得られ,スターの試練どおりに木を切っているだけでもプレイヤーレベルがグングンと上がっていく。制作系ライフの場合は,ビレッジの施設でアイテム作成や強化を行うことで多めに経験値を得られるため,プレイングによってはビレッジに引きこもってコツコツとレベリングできてしまうということだ。戦わなくてもいいってサイコー!
アイテム作成パートはニンテンドー3DS版と
基本的には変わらない。だがそれでいい!!
前回のCBTから気になっていた,制作系ライフでのアイテム作成パート。最終βテストでそのプレイフィールを確かめたところ,指でのタッチ操作に変わっているにも関わらず,ニンテンドー3DS版と同じ感覚で遊べてしまった。物理ボタンやタッチペンがなくても,むしろ遊びやすいかもしれない。
アイテム作成は,ビレッジの制作施設で行える。制限時間内に決められたアクションをこなして完成度を100%にすればアイテムが完成し,100%に満たず制限時間を迎えてしまった場合は失敗となる。操作はいたって簡単で,タップ,長押し,フリックの3つの動作だけで完結し,コツさえ掴んでしまえば,すばやく完成させられる。
スマホ向けのアレンジも加えられていて,フリックによる横移動を自動で行ってくれるオート機能が備わっている。これがけっこう便利 |
短時間で完成させると,完成品を多めにもらえる。いかにしてはやく仕上げるか,この試行錯誤が楽しいんです |
本作では,作るアイテムごとに“制作力”の推奨値が設定されている。プレイヤーの制作力がこの値に達していなくても作成パートには移れるのだが,数値が低いままでは完成度を上げづらく成功率は低い。制作力が明らかに足りない,けれどどうしてもアイテムを作りたい,そんなときはサポートメンバーの出番だろう。
これはスマホ版ならではのシステムで,アイテム作成中に補助してくれるサポートメンバーを設定できるようになっている。サポートメンバーを設定すると完成度を上げやすくなったり,アイテム作成時に交代して彼らのテンション技を使用したりできる。
制作施設とその施設に関連するライフの仲間がいれば,アイテム作成などのお仕事を依頼することもできる。自分でプレイする時間がないときや,つぎにログインするまでのあいだの時間に活用するとよさそうだ |
ライセンスランクが上がれば,作成できるレシピの数も増加。ゆくゆくは強力な装備作成もできるように……? |
ニンテンドー3DS版で料理人を極めていた身としては,アイテム制作パートがどのような仕上がりになっているかが非常に気がかりだった。だが今回のバージョンをプレイしてみて,システム,プレイフィールともに,シリーズファンが遊びたかった理想の形に仕上がっていることが分かり,その心配は杞憂に終わった。それと同時に,ファンタジーライフの世界がそのままスマホで再現されていることにあらためて気付かされた。シリーズファンにとって,これほどまでにうれしいことはないのではないだろうか。もちろんビレッジのオンライン化など,紹介しきれていない新要素もあるので,正式配信後にはさらなる発見がファンタジールで待っているはずだ。
配信時期については後日詳細が発表されるとのことなので,続報に期待していよう。あー,はやく木こりと料理人を極めたいなぁ……。
「ファンタジーライフ オンライン」公式サイト
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