ミュージック フロム ゲームワールド：Track 206 「サンダーフォースIII＆AC」「SQUARE ENIX Chill Out Arrangement Tracks」

Illustration by しなぷう

　ここのところ，在宅時間が増えたことでなんとなく始めたのがガンプラ作り。最初はグフやドムなど，なじみのあるモビルスーツばかりを選んでいましたが，最近はアニメを見たことがない「鉄血のオルフェンズ」のプラモにまで手を伸ばしています。この歳になってまさかのプラモ熱再燃ですが，まだまだマイブームは続きそうです！

　ということで，今週の「ミュージック フロム ゲームワールド」は，「サンダーフォースIII」「サンダーフォースAC」の2作を収録したサントラと，スクエニ楽曲のチルアウトアレンジアルバムの2枚を紹介します！

名作STGの興奮が蘇るテクノソフトサントラ第1弾

「Technosoft Music Collection -THUNDER FORCE III & AC-」

タイトル	Technosoft Music Collection -THUNDER FORCE III & AC-	→Amazon.co.jpで購入
発売日	2020年7月23日
価格	3200円（税抜）
発売元	ウェーブマスター
コピーライト	（C）SEGA

　今週の1枚めは，メガドライブの名作横スクロールシューティング「サンダーフォースIII」と，同作をアレンジしてアーケードに逆移植した「サンダーフォースAC」のBGMをCD2枚組に収録した，「Technosoft Music Collection -THUNDER FORCE III & AC-」を紹介します。

　DISC1には「サンダーフォースIII」のBGMを新規録音で収録。メガドラサウンドとハードロックが融合した，最高にカッコイイ楽曲が並びます。まずはステージ1のBGM「Back to the Fire」。Aメロからサビに続く，美しすぎる流麗なメロディは，いつまでも聴いていたくなるほど。熱く燃えたぎるフレーズが満載のステージ2BGM「Venus Fire」は，ステージも炎の中ということで熱さも2倍！

　さらに，ミステリアス感あふれるステージ3のBGM「The Grubby Dark Blue」，ヒーローアニメのテーマ曲のような力強さで迫るステージ5のBGM「Final Take a Chance」，イントロからクライマックスモード全開なステージ7のBGM「Hunger Made Them Desperate」と，終盤に向かってグイグイ盛り上げていく構成は，改めて聴いても興奮ものです。

　一方，DISC2収録の「サンダーフォースAC」は，なんと今回が初CD化。セガのアーケード用システム基板「C2ボード」によるサウンドはメガドラ音源に近いながらも別物で，楽曲によっては意識的にアレンジされているほか，譜割り自体が変わっていたりもするので，微妙な違いを感じながら楽しみたいところ。

　ラスト2曲は，高西 圭氏による「III」と「AC」のアレンジ曲を収録。メドレー形式で構成された2曲を合わせて10分半という壮大な組曲に仕上がっており，ファンなら興奮すること間違いなし！　両作の直撃世代はもちろん，SEGA AGESから入った現役プレイヤーもぜひ聴いてほしいサントラです。

セガストア「Technosoft Music Collection -THUNDER FORCE III & AC-」

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優雅なひと時にぴったりなチルアウトアルバム

「SQUARE ENIX Chill Out Arrangement Tracks - AROUND 80’s MIX」

タイトル	SQUARE ENIX Chill Out Arrangement Tracks - AROUND 80’s MIX	→Amazon.co.jpで購入
発売日	2020年8月19日
価格	2800円（税抜）
発売元	スクウェア・エニックス
コピーライト	（C）1987, 1988, 1989, 1990, 1991, 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

　今週の2枚めは，1980年代を中心としたスクウェア作品の楽曲をチルアウトアレンジで仕上げたアルバム「SQUARE ENIX Chill Out Arrangement Tracks - AROUND 80’s MIX」をご紹介。

　収録曲は「ファイナルファンタジー」「ファイナルファンタジーII」「聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜」「魔界塔士 Sa・Ga」「Sa・Ga2 秘宝伝説」「時空の覇者 Sa・Ga3」の6タイトルから選曲され，12人のアーティストによる個性豊かなアレンジを堪能できます。

　1曲めは「FFII」から「フィナーレ」。エンディング曲がオープニングを飾るという一見攻めた構成ですが，感動を誘うメロディとリラックスできるチルアウトアレンジのハマり具合が絶妙で，アルバムの雰囲気とテーマを見事に表現しています。

　続く2曲めは「聖剣伝説」のタイトル曲「Rising Sun」。こちらは原曲の雰囲気にマッチしたアレンジで，ギターの音色が心地よく響きます。3曲めの「チョコボのテーマ」は緩さとファンキーさが絡み合う賑やかなアレンジ。戦闘終了ジングル「勝利」で締める構成もGOOD！

　6曲めは「魔界塔士 Sa・Ga」から「怒闘」。ラストバトルならではのダークなメロディはそのままに，肩の力を抜いてくつろげるアレンジが新鮮です。10曲めは初代「FF」から「プレリュード」。おなじみのフレーズを軸に世界を広げていく，想像力を刺激するアレンジは必聴。14曲めも同じく初代「FF」から「コーネリア城」。アルバム中，最も美しいアレンジに仕上がっており，個人的なイチオシです！

　夏の「おうち時間」を楽しく演出してくれる本アルバム。自宅で読書をしながらリピートし，リラックスした1日を楽しんでください。

「SQUARE ENIX Chill Out Arrangement Tracks - AROUND 80’s MIX」公式サイト

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■■風のイオナ■■ マーベルランド産まれのフェアリーランドで育ちで現在はNEO TOKYO在住のフリーライター＆編集者。将来は惑星あくあに移住してサイキックと共存しながら最新ゲームで遊びまくるのが夢。ゲーム＆ゲーム音楽に加えて邦楽インディーロック＆サブカルアイドル追跡，自転車旅行，広島東洋カープの応援などが趣味。地下アイドルグループ，あまりりすのプロデュース＆運営も手掛けています。