スマホ向けダンジョンRPG「LINE タワーライジング」のインプレッションをお届け。数分でレベル100に到達するスピーディな展開が特徴

　LINEは本日（2015年6月11日），今春にリリースを予定しているスマホ向けダンジョンRPG「LINE タワーライジング」（iOS / Android）のメディア向け体験会を東京都内で開催した。本稿では，正式サービスに先駆けてプレイできた本作のインプレッションをお届けしたい。

本作は基本プレイ無料のアプリ内課金制で「スタミナ」がないのが特徴だ

　本作は，ダンジョン（塔）に挑戦し，宝箱からゲットしたアイテムを装備したり，レベルアップで得たポイントを割り振ったりしてキャラクターを強化しながら，ダンジョンの高みを目指すという“頭脳系ダンジョンRPG”。気軽に遊べるシンプルな操作性や，プレイヤーの判断が攻略につながる戦略性を兼ね揃えたタイトルだ。



　そんな本作の要点は4つある。1つ目は「パラメータの振り分け」。本作では，レベルアップで得たポイントを使ってキャラクターの強化が行え，HP，攻撃力，防御力などを自分好みにカスタムできる。なお，ダンジョンを一度出るとレベルが1に戻るため，いろいろなパターンのキャラクター育成を楽しめる。

　2つ目は「限られたターン数」。ダンジョンにはそれぞれターン数が設定されている。プレイヤーが行動した分だけターン数が減少し，ゼロになるとゲームオーバー。限られたターンの中で，いかに効率よく探索できるかが攻略のカギを握っていのだ。なお，ターン数は新しいフロアに入った時点で一定数加算される。

　3つ目は「8個のアイテム枠」。ダンジョンを攻略していくと多くのアイテムが手に入るわけだが，プレイヤーが持てるアイテムは8個までとかなり少ないので，必然的にアイテムの取捨選択を迫られる。

　4つ目は「装備のマネジメント」。先述したように，ダンジョンを出てしまうとレベルが1に戻ってしまうため，継続できる部分は装備やアイテムとなる。つまり，より効率的にダンジョンを攻略するには，装備の管理が重要なのだ。

　このほか本作では，写真を取り込んでキャラクターに当てはめられるアバターのカスタマイズや，塔のデコレーションなどを行い，SNSやLINEを通じて友人と共有することも可能となっている。
　また，友達のアバターがボスとして待ち受ける友達の塔に挑戦し，友達を倒すことで，プレイヤーのガーディアンとして仲間に加えられる。このガーディアンは，「底なし穴」という特別なダンジョンに連れて行けるとのことだが，今回の発表では詳細は明かされなかった。

　ここからは，本作のプレイフィールをお伝えしたい。プレイしてまず感じたのは操作感の良さだ。フリック入力でサクサクとテンポよく進んでいく感覚は，プレイしていて非常に気持ちが良かった。

主人公キャラクターの顔は，数多く用意されているモデルから自由に選択可能

　本作のバトルはターン制のオーソドックスなスタイルで，基本的には「たたかう」をタップするだけで進行していく。RPGでお馴染みの「魔法」や「防御」といったコマンドは確認できなかったが，逆に「たたかう」のみに絞っていることで，サクサク感がアップしているような気がした。


　また，ものすごい勢いでレベルが上がっていくのも本作の大きな特徴だ。少しプレイしただけでレベルが100を超えてしまったときは，思わず笑いがこぼれてしまった。レベルアップ時には，ステータスポイントの割り振りがあるので，序盤ではほぼ毎回，戦闘ごとにその作業が発生することになるが，自動でポイントを割り振るオート機能も用意されているので，めんどくさがり屋さんでも安心だ。ちなみにレベルキャップは設けられていないとのこと。


　また，ダンジョン内には至るところに宝箱が設置されており，かなりの頻度でアイテムが手に入る。装備品もガンガン入手できるので，装備についてあれこれと考える楽しみが序盤から味わえる。ちなみに装備品を変えると見た目も変化するので，ステータスではなく，ファッションを重視してプレイするのもアリかもしれない。


　アイテムや装備品がガンガン手に入るのはいいのだが，アイテム枠が8つと少ないため，かなり早い段階からアイテムの取捨選択を迫られるようになる。「このアイテムは必要」「これはいらない」「ボスにはこれが役に立ちそう」など，いろいろと考えるのもこの手のゲームの面白い部分だ。

とても可愛らしいデザインのモンスター達。思わず倒すのを躊躇してしまう

　ダンジョンの3の倍数のエリア（3F，6F，9Fなど）にはボスが登場する。3Fの「ナイトキング」はトライアル的なボスだったためか，すんなり倒すことができたが，6Fの「ゴブリン」には少し苦戦させられた。装備が整っていなかったら結構危なかったかもしれない。
　そのままの勢いで7Fへ挑戦しようとしたら，アイテム「ナゾの歯車」が必要であることが判明した。この「ナゾの歯車」は，友達の塔で待ち受けるボスを倒すことで入手できるとのことで，すぐさま友達の塔に挑戦し，友達のアバターを倒して「ナゾの歯車」を入手。
　その後，7Fへと挑戦したのだが，7Fの敵は6Fまでとは段違いに強く，あっという間にやられてしまった……。リベンジとばかりに，再び4Fからやり直そうと思っていたのだが，ここで時間いっぱいとなり，体験会は終了した。

倒した友達キャラクターは，ガーディアン（仲間）として迎え入れることができる

7Fの敵，ポイズンキノピー。こいつ，すっとぼけた顔して結構えぐい

　スマホゲームとして手軽に遊べるだけでなく，熱心なゲームファンも納得できるほどのやり込み要素や戦略性を備えている本作。ダンジョンRPG風の一人称視点や，ドットを基本としたグラフィックスは，レトロゲームファンにも受けが良さそうだと感じた。
　また，可愛らしいモンスターの外見や，もの凄い勢いで上がっていくレベルなど，ライトなプレイヤーでもしっかりと楽しめる作りになっている点も見逃せない。つまり，「LINE タワーライジング」は幅広いユーザーにオススメできるバランスの取れたゲームと言える。
　サービス開始は今春を予定しており，現在，事前登録の受付が行われている。登録しておくことで，アイテム購入などに使用可能なジェム100個（1200円相当分）が贈られるので，本作が気になったという人はさっそく登録しておこう。

「LINE タワーライジング」公式サイト