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最新作「クイズマジックアカデミー トーキョーグリモワール」は4月下旬稼働開始。エキシビションやミニライブで盛り上がった新作発表会レポート
「クイズマジックアカデミー トーキョーグリモワール」ティザーサイト
東京ミッドタウンに500人のマジアカファンが集結
イベントは,本作の開発陣とゲストを招いてのトークからスタートした。ステージに登場したのは,本作のプロデューサー石原明広氏とサウンドクリエイターの劇団レコード氏,そして「クイズマジックアカデミー 暁の鐘」にヴァニィ役で出演した声優の照井春佳さんの3名だ。
前作「暁の鐘」のエンディングにて,暁の鐘を鳴らして「暁の賢者」の称号を手に入れたマジックアカデミーの生徒達。最新作のトーキョーグリモワールでは,賢者としての初の任務で,彼らが「トーキョー」に赴任するところからスタートする。この世界から瘴気を祓うのが,彼らの役目なのだ。
日本の東京に似た架空の世界であるトーキョー。ここには倒すべき魔物がすくっているのだが,マナが薄いため賢者達は魔法を思うように使うことができない。そのため,賢者達に与えられたのが,本作のタイトルにもなっているスマートフォン型のデバイス「グリモワール」だ。これがあれば遠隔からマナを供給でき,電話機能もあるので,マジックアカデミーの先生達と通話することもできる。
先生達の登場が明らかになり,「従来のキャラクターは全員出ます」と続けた石原氏だったが,そこに照井さんが「今回私,収録していないんですけど……」とつぶやきを漏らす。石原氏が「実はこのトーキョーグリモワールに,ヴァニィちゃんは出演していません」とを明かすと,来場者からは大ブーイングがあがっていた。
MCの田中氏が「ヴァニィを出してほしい人!」と会場に尋ねると,ブーイングは大きな拍手に変わり,これを受けた石原氏は「考えます」と宣言。「もし本当に収録することになったらよろしくお願いします」と,照井さんに対して頭を下げ,会場からはさらに大きな拍手があがった。
気になるゲーム内容について,石原氏は「大きな新要素は入っていないんです」と答えるも,本作のテーマが「温故知新」であることを説明しつつ,いくつかのポイントを紹介した。
その1つめは「見た目を変えよう!」というもので,本作ではゲーム画面やインタフェース,そしてキャラクターデザインなどが一新されているとのこと。登場キャラクター達の制服も,トーキョーでの任務を意識したデザインになっているそうである。
2つめのポイントは,「昔の仕組みのいいところに立ち戻ろう!」というコンセプトだ。トーキョーグリモワールでは最新作ならではの要素をしっかり押さえつつも,過去作で評価された仕組みを積極的に取り入れるという方針だそうで,例えば前作で賛否両論あった「お助け魔法」は,今回採用していないとのこと。また組み分け昇降のシステムは「8」に近いものになっており,プレイヤーの声を汲んだ仕様変更が施されているという。
そして最後のポイントは「ちょっと踏み込んでみよう!」と題され,主に本作のストーリー面での進化が語られた。その物語の舞台となるのが新たな協力モード「グリムバスターズ」で,ここでトーキョーにやってきた賢者達の活躍が描かれるという。基本システムは,前作における「マジックコロシアム」を踏襲したものとのことだが,稼働後もさまざまなアップデートが予定されているそうなので,ファンは期待しておこう。
またストーリー以外の「踏み込んだ」ポイントとしては,検定クイズの変化も見逃せないところ。幅広いプレイヤーが楽しめるように,一般性の高いテーマが選ばれていた検定クイズだが,今回からより限定したテーマに挑める「マニアック検定」が選択可能になったのだ。
その記念すべき最初のテーマは,ずばり「クイズ」とのことで,クイズの歴史やクイズ番組などに関する問題が出題される。ちなみに,これは「The 5th KAC」チャンピオンのウエストさん発案のテーマとのことだった。なお,マニアック検定の実装は,稼働から少し先になるとのこと。どんな難問が飛び出すのか,いまから楽しみだ。
■トーキョーグリモワール試遊レポート
会場では稼働前の本作が数台設置されており,来場者が先行プレイできるようになっていた。短い時間ながら筆者もプレイしたので,その模様をレポートしよう。
今回の試遊では,4種類のゲームモードから選択できるようになっていた。その内訳は協力プレイでストーリーを進める「グリムバスターズ」,最大9人による対戦の「トーナメント・NEO」,1人プレイ向けの「検定クイズ」,そして仲間と対戦する「4人対戦」で,それぞれ21人のキャラクターの中から好きな1人を選んでプレイする仕組みだ。
今回はそのうち,「グリムバスターズ」と「検定クイズ」を遊んでみた。
まず「グリムバスターズ」は,RPG風の協力プレイモードだ。ファイターやマジシャン,メディックといったジョブが用意されていて,それぞれが特殊なコマンドを持っている。コマンドを使うには,クイズに答えてAPをチャージしなくてはならないところは,前作と変わらないが,舞台が「トーキョー」ということで,バトルシーンなどの風景が現代風になっているのが面白い。賢者となった生徒達がどんな活躍を見せてくれるのか,ストーリー展開も気になるところである。
グリムバスターズ
一方の「検定クイズ」は,開始時に「通常検定」と「マニアック検定」を選べるようになっていたものの,後者はまだ選択できなかった。前者は「世界地理」と「高校野球」の2つのテーマが用意されていて,出題される25問のクイズに解答し,得点とランクを競うというものだ。
筆者は「世界地理」を選んで挑戦してみたところ,25問中20問が正解。個人的には予想以上の正答率だったのだが,回答が遅かったためかランクはC止まり。たいへん悔しい。
検定クイズ
前述の石原氏の発言にもあったとおり,目を見張るような新要素はないものの,さすがは10年以上の歴史を持つ人気シリーズということで,プレイのテンポや演出の巧さはさすがといったところ。BGMもかなりノリの良い曲が揃っているので,稼働後はBGMにもじっくり耳を傾けてみてほしい。
続いてのステージでは,「QMA JAPAN TOUR 2016 賢神降臨」についての新情報が公開された。KONAMIによる公式全国大会である同イベント。2017年2月頃に予定されている「グランドスラム大会」では,各地方で行われる大会の上位入賞者と,ポイントランク上位の計16名が,年間王者である「賢神」の称号を賭けて戦うことになるという。
なお今年のJAPAN TOURでは,上位入賞者に限らず,参加者全員に特典が用意されるとのことだ。
そして気になるトーキョーグリモワールの稼働日だが,4月下旬になることが発表された。
石原氏いわく,現在の完成度は99.9999……%だそうで,残る1〜2週間で最後の詰めを行う予定だとか。また稼動開始後も,プレイヤーからの声は積極的に取り込んでいくつもりとも語っていたので,要望のある人は,公式Twitterから運営にリプライを送ってみるといいだろう。
最後に石原氏は,「今日,50人ぐらいしか来なかったどうしようかと思った」と前置きしつつ,「とにかく嬉しい気持ちで一杯」と,今の心境が語られた。氏は,会場で行われたエキシビションマッチに参加した4人をはじめとする,トッププレイヤー達が活躍できる場を作ると共に,それを観戦するプレイヤーも一緒に楽しめるような環境作りを約束し,イベントを締めくくった。
「クイズマジックアカデミー トーキョーグリモワール」ティザーサイト
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