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「クイズマジックアカデミー」の今後が語られたトークライブ「トーキョーグリモワール大暴露大会」レポート。サントラ発売のサプライズ発表も
イベントにはプロデューサーの石原明広氏に加え,カイル役の声優である関 通利さん,アロエ役の長谷優里奈さんが登場。またシリーズの問題監修を務める大門弘樹氏,放送作家でクイズ作家の矢野了平氏も登壇し,トーキョーグリモワールの反響などについて語り合った。本稿ではその模様をレポートする。
「クイズマジックアカデミー トーキョーグリモワール」公式サイト
「トーキョーグリモワール」の次の展開は?
大門・矢野両氏が司会を務めるトークイベントは,石原氏がQMA,およびその全国大会「QMA JAPAN TOUR 2016 賢神降臨」(以下,賢神降臨)について語る「スタッフマル秘トーク」からスタートした。
ファンタジックな世界観から一転,現実の東京を思わせる「異世界トーキョー」が舞台となったトーキョーグリモワール編は,これまでプレイヤーが慣れ親しんできたQMAとは雰囲気が大きく異なるが,これは石原氏をはじめとするスタッフが感じていた危機感を反映したものなのだという。
というのも,氏はプロデューサーになって以来,会う人会う人に「次でQMAは最後になってしまうのではないか」「QMAはいつ終わるのか」と聞かれていたそうで,そのイメージを払拭すべく,QMAがまだまだ続くことを示そうと,思い切った変革を行ったのだそうだ。結果としてプレイヤーからは好評をもって迎えられ,それを受け石原氏は,既に次の展開を仕込み始めていると語った。それを聞いた会場のファン達からは,大きな拍手が起こっていたのが印象的だ。
続いては,今年6月からスタートした賢神降臨の話題に。プレイヤーや店舗が主導する大会を,KONAMIが公式認定してツアー形式の全国大会とするこの試みだが,既に160店舗で350大会が開催され,1060人のプレイヤーが参加するなど,大きな盛り上がりを見せているとのこと。QMAは全国600前後のゲームセンターに設置されているが,その約1/4の店舗が参加している計算となり,大会の認定や手続きなどでチームは大忙しだそうだ。
8月から9月にかけて行われた「青龍戦」も終わり,残る大きな大会は「朱雀戦」「白虎戦」「玄武戦」の3つ。石原氏は「あくまで予定」と前置きしたうえで,各大会の日程を以下のように発表した。
●全国大会日程(予定)
- 第二回全国大会 〜朱雀戦〜:10月14日〜10月23日(10日間)
- 第三回全国大会 〜白虎戦〜:11月25日〜12月4日(10日間)
- 第四回全国大会 〜玄武戦〜:2017年1月13日〜1月22日(10日間)
賢神降臨は2017年2月の「グランドスラム大会」で締めくくられる予定だが,石原氏はコミュニティベースの大会として定着している賢竜杯との差別化を考えたうえで,グランドスラム大会のレギュレーションを検討しているとのこと。例えばセミファイナルを総当たり式にしたり,ファイナルはしっかりとショーアップしたうえで,特別感のある戦いにしたりなどのプランが示された。
また,次期のジャパンツアーについても石原氏は開催を確約し,要望があったペア大会など,バラエティに富んだレギュレーションを許容できる仕組みを構築するなど,さまざまな取り組みを行っていくと語っていた。
特定のテーマについての問題が出題され,本作の人気モードの一つとなっている「検定試験」については,2014年の「天の学舎」から2016年のトーキョーグリモワールまでに行われた,全75検定についてのランキングが公開された。これはプレイ人数やプレイ回数など,普段はプレイヤーが閲覧できないデータに基づいたものとのことだ。
順位 | プレイ人数による人気ランキング | プレイ回数による人気ランキング |
---|---|---|
1位 | レトロゲーム(2014年) | 声優・吹き替え |
2位 | アニメソング | 戦国時代 |
3位 | BEMANI | アニメソング |
4位 | 世界地理 | プロ野球 |
5位 | 劇場アニメ | ロボット&メカ(2015年) |
70位 | ハリウッド映画 | 五輪(2014年) |
71位 | アナウンサー | 科学史 |
72位 | 芸能 | わくわくチャレンジ |
73位 | ノンジャンル | ノンジャンル |
74位 | 中南米 | お城 |
75位 | お城 | 中南米 |
プレイ人数で見れば「レトロゲーム」,回数で見れば「声優・吹き替え」が首位を獲得。70位以下は不人気ランキングだが,「お城」は9月からスタートしたばかりなので除いてみると,「中南米」がプレイ人数と回数の双方で実質最下位という結果である。ある意味,かなりの強さ(?)といえる。
順位 | 1人当たりのプレイ回数ランキング | 回数 |
---|---|---|
1位 | 競馬(2016) | 11.3回 |
2位 | プロ野球 | 9.9回 |
3位 | 競馬(2014) | 9.7回 |
4位 | 声優・吹き替え(2015) | 9.3回 |
5位 | ひなビタ♪ | 9.2回 |
6位 | 三国志 | 8.4回 |
7位 | 戦国時代 | 8.4回 |
8位 | 理系学問 | 8.2回 |
9位 | アイドル | 8.0回 |
10位 | 芸能 | 7.8回 |
75位 | 中南米 | 4.0回 |
1人当たりのプレイ回数では,「競馬」が2014年と2016年でダブルランクインしている。またプレイ人数では72位だった「芸能」が,こちらでは10位に入っているのが興味深い。コアなファンが多いジャンルは,特定の人が繰り返し遊ぶということなのだろうか。そして,ここでもやはり最下位は中南米で,すべての部門で不人気という三冠を達成した。
トークの締めくくりに石原氏は,本作の新たなサントラが制作中であることを発表した。ここしばらくサントラが出ていなかっただけに,トーキョーグリモワールで使われたものを含め,100以上の楽曲が収録されるという。発売時期は石原氏曰く「新春」で,10月より予約受付が始まるとのこと。今後のアナウンスに注目しよう。
関さんと長谷さんが,カイルとアロエへの思い入れを語る
続いてスタートした第2部,「出演者赤裸々トークバトル」コーナーでは,関さんと長谷さんを加え,ボイス収録についての裏話などが披露された。関さんと長谷さんが演じるカイル&アロエは,2003年の初代作から登場しているキャラクターだが,二人とも声優としてデビューして間もない時期だっただけに,色々と思い出深いものがあるという。
関さんは,声を張り上げる系のキャラクターを演じることが多かったため,落ち着いたカイルを演じるにあたり,かなり悩んだうえで役作りを行ったそう。QMAをプレイする時には自身が演じたカイルを使う関さんだが,あるゲームセンターで隣のブースに座った人がカイル嫌いであることが分かり,凹んでしまったこともあったという。
長谷さんにとって,アロエが初めて演じる萌えキャラだったそうで,当初は萌えをどう表現するかで戸惑いがあったものの,自身の中にある萌えを最大限に発揮して演じたところ,今ではアロエが長谷さんにとっての萌えの原点になったそうだ。
なお石原氏によれば,近々カイルとアロエの新規ボイスを収録する予定があるそうなので,ファンは楽しみにしておこう。
ここで,実際にQMAで使われた問題を用い,関さんと長谷さんが○×クイズで対決することに。「こんにゃくの黒いつぶつぶの正体は昆布である」「パンダも冬眠する」など難問揃いだったが,カイルvs.アロエの戦いは,3対2でカイルこと関さんの勝利となった。
こうして幕を閉じた今回のイベント。激戦が続く賢神降臨や,ほのめかされたアップデートなどで,まだまだ盛り上がりが続くだろうことは想像に難くない。クイズ力に磨きをかけつつ,トークライブの第2回開催にも期待しておこう。
「クイズマジックアカデミー トーキョーグリモワール」公式サイト
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