プレイレポート
「黒騎士と白の魔王」クローズドβテストプレイレポート。ただ待つだけじゃない“ウェイトシステム”に注目
本稿では,2017年4月14日から17日までの期間限定で,先着2000名が参加できたAndroidユーザー向けクローズドβテストのプレイレポートを紹介しよう。
「黒騎士と白の魔王」公式サイト
ただ待つだけじゃない“ウェイトシステム”
本作のバトルには,先述した“ウェイトシステム”が導入されており,プレイヤーを含めた味方,敵のすべてにウェイトと呼ばれるスキルの待機時間が存在する。バトル中にスキルを使用すると,スキルごとに決められたウェイトバーが表示され,1秒ごとに1マスずつ減少。これがなくなることで初めてスキルが発動するという仕組みだ。
本作のスキルにはそれぞれ消費MPが設定されており,スキル発動で消費したMPは時間経過で少しずつ回復する。ウェイトの関係でMPが枯渇することは少ないが,消費MPの多いスキルを多用しすぎていつの間にかスキルが使えなくなっていた,なんてこともあるので注意が必要だ。
また,スキルは大まかに,消費MPやウェイトが比較的少ない「キャラクタースキル」,消費MPやウェイトが多い分,高威力で専用の演出が入る「召喚スキル」,TPを消費して使用する「ジョブスキル」という3種類に分類される。なお,TPは戦闘開始時に0からスタートし,キャラクタースキルや召還スキルを使うことで増加していく。
TPは100以上溜めると「無双モード」を発動できるようになる。無双モードを発動すると,MPが大幅に回復したうえでMPの回復速度が増加し,全スキルのウェイトタイムと,スキル再使用までの時間(クールタイム)が短縮される。逆境を打破できる力なので,使いどころが重要となるだろう。
それぞれの役割がハッキリとした4種類の基本ロール
本作には,ファイター,ソーサラー,ハンター,ヒーラーという4種類の基本ロールが存在し,さらに各ロールごとに専用ジョブが用意されている。なお,各ジョブには6種類の上位ジョブも存在する。こうしたロールとウェイトシステムの融合により,状況判断の重要性が突き詰められており,やりごたえのあるバトルが楽しめるのだ。
例えば,ファイターであれば敵の攻撃を引きつける「挑発」で味方を守ったり,ハンターであれば敵のウェイトゲージが表示されているときに「スタンアタック」を使用して敵のスキルをキャンセルしたりできる。そうした“戦いに貢献している感覚”を実感できるのが本作の魅力のひとつだ。
ロールは最初に1つ選ぶことになるが,その後,バトル中でなければいつでも変更可能だ。また,ゲームを進めていくと獲得できるジョブポイントを消費して「ジョブボード」を埋めていくと,ステータスが強化されたり,新たなジョブスキルが開放されたりする。
なお,ジョブボードは途中で分岐しており,自分好みのプレイヤーキャラへと成長させられるほか,一定値まで埋めることで上位ジョブが開放される。
本作のバトルは最大4人で挑めるが,プレイヤーが操作するのは自身の分身となるプレイヤーキャラのみ。基本はNPCとともにクエストを進めていくことになるが,ほかのプレイヤーと協力できるマルチプレイも用意されている。
マルチプレイは,クエスト開始前にほかのプレイヤーを募集して,最大4人のプレイヤーが一緒に冒険できるというもの。ホストとなったプレイヤーはスタミナを消費する分,得られる報酬が豪華になる。
また,人数が足りない状態でクエストに出発した場合,ほかのプレイヤーが途中参加できる乱入システムも採用されている。逆にほかのプレイヤーのバトルに途中から参加することも可能だ。ほかにも,今回プレイはできなかったものの,ほかのプレイヤーと1対1で戦うPvPや,最大16対16で戦うGvGなども用意されるという。
ジョブボード,アクセサリ,キャラクターなど豊富な育成要素
本作の育成要素はかなり幅広い。先述したジョブボードの開放だけでなく,7か所に装備できるアクセサリーや,キャラクタースキルおよび召還スキルの強化により,プレイヤーのステータスを強化できる。
キャラクタースキルや召還スキルは,クエストやガチャなどで入手できる“キャラクター”を入れ替えることで変更できる。また,同じキャラクターを入手したり,戦闘で使ったりすることで,キャラクターのレベルやスキルレベルが強化されていく。キャラクターレベルはそのままプレイヤーキャラのステータスに反映され,スキルレベルはスキルの威力や効果などに影響する。
プレイヤーキャラが装備できるアクセサリは,「HP回復強化」「回復力+」「HP+」「攻撃力+」など,さまざまな効果を持っており,活動の拠点となるタウンで生産/強化ができる。生産に使用する素材は,タウンにある4か所の採取地や,クエストの報酬で入手可能だ。なお,アクセサリ生産時にはさまざまな効果がランダムで付与されるので,毎回ちょっとした緊張感を味わえる。
タウンにはゲーム内マネーでほかのプレイヤーとアクセサリの売買ができる「バザー」が設けられており,不要なアクセサリを売却して,自分に必要なアクセサリの購入資金にすることもできる。バザーは,プレイヤーキャラの強化だけでなく,市場に合った商品を出品したり,絶妙な価格付けをしたりと,商売的な楽しみ方ができるのも魅力だ。
ウェイトの管理が重要なバトルシステム,多方面から強化できる育成要素など,やりごたえ抜群の本作。壊れゆく世界を救う救世主として召喚された主人公(プレイヤー)が,黒騎士や白の魔王を始めとした多くのキャラクターたちとどのように関わるのか,見どころが多いストーリーにも注目だ。
ファンタジーな世界観や王道のRPGが好きな人,マルチプレイでワイワイ遊びたい人は,間違いなくハマるタイトルなので,2017年4月末に予定されている配信を楽しみに待っていてほしい。
「黒騎士と白の魔王」公式サイト
(C)Grani, Inc.
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