レベルファイブが2021年11月11日の発売を予定しているアクションRPG
「メガトン級ムサシ」(
PS4 /
Nintendo Switch)のメディア向け体験会が開催された。
謎の異星人に支配された地球を舞台に,
巨大ロボット「ローグ」を駆り,地球を取り戻すための戦いに挑む本作は,ゲームだけでなく,アニメやフィギュアなどのクロスメディアプロジェクトとして展開される。
東京ゲームショウ2021のオフライン会場に体験版が出展されていたが,今回は製品版に近いバージョンをプレイすることができた。なお,体験したのはNintendo Switch版。スクリーンショットも実機プレイから撮影したものだ。
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レベルファイブが2021年11月11日の発売を予定している「メガトン級ムサシ」が,TGS 2021に出展されている。ローグと呼ばれる巨大メカをカスタマイズして,異星人に侵略された地球を取り戻すという熱いストーリーが展開する本作だが,爽快なアクションが人気を呼びそうだ。
[2021/10/01 00:54]
フルボイスで展開するストーリーモード。昭和の熱血アニメの雰囲気は懐かしくも新しい
地球は
「ドラクター」と呼ばれる異星人に支配され,人類の99.9%が死滅。シェルターに身を潜めた,わずかに生き残った人々は滅びの記憶を消され,何も知らずに普通の生活を送っている。
異星人による侵略など微塵も感じさせない,生活感のある冒頭のシーン。主人公の大和を操作する
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地球の内部に作られたシェルター「イクシア」の中に作られた街。人々は滅びの記憶を消されているという
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こうした物語を描く
ストーリーモードは,サイドビューのアドベンチャーシーンで展開していく。キャラクターはシチュエーションによってアニメーションし,会話はモブキャラ相手もフルボイス,重要なシーンではカットインやアニメーションのムービーが挿入される。実に贅沢な仕様だ。
セリフはオート再生やスキップが可能で,会話済みの相手はフキダシが青くなったり,行ったことがある場所にファストトラベルができたりするのはありがたい。
街行く人々の一部と会話が可能。背景は横スクロールだが,奥や手前にも移動ができるスタイル
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一部の建物は入れる。フキダシが出ているのが,会話ができる人物だ
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ストーリーモードの主人公となる
一大寺大和(いちだいじ やまと)は,熱血漢でケンカの天才だ。番長風の土方龍吾(ひじかた りゅうご),クールな優等生・浅海 輝(あさみ てる),ミステリアスな生徒会長・神崎明日菜(かんざき あすな)といった学生達も存在感が際立っている。そのバックグラウンドとなる風景と相まって,昭和の熱血アニメをほうふつとさせる。
重要な会話ではキャラクターがアップになる。このシーンもアニメーションする
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カットイン演出も楽しい。大和が相手をしているのはアンドロイド!?
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ここで詳しく説明しないが,風雲急を告げるストーリー展開にも期待してほしい
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パーツは膨大。自由度が非常に高いカスタマイズを楽しめる
続いて,
カスタマイズを紹介しよう。プレイヤーが操作する巨大ロボットのローグは,戦闘で入手した各部位のパーツや素材などを使ってカスタマイズできる。パーツの部位は「ボディ」「レフトアーム」「ライトアーム」「レッグ」の4か所。さらに武器にも「近接武器」と「射撃武器」があり,自由に選択可能だ。
現在のローグの様子。総合戦闘力やメインの装備武器,必殺技などが表示されている
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パーツには「ランク」と「レア度」が設定されている。同じランクの場合,レアなもののほうが強いという基準らしい。さらにパーツ個別のスキルと,同系のパーツを選んだときのセット装備によって発動するスキルもあり,その組み合わせはまさに膨大だ。
各部位のパーツは,タイプによって見た目が異なる。また,同じ見た目でもランクやレア度で性能がまるで違う
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右下に表示されているのがセットスキル。同タイプのパーツを装着すると,見た目の統一感とともにセットスキルが発動する
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ローグが装備する武器は戦闘時のアクションに直接影響するものだ。これもまたパーツと同じようにランクとレア度が設定されていて,見た目はもちろん,強さや属性なども異なる。
近接武器では両手で持つ巨大な剣「グレートソード」,左右の手に1本ずつ剣を装備する「デュアルソード」,打撃系の「ナックル」,剣とともに防御用の盾を持つ「ソード&シールド」。射撃武器では連射可能な「マシンガン」,弾が拡散する「ショットガン」,片手で打つ「ハンドキャノン」,単発だが強力な弾を発射する「バズーカ」といったカテゴリがある。それぞれ3種類まで装備して,戦闘中は瞬時に切り替え可能だ。
武器はメインウェポンを筆頭に,遠近で3種類ずつ装備が可能
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ローグの性能のベースとなる「マザーボード」や,それに搭載する「回路」のカスタマイズもできる。ツリー状の開発画面から素材を消費して回路を獲得し,それをマザーボードの上に置いていくといった具合で,これによりベースの強さと,戦闘中に使用する必殺技などが決まるようだ。
回路が置ける場所はマザーボードによって異なり,より高い効果を出すための配置を考える必要がある。その感覚はまるでパズルのようで,パーツや武器とはまた違ったカスタマイズの楽しさを味わえるだろう。
ツリー状に展開される回路開発。開発を終えると,次の回路を作れるようになる
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回路を配置するマザーボード。この組み合わせによってローグの強さが底上げされる
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必須となるCPUや電源のほか,冷却ファンの効果範囲に別の回路を配置すると効果が上がることも
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マザーボードにも種類があり,回路の配置パターンが異なる
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パーツをアップグレードしたり,分解してリサイクルしたりできる
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パーツのスロットに挿入する「増設ユニット」。これでさらにパワーアップができる
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コックピットにはアクセサリーを飾れる。コックピットモード時の見た目を楽しむものだ
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機体の質感やマーキングを設定するビジュアルカスタマイズ。色はパーツに依存されるので,変更はできない
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マルチプレイでは仲間とともにミッションを戦い,新たなパーツを求める
カスタマイズを終えたローグは,いよいよ戦闘に出撃していく。今回は
マルチプレイで進められる「フリーミッション」に,3人協力プレイで挑んでみた。
マルチプレイはオンラインと,ローカル通信を使ったオフライン(Nintendo Switch版のみ)があり,前者はランクの近い人に絞ったり,パスワードを設定したりすることでマッチング対象を限定できる。
マルチプレイは最大3人で遊べる。マッチングの条件は募集時に設定可能だ
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ミッションにはレベルがあり,クリアすると報酬がもらえる
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ローグは重量感のあるロボットだが,そのアクションは見た目から想像するよりずっと機敏だ。操作も特別に難しいものではなく,ボタンによって近接攻撃と射撃を使い分け,ロックオンすることで特定の敵を攻撃しやすくなる。3Dアクションゲームの定番と言えるものだろう。なお,使用する武器はホイールを表示して瞬時に切り替えられる。
このミッションは,エリア内の敵を倒して先へと進んでいく展開となる
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攻撃のモーションや威力は,武器の種類や強さによって変わる。大きな桁数のダメージがどんどん入ると爽快だ
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近接攻撃と射撃は別のボタンで行うので,常に使い分けながら戦える。ロックオンしておくのが確実だ
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武器はホイールで素早く切り替えられる
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ローグは通常技のほかに,「TP」と呼ばれるゲージを使って繰り出す
「必殺技」を持っている。強力な打撃技「メガトンパンチ」,回転して複数の敵を斬りつける「スピンドライブ」,熱線で敵を焼き尽くす「エクスブレイク」というカテゴリがあり,効果や技の名前はマザーボードの設定によって異なるようだ。TPは各カテゴリに設定されていて,戦闘中は比較的溜まりやすい。積極的に必殺技を使っていくのがいいだろう。
また,必殺技の発動後,フィールドのどこかに「フォースフィールド」が発生し,この中に入るとブースト効果が得られる。マルチプレイの場合は誰が必殺技を使ってもフォースフィールドが発生するので,全員の火力を上げてラッシュをかけるチャンスとなる。
カットイン演出が熱い必殺技。チャージ時間はさほど長くないのでどんどん使っていこう
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円形のフォースフィールドに入ると,一時的にパワーアップする。プレイヤーが多いほうが,フォースレベルが上がる
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大事なシチュエーションになると,コックピットからの視点に切り替わるのが面白い。必殺技「エクスブレイク」の発射時にはコックピットからの視点で撃つ方向を決めることになり,さらに該当するボタンを押したときは
「コックピットモード」に切り替わる。また,ミッション中に一度だけ使える超強力な
必殺技「カブキファンクション」は,コックピットモードから発動する仕組みだ。
なお,コックピットモードのときも時間の流れが止まっていないため,戦闘中の緊張感を継続する必要がある。
エクスブレイク発射時に狙いを付けるときや,カブキファンクション発動時にはコックピットの視点となる
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超必殺技のカブキファンクションは,全員の画面にカットインが挿入される
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1人では困難なミッションも仲間が一緒なら心強い。マルチプレイであれば,よりよいパーツを探し求める周回プレイも楽しめるだろう。フィールド上のアイテムはプレイヤー全員が入手でき,ミッション終了時の報酬はランダムで獲得できる。
また,マルチプレイで挑めるフリーミッションは,ストーリーモードの進行に応じてアンロックされるとのことだ。
ミッションのラストにはボスが待ち構えていた
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マルチプレイでは敵の攻撃が分散し,得意なポジションで戦いやすい
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クリア時はリザルトとともに,活躍した順にローグが並ぶ
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ミッション内で手に入れたアイテム。今回はかなりいいものが手に入ったようだ
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今回の体験会では,ゲームをある程度進めた状態のデータでカスタマイズやマルチプレイを試している。そのため,いきなり多くの情報を浴びることになり,少々混乱したのは事実なのだが,やり込み要素としては十分なボリュームがあるとも言える。当然,製品版では順を追って,世界設定やローグに関する情報を知ることになるので,その点は安心していいだろう。
また,アニメと同じストーリーを楽しめるだけでなく,ゲームならではのサイドストーリーも用意されているとのこと。仲間と共闘するマルチプレイも,きっと楽しいものになるはずだ。