連載
「コマンドウルフ」に乗り始めの新兵(Newbie)必見。安心すべし,君は負けて当たり前の状況にある!
タカラトミーが2017年4月18日にリリースしたスマートフォン向けアプリが,「ZOIDS FIELD OF REBELLION」(iOS / Android)。MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)ライクなゲームシステムを採用し,ゾイド乗り達による4対4の対戦がメインのモードとなっているタイトルだ。
本作のシステムや魅力については,先日「こちら」の記事でお伝えしたが,「ゲームを始めてはみたけれど,プレイヤーにさっぱり勝てない!」と嘆いている新米兵士も多いのではないだろうか。
それもそのはず。というのも,初期所持のゾイドは「コマンドウルフ」で,ウエポンは「試作型ロングレンジライフル」「試作型2連衝撃砲(左)」「試作型ミサイルポッド(右)」。ゾイドもウエポンも対ゾイド戦に特化していない。そもそもゾイドやウエポンの“成長”すら,まったくの手付かずだろう。
正直なところ,このデフォルト状態で試合に安定して勝てるほうがスゴいので,負けても一切悲観する必要はない。
……誤解しないでほしいのだが,「コマンドウルフ」が“弱い”という意味では決してない。自動で進軍する「ゴドス」「モルガ」を小型ゾイド,敵プレイヤーの駆るゾイドを中型ゾイド,そして「デスザウラー」を大型ゾイドと呼ぶが,中型ゾイドを相手にするのは「コマンドウルフ」の役目ではない。ただ,それだけのことだ。
そこで本稿では,「コマンドウルフ」の“正しい運用法”を解説することで,本作への理解度を深めると共に,負けっぱなしの連続から脱出を促したいと思う。
以下,ゲームを始めたばかりの人をターゲットとする記事の性質上,デフォルトどおりにゾイドは「コマンドウルフ」,ウエポンは「試作型ロングレンジライフル」「試作型2連衝撃砲(左)」「試作型ミサイルポッド(右)」を使用している。
ちなみに,本稿で解説する運用法とは異なる形で,原稿執筆時点では「コマンドウルフ」などを使った“打ち上げミサイル戦法”が非常に流行しているという現状もあるのだが,その点については最後のほうで説明しよう。
「コマンドウルフ」はどこが強いのか?
その答えを知るには“ロール”をまず理解すべし
本作には“ロール”として,小型ゾイドに強い「ファイター」,味方の小型ゾイドを強化する「コマンダー」,敵の中型ゾイドに強い「デストロイヤー」,味方の中型ゾイドを強化する「サポーター」の4種類が存在する。
「コマンドウルフ」は,このうちの「コマンダー」に該当し,味方の小型ゾイドを強化できるので,拠点を経由して本拠地へと伸びる道(レーン)の前線を押し上げるのが得意だ。一方で「ジェノザウラー」「セイバータイガー」は「デストロイヤー」に該当し,中型ゾイドを狩るのが得意である。言わばこの2体は「コマンドウルフ」にとっての“天敵”。まともに相手にしてはいけない。
小型ゾイドは拠点や本拠地に大きなダメージを与えられるので,「コマンドウルフ」がそれを後押しすることは戦術的な価値が高い。敵からすれば,放っておくとみるみるうちに拠点のHPが減らされてしまうので,「コマンドウルフ」の排除は急務となる。この中型ゾイドの排除は「ジェノザウラー」「セイバータイガー」が真っ先にこなすべき役割だ。
では「ジェノザウラー」「セイバータイガー」を筆頭に,敵の中型ゾイドに狙われた場合,「コマンドウルフ」はどう対応すべきなのか? 取るべき手段は“撤退”である。「コマンダー」というロール名のとおり,司令官がぼんやりと敵の前に立ってはいけないのだ。
そして「コマンドウルフ」は,移動速度のステータスが高い。一定の距離を保っていれば,敵の中型ゾイドが撃ち出す弾やビームを,弾道に対して真横に移動することで容易に回避できる。
その俊足を最大限に生かして味方との合流を優先し,一緒に反撃する。あるいは,敵の守りが薄そうなほかのレーンに駆けつけて,再び小型ゾイドと共に前線を押し上げることこそが,「コマンドウルフ」の“正しい運用法”なのだ。
ちなみに「コマンドウルフ」は中型ゾイドへの対抗手段が一切ないのかというと,そうでもない。「コマンダー」ロールの効果で強化された小型ゾイドのミサイル攻撃は,中型ゾイドに対しても大ダメージを与えられる。
また,小型ゾイドは遮蔽物にもなるので,戦い方次第では返り討ちも難しくない。無理は禁物だが,“一枚上手”の「コマンドウルフ」乗りを目指すなら試してみよう。
■レーンを押す流れを画面写真付きで解説してみる
初期所持のウエポンから学べること
色で分かるロックオンの性質と,強化の重要性
ゾイドに搭載できるウエポンは,ロックオンの性能が色によって分けられていることはお気づきだろうか。初期所持の「試作型ロングレンジライフル」「試作型2連衝撃砲(左)」「試作型ミサイルポッド(右)」をもとに詳しく説明しよう。
まずは「試作型ロングレンジライフル」は,その背景が青色だ。青のウエポンは,射程内の中型ゾイドをロックオンし,弾を発射できる。先述のとおり,「コマンドウルフ」は中型ゾイドに対して強いロールではないので,基本的には味方への援護射撃用と割り切って使うといいだろう。
次の「試作型2連衝撃砲(左)」は背景が緑色だ。緑のウエポンは,特定の対象をロックオンしない。一見扱いづらく思えるかもしれないが,たとえば敵のゾイドを無視して拠点に攻撃を加えたい場合,この緑のウエポンが俄然輝く。敵の拠点攻撃用として使おう。
最後の「試作型ミサイルポッド(右)」は背景が赤色。赤のウエポンは,射程内の小型ゾイドをロックオンでき,かつミサイルポッドの性質上,最大3体の小型ゾイドをマルチロックオンできる。右足に装備するものだが,「コマンドウルフ」の主砲。レーンを押し上げる「コマンダー」との相性はバッチリだ。
初期所持のウエポンについては以上のとおり。バランス良く3色のウエポンが揃っており,新兵が各ウエポンの使い方を学ぶには打ってつけのアセンブリだ。
ゾイドとウエポンは,試合の報酬や「コンテナ」,ログインボーナスなど,さまざまな場面で手に入る「メタル」を使って強化できる。メタルの使い道に悩んだら,「コマンドウルフ」と「試作型ミサイルポッド(右)」を優先的に強化するといいだろう。
大型ゾイド「デスザウラー」を出撃させるには?
かつ,敵として出撃された場合の対抗手段は?
口から吐き出す荷電粒子砲で,小型ゾイドも中型ゾイドも,果ては拠点までもを文字どおり“一掃”する脅威の大型ゾイド「デスザウラー」。本作では形勢逆転を狙える要素として,条件が整うと出撃させられるのだが,その方法をご存じだろうか。
「デスザウラー」を出撃させるには,まず味方陣営の拠点が「1つ以上」落とされている必要がある。1つでも拠点が陥落した時点で,本拠地に「起動メモリ」が出現。
起動メモリを拾ったプレイヤーが本拠地前の「大型ゾイド建造スペース」をタップすると,味方の拠点が陥落した方向に矢印が表示されて建造シーケンスに入り,一定時間後に出撃となる。
そうして出撃した「デスザウラー」は,正面の敵小型/中型ゾイドを荷電粒子砲で焼き払いつつ,レーンを進軍する。この荷電粒子砲に当たってしまうと,どの敵も一撃で蒸発してしまうので,とても正面からは歯が立たない存在だ。味方なら非常に頼もしい。
反対に,敵として出撃した場合はどうするか。敵の「デスザウラー」を放っておけば,いずれ味方の本拠地に到達し,そのまま敗北につながってしまうだろう。
しかし「デスザウラー」には弱点がある。それは“背後”だ。「デスザウラー」は正面への攻撃手段しか持たないため,背後からの攻撃には一切の無防備なのである。また,「デスザウラー」は小型ゾイドでも中型ゾイドでもなく,大型ゾイドなので,青や赤のウエポンでロックオンが不可能。排除するためには,「デスザウラー」の背後を緑のウエポンで攻撃し続けるというのが基本手段だ。もちろん,その背後を護衛する敵の中型ゾイドや,小型ゾイドへの注意をそらさないようにも気をつけたい。
「デスザウラー」が出撃した場合,味方であれば背後を守り,敵であれば背後を攻撃するということを覚えておこう。
冒頭でチラっと触れたが,最後に“打ち上げミサイル戦法”についても説明しておきたい。すでに試合で目にしたことがあるかもしれないが,“打ち上げミサイル”を装備した「コマンドウルフ」が猛威を奮っている現状がある。
特定の地点に大型のミサイルを撃ち込める「打ち上げミサイル」は,着弾のタイミングを合わせることで,遠距離から敵の小型ゾイドと敵の拠点を同時に攻撃できる。「コマンドウルフ」の俊足さもあって敵からすると非常に対抗しづらく,端的に言って凶悪な強さだ。
「デストロイヤー」のゾイドがいなかったり少なかったりした場合,「コマンドウルフ」にとっては敵の拠点に対して「打ち上げミサイル」をヒット&アウェイで撃つことが容易になるので,主導権を握りやすくなる。
もしコンテナなどで運良く「打ち上げミサイル」を手に入れたら,「デストロイヤー」の重要性が注目されるなどの対抗手段が広まるまでは,勝ちを狙っていけるだろう。
さて,以上の内容を踏まえつつ,試合を繰り返して「コマンドウルフ」の“正しい運用法”が実践できていれば,勝率は上がっていくはず。繰り返しになるが,レーンを押し上げて拠点を破壊することが「コマンダー」のロールたる「コマンドウルフ」の役割だ。
ゾイドやウエポンの強化も意識しつつ,コンテナなどで獲得した新たなウエポンも試しに使い,自己流のアセンブリを完成させていくことを目指せば,プレイのモチベーションも高まること請け合い。ゆくゆくは「コマンドウルフ」使いとして名を上げられるよう,ぜひがんばってみてほしい。
「ZOIDS FIELD OF REBELLION」公式サイト
「ZOIDS FIELD OF REBELLION」ダウンロードページ
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4Gamerの「ZOIDS FIELD OF REBELLION」
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