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舞台版「A3!(エースリー)」,いよいよ開花! 注目ポイントをネタバレなしでお届けします
2018年6月28日,「MANKAI STAGE『A3!』〜SPRING & SUMMER 2018〜」が天王洲銀河劇場にて開幕しました。本作は,リベル・エンタテインメントより配信中のイケメン役者育成ゲーム「A3!(エースリー)」(iOS / Android。以下「エースリー」)初の舞台化作品です。“舞台”“役者”“お芝居”がテーマである「エースリー」の舞台化は,おそらく多くのファンが予想していたことでしょう。
本記事では,初日に行われたゲネプロ(最終リハーサル)の模様を,リリース開始時から“カントク”(プレイヤー)を務める筆者が,舞台版ならではの見どころをピックアップしつつネタバレなしでレポートをお届けします。
レポートへ入る前に,ひとつだけ注意事項を。本稿ではストーリーの大きなネタバレはしていませんが,公演写真などから,それがどの場面であるかは「エースリー」のファンならすぐにピンとくると思います。公演前に情報をなるべく入れたくない人は,観劇後のチェックをオススメします。
「MANKAI STAGE『A3!』〜SPRING & SUMMER 2018」公式サイト
■ポイント1:ストーリー及び舞台オリジナル要素について
ストーリーは,ゲーム内のメインストーリーのプロローグ及び第一幕(春組)と第二幕(夏組)をベースとしています。物語の舞台は,借金まみれで潰れかけた老舗劇団MANKAIカンパニー。借金元のヤクザから出された取り壊し回避の条件を達成するため,劇団員を集め,力を合わせて公演を成功させる……というのが話の大筋です。
本作を観劇してまず感じたのは,全体のテンポが非常に良いということです。ゲーム上のメインストーリーは,第一幕・第二幕それぞれ30話以上あるため,春組と夏組の結成から初公演までを描くうえでは,当然端折っている場面もあります。ですが,プレイヤーなら「ここは入れてほしい」と感じているであろうあのエピソードや,あのセリフなどは,概ね入っているように感じました。カットされている箇所はあれど,舞台オリジナルの要素(主にミュージカルシーン)があり,それが非常に良いスパイスになっています。キャラクターたちの持ち味を損なうことなく,むしろ最大限にその魅力を表現しており,ファンならとても楽しめる部分ではないでしょうか。
■ポイント2:2.5次元舞台の醍醐味を味わう
「エースリー」のように,原作にしっかりとしたストーリー展開がある2.5次元舞台では,ゲームでは描ききれなかった空気感がキャストをとおして感じられることが醍醐味です。たとえばゲーム内での会話シーンでは,画面の中には多くても1つの組のメンバーを全員表示させるのが精一杯で,多くの場合は1度に1〜3人表示されるのがほとんど。ですが,舞台ではそのときその場にいる全員の顔を見られてしまうのです。誰かの重要なセリフを聞いて浮かべる表情,あるいは劇団員同士で交わされる小声でのやりとり,ふと見せる仕草……それらが,リアルな空気感を生んでくれます。
また劇団員を演じるキャストたちの,“演技の下手な演技””演技の上手い演技”が,声だけでなくイキイキとした“動く表情”と合わさることで,より説得力を感じられるのです。
■ポイント3:舞台版「エースリー」ならではの醍醐味,劇中劇
「エースリー」には,いわゆる“劇中劇”が存在します。この舞台のすごいところは,それぞれの劇中劇でのキャラクターが,きちんと“公演での役を演じるMANKAIカンパニーの劇団員”に見えたことです。たとえるなら“舞台キャストが演じる○組公演の役”ではなく,“舞台キャストが演じる○組の劇団員が演じる○組公演の役”といった具合です。春組公演は家族のようなあたたかさ,夏組公演はフレッシュな賑やかさと,それぞれの組の魅力までをも感じさせてくれたんです。加えて,衣装の再現度も「まさにこれ!」と唸るような出来で,これらを実際に観られるのは舞台版「エースリー」の真骨頂ではないでしょうか。
余談ですが,筆者が観劇した天王洲銀河劇場は,緞帳が真っ赤なビロード調のものでした。プレイヤーならきっと同じように感じられると思いますが,実際に見たことのないはずのMANKAI劇場に「まさに今,自分がいるのだ!」という感動に,思わず涙が溢れました。
この舞台を観終えて,個々のキャストだけでなく,この組,この劇団の全員を「応援したい!」という気持ちが湧いてきて,カンパニー全体にものすごく愛着が湧く作品だなと感じました。その気持ちはきっと,MANKAIカンパニーの公演を観たゲームの中の観客,“天鵞絨町の住人”も同じ気持ちだったのではないでしょうか。この舞台は,カントクであり観客でもあるこちら側の人間がいて初めて完成するのだと囲み会見でキャスト陣がコメントしていましたが,本当にそのとおりだと感じられました。
2.5次元のMANKAIカンパニー,いよいよ開花。これから先もずっと満開の花が咲き続けることを,心から期待しています。The show must go on!
<公演概要>
・公演タイトル:
MANKAI STAGE『A3!』〜SPRING & SUMMER 2018〜
期間・劇場:
【東京公演】
2018年6月28日(木)〜7月8日(日)天王洲 銀河劇場
【京都公演】
2018年7月13日(金)〜7月16日(月・祝)京都劇場
【東京凱旋公演】
2018年10月26日(金)〜11月4日(日)天王洲 銀河劇場
原作:イケメン役者育成ゲーム『A3!(エースリー)』
演出:松崎史也
脚本:亀田真二郎(東京パチプロデュース)
音楽:Yu(vague)
振付:梅棒
キャスト:
【春組】
佐久間咲也:横田龍儀
碓氷真澄:牧島 輝
皆木 綴:前川優希
茅ヶ崎 至:立石俊樹
シトロン:古谷大和
【夏組】
皇 天馬:陳内 将
瑠璃川 幸:宮崎 湧
向坂 椋:野口 準
斑鳩三角:本田礼生
三好一成:赤澤 燈
鹿島雄三:滝口幸広
松川伊助:田口 涼
迫田ケン:田内季宇
古市左京:藤田 玲
協力:一般社団法人 日本 2.5 次元ミュージカル協会
主催:MANKAI STAGE『A3!』製作委員会(ネルケプランニング,ポニーキャニオン,リベル・エンタテインメント)
(C)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved.
(C)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会 2018
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