音楽
「真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY」限定版に同梱される「レアサントラ&メモリアルアレンジトラックス」を徹底解剖! 最終回は「真・女神転生 RE-Arrange」を紹介
最終回となる今回は,DISC5〜6に収録された「真・女神転生 RE-Arrange」の「Outside」ディスクと「Inside」ディスクの紹介をしていきます!
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著名なゲーム音楽コンポーザーが大集結!
「真・女神転生 RE-Arrange Outside/Inside」
タイトル | 真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY 真・女神転生25周年記念スペシャルボックス | |
発売日 | 2017年10月26日 | |
価格 | 1万8144円(税抜) | |
発売元 | アトラス | |
コピーライト | (C)ATLUS (C)SEGA All rights reserved. |
「真・女神転生 レアサントラ&メモリアルアレンジトラックス」の目玉ディスクとして注目を浴びているDISC5〜6に収録された「真・女神転生 RE-Arrange」。このアレンジ音源を聴きたいがために,初回生産限定版を入手しようと考えているファンも多いのではないでしょうか。
外部コンポーザーによるアレンジ曲を収録した「Outside」,アトラスに所属するサウンドコンポーザーによるアレンジ曲を収録した「Inside」の2枚からなるこのアレンジアルバムは,各コンポーザーの個性あふれる楽曲ばかり! 「真・女神転生」シリーズファンにとって,間違いなく興奮モノの仕上がりになっています。
まずはDISC5の「Outside」から紹介しましょう。参加コンポーザーは細江慎治氏(スーパースィープ),高田雅史氏(サウンドプレステージ),並木 学氏,古代祐三氏(エインシャント),坂本英城氏(ノイジークローク),柴田徹也氏(ユニークノート),なるけみちこ氏,伊藤賢治氏,岩田匡治氏(ベイシスケイプ),サカモト教授の10名。1曲めは細江慎治氏アレンジによる「カテドラル」(真・女神転生)です。クールさと熱さの両方を兼ね備えた細江流アレンジで聴かせてくれる,アレンジアルバムのオープニングを華麗に飾る1曲となっています。
2曲めは高田雅史氏の「神殺し」(真・女神転生IV FINAL)。ギターをフィーチャーしたヘヴィなロックサウンドで迫ります。3曲めは並木 学氏による「UNDERPASS (SHIBUYA 2 GINZA mix)」。「渋谷」と「銀座」をメドレー形式で繋げ,並木氏らしい音色とタイトなリズムによるアレンジが光る1曲です。
4曲の古代祐三氏がアレンジした「邪教(煌天)」(真・女神転生III -NOCTURNE)は,メタルナンバーのような迫力のあるアレンジがされています。往年の古代節のイメージも重ねながら楽しむという人も多いのではないでしょうか。5曲めは坂本英城氏の「戦闘」(真・女神転生II)。戦闘曲でありながら坂本氏らしい上品さを感じさせるアレンジに仕上がっている点に注目して欲しいです!
6曲めとなる柴田徹也氏の「市ヶ谷駐屯地」(真・女神転生IV)は,ギタリストでもある柴田氏らしい生ギターサウンドで,重厚なハードロックサウンドを聴かせてくれます。7曲めはなるけみちこ氏による「銀座」(真・女神転生)。もとからあるメロディを際立たせつつ,全体を通してドラマティックなアレンジに仕上げている点はさすがです。
8曲めは伊藤賢治氏による「敬虔な恐れ」(真・女神転生ストレンジジャーニー)は,クラシカルなテイストをふんだんに盛り込んだ甘美な“イトケン流”ヘヴィロックナンバー。続く9曲めの岩田匡治氏による「アキラ編戦闘BGM」(真・女神転生if…)は,ピアノが奏でるメロディが美しき退廃感を演出する,岩田氏らしいゲームミュージック然としたアレンジになっています。
ラストを飾る10曲めはサカモト教授による「通常戦闘〜街〜」(真・女神転生III -NOCTURNE)。サカモト教授の持ち味でもある8ビットサウンドを隠し味に使いながらファンキーでクールなアレンジで聴かせてくれます。
DISC6の「Inside」では,アトラスサウンドチームの目黒将司氏,小西利樹氏,小塚良太氏の3名がそれぞれ2曲のアレンジを担当。実際に真・女神転生シリーズ楽曲の作曲に関わるコンポーザー陣が,果たしてどのようなアレンジを聴かせてくれるのか?,そんな点でも興味深いディスクになっています。
1曲めは目黒将司氏の「東京」(真・女神転生IV)。大人の雰囲気漂うムーディなミディアムダンスナンバーで,アルバム冒頭から心を掴まれるでしょう。2曲めは小西利樹氏による「Ending」(真・女神転生)。軽く歪ませたギターサウンドが優しく,そして穏やかにリードフレーズを奏でていくバラードナンバーに仕上がっています。
3曲めとなる小塚良太氏の「錦糸町地下街」(真・女神転生IV FINAL)は,音割れ寸前のアシッドなリズムトラックに淡々とローファイなメロディが踊り続ける,ディープでコアな1曲。4曲めの小西利樹氏が手掛けた「3D:地下世界」(真・女神転生II)は,ズ太いベースラインを前面に出し,原曲の持つ雰囲気をよりダークな色に染め上げています。
5曲めの小塚良太氏による「カオスのテーマ」(真・女神転生 STRANGE JOURNEY)は,迫りくるような男性コーラスに絡みつく,不穏なフレーズが印象的で,クライマックス感を煽る“ヤバい”1曲です。そして全6枚のラストを飾る6曲めは目黒将司氏による「大マップ〜現実世界〜」(真・女神転生III -NOCTURNE)。壮大かつ前衛的なオーケストラアレンジが派手に締めくくります。
新旧メガテニスト大満足の逸品となりそうなこの6枚組のサントラ「真・女神転生 レアサントラ&メモリアルアレンジトラックス」,ぜひとも「真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY」の初回生産限定版を入手し,「真・女神転生」の25周年をお祝いしつつ堪能してほしいです。
「真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY」公式サイト
準備は万端? 「『真・女神転生』生誕25周年LIVE -CHAOS SIDE-』は10月23日に開催!
10月23日に開催が迫る,バンドセットによるライブイベント「『真・女神転生』生誕25周年LIVE -CHAOS SIDE-”」。私と同様に歴代「真・女神転生」シリーズのサントラを聴きまくって,当日に備えている方も多いと思います。この連載を読んでメガテンサウンドが気になった人,参加予定だけどまだチケットを購入していない人などは,さっそくチェックしてみてください!
それでは私がライブで聴いてみたい曲を勝手にピックアップするコーナーの第3回。最終回となる今回は「真・女神転生IV FINAL」から「そろそろ,お別れだ」を挙げたいと思います。こうしたピアノバラード曲もライブで聴くと特に映えそうですね。
さて,全3回に渡ってお送りしてしてきた「真・女神転生 レアサントラ&メモリアルアレンジトラックス」のレビュー企画はいかがでしたか? ここまで来たらあとは「『真・女神転生』生誕25周年LIVE -CHAOS SIDE-」に参加して,「真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY 真・女神転生25周年記念スペシャルボックス」で豪華サントラを手に入れるしかない!
それでは皆さん,10月23日は新宿ReNYでお会いしましょう。そして,コンゴトモヨロシク……。
「真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY」公式サイト
「『真・女神転生』生誕25周年LIVE -CHAOS SIDE-」告知ページ
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