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装甲娘 ミゼレムクライシス公式サイトへ
  • DMM GAMES
  • 発売日:2018/01/30
  • 価格:基本プレイ無料+アイテム課金
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リニューアルした「装甲娘」は本当に面白くなったのか? 旧作の思い出とともにその変化を紹介
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印刷2020/07/18 12:00

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リニューアルした「装甲娘」は本当に面白くなったのか? 旧作の思い出とともにその変化を紹介

 2018年1月30日にリリースされたブラウザゲーム「装甲娘」(以下,旧Ver.)は,レベルファイブのIPである「ダンボール戦機」をモチーフとしたタイトルで,荒廃している異世界の東京を舞台に“LBXのパーツを身にまとった少女たち”が,謎の敵「ミメシス」と戦うSRPGであった。

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旧Ver.タイトル画面

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※当時のリリース素材より
 キャラクターデザインは,書籍「萌える英単語もえたん」などで著名な“POP氏”,声優には,早見沙織さん小清水亜美さん小松未可子さんら実力派のメンバーを揃えていた。

 漫画やアニメ,プラモデルなどのメディアミックス展開も用意され,順風満帆に進むかと思われたが,サービス前からの期待値の高さゆえかゲームシステムに対してプレイヤーからの不満が多く寄せられることになり,同年6月19日には「戦闘システムの改良などを含んだ大規模なリニューアルを行う」ことを発表。長期メンテナンスへと突入し,リブートを目的とした再開発がスタートした。

※当時のリリース素材より
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 8月23日にはリニューアルに向けたティザーサイトがオープンし,開発体制の変更やリニューアルの方向性,再リリース時期が2019年夏頃になることが発表された。その後,“プロデューサー・ディレクターレター”といった形で進捗が報告されるも,2019年5月には再リリース時期が2019年冬に変更。さらに12月には「2020年春から初夏」に延期されることがアナウンスされている。

画像集#009のサムネイル/リニューアルした「装甲娘」は本当に面白くなったのか? 旧作の思い出とともにその変化を紹介

 そして2020年5月21日。サービス休止から約2年の月日を経て,ついにリニューアルタイトル「装甲娘 ミゼレムクライシス」PC / iOS / Android 以下,本作)の正式サービスが開始したのである。

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 リリースからすでに1か月ほどが経過しており,4Gamerでも先行プレイレポートを掲載しているので,“リニューアルの後”のシステムがどのようなものであるかを知っている読者も多いと思う。しかし,旧Ver.をプレイした人ならともかく,本作からプレイを始めた人は,リブートによる変化を知ることができなく,その本当の進化を知ることをできないのではないだろうか。

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 先のレポートでは,新システムの紹介に注力したため,その点に触れることはなかったが,今回は旧Ver.のシステムを交えながら,本作がどれだけ快適に,そして楽しく遊べるようになったのかを改めて紹介していこうと思う。

「装甲娘 ミゼレムクライシス」公式サイト


デッキ風のTEAM作成とコストによる出撃制限,そしてラインディフェンスの要素を持っていた旧Ver.の戦闘


 SRPGである「装甲娘」の戦闘は,3ステージからなる1つのクエストに,複数のユニットで組んだチームを出撃させる。オートによる通常攻撃と,条件を満たすことで発動できるスキルで敵を撃破していく流れが基本で,それは新旧ともに変わりはない。

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 ただ,クエストの出撃時に選択した5人で戦い,出現する敵を殲滅することでクリアとなるリニューアル後の戦闘とは異なり,旧Ver.はデッキ構築に近いチーム編成と,ラインディフェンスの要素が盛り込まれたシステムになっていた。

 チーム編成は,所持しているユニットから9人を選ぶことができ,戦闘では時間経過で増えていくTOTAL COSTを超えない範囲でユニットを入れ替えることができた。
 戦う敵を個別に指定することが可能で,味方ユニットの誰からも攻撃されていない敵は,右端から左を目指して移動。左端にあるラインに到達すると,キャラクターの残り体力にかかわらず敗北となってしまうルールであった。

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旧Ver.編成画面

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旧Ver.戦闘画面

 戦闘開始直後はTOTAL COSTが少ないため,COSTが高い強力なユニットは複数出すことが難しい。敵が多い場合,最初は低コストのユニットを複数出して足止めを行い,TOTAL COSTが増えてきたら強いユニットに入れ替えるといった戦い方がセオリーになる。
 また,ユニットによっては複数の敵を同時に相手にできるものもいて,敵の構成に合わせたチームの編成やCOST管理といった高い戦略を楽しむことができた。

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旧Ver.戦闘画面

 旧Ver.を知らない人からすると「その仕様もすごくおもしろいのでは?」と思うかもしれないが,手軽に遊びたい,そして周回が必要なブラウザゲームとしては“戦闘がめんどう”に感じる場面も多かったのである。
 また,強力な攻撃を繰り出せるスキルは,直線や扇形などの効果範囲を持ち,有効に活用するには敵がより多く範囲に入るように角度の調整が必要になる。キャラクターの立ち位置までを考える必要があり,戦略を楽しむシミュレーションゲームとしては秀逸だったものの,先の理由とあわせてプレイ全体のテンポを悪くする要因になっていた。

旧Ver.スキル発動
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一度終わらせたミッションを簡易表示のみでクリアできる「委任」もあったが,実行に必要なスキップチケットの入手数が少なく,気軽に使用できなかった(画面は旧Ver.

 リニューアル後は,先に述べたように一般的な戦闘方式に変更。2倍速や自動でスキルなどを使用してくれるAUTOも用意されているので,ストレスなくサクサクと戦闘を進められるようになった。
 またスキルのほか,“援撃ファンクション”やユニット全員で攻撃する“連携ファンクション”が追加されたことで,シンプルながらも幅広い戦い方を繰り広げることができる。特にACCMを装備することで発動できる援撃ファンクションは,LBXを思わせる試作型LBCSが登場するといった演出が用意されており,「ダンボール戦機」シリーズファンにとってはうれしいものになっている。

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スキル
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援撃ファンクション

 また,メインクエストのほか,所持ユニット全員を駆使して全10階層あるタワーの攻略を目指すスパイラルタワーや,ほかのプレイヤーが編成したチームと戦いランキングを競うNEOアルテミスなどが用意されているので,自分ならではの目標を立てて遊ぶこともできるようになった。

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残念ながら被弾による装甲破損の演出は削除されてしまった。モチーフとなった「ダンボール戦機」の対象年齢を考えるとしかたがないのだろうが非常に残念である(画像は旧Ver.)

装甲娘たちの入手&強化方法も大きく変化。カスタマイズはチーム単位からユニットごとに


 本作の戦いに参加するユニットは,LBX技術を応用したパワードスーツ「LBCS」を身にまとった女の子達で,アキレスを含む主要メンバー(ジ・エンペラー,ジョーカー,クノイチ,ハンター)は初めから仲間になっている。

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 そのほかのユニットは,旧Ver.ではガチャである「スカウト」やクエストの報酬で対象ユニットのチップを指定枚数集めることで加入させることが可能だった。同一のユニットが手に入ることもあり,その際にはキャラクターを合成し☆の数を増やすことで,レベルの上限開放もできた。なお,レベルアップは専用のアイテムを与えることで行う仕様で,戦闘では経験値を得ることはできなかった。

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旧Ver.画面。コアストーンを使用するガチャでは,スカウト可能になる枚数のチップが一度に入手できることもあった

 リニューアル後の本作では,有償もしくは無償のコアストーンを使ったガチャでユニットを直接入手する方法へと変更された。ただ,「旧:装甲娘」と同じく“チップを一定数集めて加入”させられるユニットもいくつか用意されているほか,期間限定のイベントを達成することで仲間になるユニットもいる。
 なお,チップはユニットの☆の数を増やす“開放”にも利用できるようになっている。ただ,旧Ver.とは異なり,ユニットの☆を増やしてもレベル上限は開放されることはなく,装備できるコアパーツの数が増えていく仕様になった。

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旧Ver.のコアカスタマイズ。CORE BOXにはめ込むコアチップは凸や□などの形をしており,重ならないように配置していく必要があった。

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こちらはリニューアル後のコアカスタマイズ。「ヘッド」「Lアーム」「Rアーム」「ボディ」「レッグ」の各スロットに部位専用のコアパーツが装備できる。スロットは,ユニットが持つ★1の数分しか開放されていないが,強化によって増やすことも可能

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 レベルの上限は,☆の数にかかわらずどのキャラクターも初期上限が10で,こちらは“リミット解放”を行うことで10ずつアップさせることができる。リミット解放にはクエストの報酬などで得られる専用のアイテムが必要で,現在のところ最大90までの開放が可能だ。なお,レベルアップに必要な経験値はクエストクリアでも入手できるが,使用するだけで経験値が獲得できるアイテム「Expリキッド」がかなり簡単に入手できるので,こちらの使用がメインになる。

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 レベル以外の強化に関してだが,旧Ver.でチームごとに可能だったコアカスタマイズが撤廃されている。代わりに,ユニット別の強化が可能で,コアパーツやACCMの装備が可能になった。これらはパラメータを上昇させるだけでなく,「EXスキル」や「援撃ファンクション」の発動が可能になるのだが,その効果の高さゆえキャラクターのレベルアップ以上に手間が必要だ。

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ACCMは不要なコアパーツを使用して強化できる

 戦闘と育成の方法はチュートリアルを進めれば学べるのだが,昨今のブラウザ&スマホゲームを遊んでいる人であれば,説明文をスキップしてもなんとなく遊び方が分かる仕組みになっている。旧Ver.からプレイしている人からすると,「個性がなくなった」と感じるかもしれないが,このシステムの変更のおかげで“遊びやすさ”と“楽しさ”が,そしてなにより,ACCMの登場と後述するストーリーの変更で“ダンボール戦機らしさ”が格段にアップしているのだ。

物語はより「ダンボール戦機」と密接に。敵対する相手は「ミメシス」から「ミゼレム」に


 旧Ver.では,2つの太陽が存在する異世界の東京を舞台に,現実世界から転移してきた女の子達が,LBXの装甲を身にまとってミメシスと戦う物語が展開されたが,本作ではより「ダンボール戦機」の雰囲気が感じられるストーリーへと変更された。

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旧Ver.ホーム画面

 こちらは,「ダンボール戦機W」のミゼル編から続くパラレルワールドとなっており,LBXが軍事転用され,その技術を応用したパワードスーツ「LBCS」が開発された世界が舞台。突如現れた敵性存在「ミゼレム」を倒すため,対ミゼレム用のLBCSを装着した部隊「装甲娘」の物語が描かれていく。

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メインクエストを進めていくことでシナリオが開放される。メニューにある「シナリオ」からまとめて見ることも可能だ

 ちなみに,プレイヤーである主人公は部隊の隊長といった立場になる。戦闘に参加するわけではなく,その姿が表示されることもないが,ユニットの育成要素のひとつである「信頼Lv」を上げていくことで見られるキャラクターシナリオで,その信頼されぶりを感じることができる。見ることで対象ユニットの能力も上昇するので,メインシナリオとともに開放を進めておくといいだろう。

POP氏のかわいらしいイラストはそのままに,SDキャラが超絶進化。さまざまなイラストレーターによる装甲娘も


 ユニットの詳細やシナリオなどで見られる装甲娘たちのイラストだが,こちらは旧Ver.のまま,イラストレーターのPOP氏が主要キャラクターを手掛けている。基本的にデザインの変更はないのだが,ホーネットやブルド,インビット,エジブトなどはリデザインが行われているようだ(関連記事)。

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八重樫南氏やたかまる重工氏,イセ川ヤスタカ氏による新装甲娘も登場
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 また,戦闘時などに表示されるSDキャラは,味方も敵もすべて新しくデザインされている。旧デザインもよかったのだが,よりかわいらしい姿へと変化しているのは間違いない。戦闘中だけでなく,クエストスキップやユニットの強化時にも,その表情豊かな姿を見ることができるので,この変更はとてもうれしいところだ。

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旧Ver.戦闘画面

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リニューアル後の戦闘画面

 また,戦闘や育成,キャラクターの見た目のほか,インタフェースも大きく変化。若干分かりづらかった“ボタンの有効範囲”も視認しやすくなり,範囲外をクリックしながら「反応しない!」と思い込むストレスから解放された。

 再開発が始まり1年が経過したころは,「このまま消えてしまうのでは」と心配したこともあったが,無事に再始動を果たした本作。個人的には,旧Ver.も十分に面白いと感じていたのだが,今回,過去の仕様を振り返りながらプレイして見ると,リブートの必要性と,その効果を実感することができた。
 ただ,リミット解放に必要なアイテム集めが若干面倒なことや,ACCMの種類の少なさが気になるところではあるが,今後のアップデートで変更されたりしないかなと期待をしている。

画像集#032のサムネイル/リニューアルした「装甲娘」は本当に面白くなったのか? 旧作の思い出とともにその変化を紹介

 なお,過去の記事で何度かお伝えしているように,TVアニメ「装甲娘戦機」の制作が進んでいる。こちらは,旧Ver.や本作とも異なる世界観と物語で,登場するキャラクターも独自のものになるという。
 公開されているキービジュアルを見るに,「装甲」も随分と異なるデザインになるようだが,そこに描かれる主人公と思しき少女とともに,どのような活躍をするのが気になるところ。
 公式サイトは公開されているが,放送時期などの詳細は未定とのことなので,「装甲娘 ミゼレムクライシス」を楽しみながら,続報を待とうと思う。

画像集#030のサムネイル/リニューアルした「装甲娘」は本当に面白くなったのか? 旧作の思い出とともにその変化を紹介
(C)2020 EXNOA LLC/LEVEL-5 Inc/装甲娘戦機製作委員会

「装甲娘 ミゼレムクライシス」公式サイト

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