「オトメイトパーティー2018」2日め夜公演をレポート。Nintendo Switch向けのタイトルや「ヒプノシスマイク」のスマホゲーム化が発表に

　2018年9月8，9日の2日間にわたって東京国際フォーラム ホールAで開催された「オトメイトパーティー2018」は，アイディアファクトリーの女性向けブランド「オトメイト」の作品でさまざまなキャラクターを演じた声優陣が登壇し，朗読劇やバラエティコーナーを繰り広げる毎年恒例のお祭り的なイベントです。


　今回は，オトメイトパーティー2018の2日め夜公演――平成最後となるオトメイトパーティーの模様をお届けします。

●出演者 ※敬称略

▼Code：Realize 〜創世の姫君〜
アルセーヌ・ルパン役：前野智昭
エイブラハム・ヴァン・ヘルシング役：諏訪部順一
ヴィクター・フランケンシュタイン役：柿原徹也
インピー・バービケーン役：森久保祥太郎
サン・ジェルマン役：平川大輔

▼薄桜鬼 真改
沖田総司役：森久保祥太郎
斎藤 一役：鳥海浩輔
原田左之助役：遊佐浩二
風間千景役：津田健次郎

▼白と黒のアリス
レイン役：梅原裕一郎
スノウ役：増田俊樹
ジャック役：興津和幸
ナイン役：鈴木裕斗

▼真紅の焔 真田忍法帳
真田信繁役：諏訪部順一
猿飛佐助役：杉田智和
霧隠才蔵役：興津和幸
筧 十蔵役：鈴村健一
由利鎌之介役：保志総一朗

▼出演アーティスト
ヒサノfeat.鞠
mao

　9日の夜公演ですが，出演者が登壇する前にスマホアプリ「薄桜鬼 時告絵巻」の映像が流れました。こちらはゲームではなく，目覚まし機能などがついたアプリのようで，キャラクター達の個性的なボイスが流れると，歓声があがっていました。


　続けて前説として，「Code：Realize」シリーズのルパン一味が登場し，相変わらずの愉快な掛け合いで公演の注意事項を説明してくれました。インピーのある台詞に対して，思わず微妙な反応になった会場の空気が面白かったです。

　イベントが開幕すると，作品ごとに出演者が登壇しました。


　今回朗読劇のトップバッターを飾ったのは，「白と黒のアリス」。朗読劇「むっつりうさぎと妄想隊長は今日も通常運転です」は，ミネットが作ったという“怪しげな薬”を巡って，レインとジャックが暴走するというお話でした。スクリーンには，場面に応じたさまざまなイラストが表示され，思わず笑ってしまうギャグテイストな内容でした。

　また，朗読劇が終わると「白と黒のアリス」の楽曲制作を担当した鞠さんと，歌唱を担当したヒサノさんが登場し，本作のオープニングテーマ「白と黒のワルツ」を披露しました。今回鞠さんはギターを持ってステージ上に現れ，ゲームやムービーで使用された楽曲とは違うアレンジを聞かせてくれました。

　賑やかな朗読劇から一変，シリアスな朗読劇を披露したのは「真紅の焔 真田忍法帳」。朗読劇「払暁の誓い」では，堀を失った大阪城に攻め入る徳川軍に立ち向かう決意をした真田信繁と真田十勇士のやりとりが描かれていました。どこまでも付いていくという気持ちの十勇士をよそに，信繁は十勇士の解散を言い出して……という，本編の合間を描いたシリアルで重厚な物語が楽しめした。

　続けて会場が暗転したかと思うと，新発表となる「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- ゲーム（仮）」（iOS/Android）のムービーが流れました。最初に一郎の姿が映ったのに気付いて悲鳴をあげた人，するどい。4つのディビジョンのロゴがスクリーン上に現れると，会場が揺れんばかりの歓声が。木村 昴さん演じる山田一郎（MC NAME：MC.B.B）によるラップに合わせて情報が明らかになるたびに，黄色い悲鳴があがっていました。


　続けて，すでに発表されていた「オトメ向けVTuberプロジェクト（仮）」のムービーが初公開となりました。バーのような場所に立つちょっと色っぽいキャラクター，アモン・フロックハートが女性向けのバーチャルYouTuberのようです。怪しげな雰囲気のキャラクターに会場ではざわめきが起こっていました。ちなみに彼はTwitterを始めたようなので，興味がある人はぜひフォローしてくださいね。


　2つのムービーが流れたあと，声優陣が登場し，恒例のバラエティコーナーに！　今年は，用意されたお菓子などでお題の絵柄をプレート上に表現する「一皿に想いを込めて オトパワンプレート」というゲームで，鳥海さんと森久保さんがそれぞれ率いるチームが対決しました。勝敗はプレートを見たお客さんの拍手の大きさで決めるというもので，もちろん今年も負けたチームは，オトメイトモバイルで募集した「メロきゅん★ワード」を披露します。

　3回戦まで行われましたが，鳥海さん率いるチームのプレートはお菓子をもりもりに持った賑やかなデザインのもので，森久保さん率いるチームのプレートはシンプルで分かりやすいといった印象でした。
　また2回戦では，お題を発表する際，「白と黒のアリス」でネロを演じている下野 紘さんがビデオメッセージで登場！　出演者と同じお題にそって，お菓子で絵を描いていましたが，下野さんの制作したプレートが可愛かったのが印象的でした。

　結局負けてしまった鳥海さん率いる平川さん，前野さん，梅原さん，興津さん，鈴村さん，保志さんの7人がメロきゅん★ワードを披露することに。毎年，初めて出演したキャストが最後尾になる……という流れのもと，今年は初出演というのが意外だった保志さんが“平成最後のメロキュンワード”を披露することに。噛まないと宣言していた保志さんでしたが，結局作品名の1文字めから噛んでしまうというミラクルを起こして，会場内では笑いが起こっていました。

　バラエティコーナーが終わると，再び会場が暗転し，「LoverPretend」のムービーが公開されました。今回のムービーでは，キャラクターの台詞とビジュアル，スタッフが明らかになり，大きな歓声があがっていました。果たして“恋人ごっこ”というのがどういった物語に繋がっていくのか……今後の発表にも注目です！


　続いて，朗読劇の後半戦がスタート！　3番めは「Code：Realize 〜創世の姫君〜」の朗読劇「ルパン一味と相性診断」です。タイトルから一味が相性診断するのかな？　と思いきや，チャートと質問が用意されており，それにお客さん達が答えていくという斬新な朗読劇でした。くすっとしてしまう質問があったり，まさかの“もふもふな彼”が回答に登場したり……と個性的でドタバタなルパン一味のやりとりが堪能できました。

　朗読劇が終わると，maoさんが登場し，「Code：Realize 〜祝福の未来〜」のエンディングテーマ「my dearest」を披露しました。これまでシリーズの楽曲をさまざま歌ってきたmaoさんですが，本楽曲をオトメイトパーティーで披露するのは初ということで，緊張していたそうですが，とっても素敵な歌声でした。

　会場が暗転し，新発表タイトル「幻奏喫茶アンシャンテ」のムービーがスクリーンに流れました。日常的な喫茶店を舞台にしたタイトルかと思いきや「異世界、人外、喫茶店。」というワードが流れ，ファンタジーな風貌のキャラクターが登場したのでビックリ！　お客さん達も大きな歓声を上げていました。


　最後の朗読劇「因縁浅からぬ相手」は，“真改”としてはオトメイトパーティー初参加となる「薄桜鬼 真改」の4人が披露しました。沖田，斉藤，原田の3人は会津藩のお偉いさんを護衛するという任務を与えられますが，そんな3人の前に風間が現れて……というのが，朗読劇のストーリー。新選組と戦うつもりの風間と，それよりも任務をこなしたいという3人のちょっとシュールな掛け合いが面白かったです。

　最後は，キャストがイベントの感想を語り，平成最後の“オトメイトコール”で2日間にわたって開催したイベントを閉幕しました。


　……と完全に終わったと思ったところで，再び会場が暗転し，新作タイトル「薄桜鬼 真改 月影ノ抄」「薄桜鬼 真改 銀星ノ抄」のムービーが公開されました。こちらのタイトルは，シリーズの完全新作タイトルとのこと。


　移植作品も含めて，計10タイトルが発表になった“平成最後のオトメイトパーティー”。スマホ向けとなる「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- ゲーム（仮）」以外はすべてNintendo Switch向けということで，新たな展開を見せるオトメイトのこれからにも要注目ですよ！

「オトメイトパーティー2018」発表 新作タイトル一覧