プレイレポート
細胞たちがスマートフォンでもはたらく! アプリ「いつでも はたらく細胞」先行プレイレポート
「はたらく細胞」といえば,酸素を運ぶ赤血球,細菌と戦う白血球など人間の体内にある細胞を擬人化し,せっせと働く彼らの活躍を描く作品としておなじみ。病気や怪我の症状をテーマにしたエピソードの中で,さまざまな細胞たちがコミカルなドラマをくり広げる。
そんな細胞たちが主役の本作をひと足早くプレイする機会を得たので,本稿ではゲーム概要とともにインプレッションをお届けしよう。
「いつでも はたらく細胞」公式サイト
「そうだ アニメ,見よう」第61回は今期注目の「はたらく細胞」。人間の体内で繰り広げられるお仕事アニメ
「そうだ アニメ,見よう」第61回のタイトルは「はたらく細胞」。清水 茜氏が「月刊少年シリウス」で連載中のコミックをTVアニメ化したもので,制作はdavid production,シリーズ構成は柿原優子氏,監督は「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」や「DRIFTERS」の鈴木健一氏が務めている。
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まず,ゲームの流れを紹介していこう。ゲーム内のホーム画面やマイページにあたるのが「体内マップ」だ。体内マップには「肺」や「脳」「骨」など人間の体内の各器官があり,それぞれの場所で細胞たちが元気に働いている姿を見られる。
メインクエストをこなすのが本作における大目標となるので,体内マップのどこかに表示される赤いクエストボタンをタップしてイベントやバトルを発生させよう。メインクエストはストーリー仕立てになっており,TVアニメに登場したおなじみの細胞や細菌が多数登場する。細胞たちのコミカルなやりとりの中で,原作のワンシーンが再現されることも。これはファンにとって嬉しいポイントだろう。
■体内から細菌をばいばい菌
メインクエストで発生するバトルは,通路上の細菌を倒し,左端にある損傷箇所を修復するとクリアとなる。細菌は体内を侵食すべく通路右端に向かって侵攻してくるので,プレイヤーは細胞を配置して侵攻を阻まなければならない。
いつでも細胞を呼び出せるわけではなく,配置にはコス糖というエネルギーが必要だ。コス糖ゲージは時間経過によって増えていき,一定量溜まるとチームに編成した細胞のアイコンが点灯。タップでコス糖を消費し,通路内に配置できる。配置された細胞は自動的に通路左端に向かって移動して修復(バトル)を開始するため,配置後の細胞は見守るだけでOKだ。
バトルには達成目標(チャレンジ)があり,条件を満たすと報酬がもらえる。バトル開始前にチェックしておきたい |
通路右端に細菌が到達し,ゲージを0にされるとバトルに敗北してしまう |
加えてコス糖ゲージにはレベルがあり,コス糖を消費して最大値と増加速度を上昇させられる。レベルアップボタンをタップしてゲージのレベルを上げると,配置できる細胞が増えていく仕組みだ。また,画面左下の活性化ボタンをタップすると,レーン上に配置された細胞が一定時間“活性化アビリティ”を繰り出すようになる。活性化ボタン点灯後はいつでも発動できるので,タイミングを見極めよう。
メインクエストを進めていくと,レーンが複数になったり,敵が強くなったりと次第に難度が上がっていく。敵が倒せない,目標が達成できないなど,苦戦するようになったら細胞の育成にとりかかろう。
■カクノタネをカクトク!
手持ちの細胞を増やすには,“カクノタネ”を手に入れる必要がある。これは本作オリジナルの設定で,いわば「細胞の素」のようなものだ。カクノタネはいくつかの方法で入手できるが,ここではメインとなる「カクトク(ガチャ)」を紹介しよう。
本作にはエナジーとグルコースの2種類のゲーム内通貨が存在している。まずはカクトクでグルコースを消費してカプセルを入手。10個のカプセルの中から,ほしいものをタップして開封すれば終了だ。カプセルの色(レアリティ)によって,開封に必要なエナジーの量が異なるので,どのカプセルにするかはよく吟味しよう。
■カクノタネを育成!
カクノタネが手に入ったら,タネを育成して細胞をゲットしよう。まずは,細胞にしたいカクノタネを選択。タネが決まったら,次はいよいよ育成だ。
「育成」では,細胞の成長に必要な栄養素の収集をミニゲーム感覚で楽しめる。育成のマップには4つの血管が構成されたあみだくじのようなルートがあり,ルートごとに落ちている栄養素や細菌の数が異なる。プレイヤーは,ほしい栄養素が得られるよう赤血球を導いていくのだ。
4つのルートからスタート地点を決めると,赤血球はあみだくじの要領で分岐点を曲がりながら,画面下に向かって歩みを進めていく。スタート後は赤血球を見守っていればいいのだが,血管の中には栄養素や細菌のほかに,進路を阻む損傷が発生していることがありプレイヤーの手助けが必要になる。なぜなら,赤血球は損傷箇所を1人では飛び越えられないのだ。
修復せずそのまま放置すると赤血球の進むルートが変わってしまうが,損傷箇所をタップして血小板に修復してもらえば,ルートを変えずに済むことを覚えておこう。また,ルート上の細菌は自動的に白血球が倒してくれるので心配はいらない。
という具合に,まずは「カクトク」でカクノタネを入手し,「育成」で細胞を増やす。バトルに備えて細胞を編成し,メインシナリオを進めていく……というのが,本作の大まかな流れとなっている。このほかにも,細胞を強化する「タネイク」というミニゲームや健康管理アプリケーションである「Google Fit」との連携も用意されているようだ。
ゲーム中で細かな操作を要求される場面が多いと感じるかもしれないが,その分“細胞たちを育てている手応え”が生まれるもので,手塩にかけて育成した細胞には不思議と愛着が湧いてしまった。まだ詳細は明らかになっていないが,自分の手で作り出した(カクノタネから誕生させた)細胞に誕生日が設定されているのも,思い入れが生まれるきっかけになりそうだ。
原作ありきのゲームでは,メディアが異なることでキャラクターのイメージが変わってしまうケースも少なくはないが,本作においては作品の良さをそのまま活かしているのでその心配はないだろう。かわいい,かっこいい細胞の活躍や名台詞などにテンションを上げつつ,より細胞たちを身近に感じられる一作という印象を受けた。原作のファンの人はぜひともプレイしてみてほしい。
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(C)清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction
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