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「MEDAROT DAY 2022」レポート。3年ぶりのオフラインイベントは,新曲や“リアルアバター”で大盛り上がり
3年ぶりのオフラインイベントは,新曲や“リアルアバター”で大盛り上がり
全高1mほどのお友達ロボット「メダロット」とその所有者「メダロッター」がともに戦う「メダロット」シリーズ。1997年にメディアミックス・プロジェクトとして始まり,マンガやゲーム,アニメなどのさまざまなコンテンツが展開されていった。
2019年には初のライブ「MEDAROCK LIVE」が行われ,2020年にはスマホアプリ「メダロットS」のサービスがスタート。そして2021年にはメダロットたちがバーチャルYouTuberとなった「メダTuber」の配信が始まるなど,活発な展開が続いている。
ここ数年は,コロナ禍ということもあり,オンラインで開催されていた「MEDAROT DAY」だったが,今年は久々のオフライン開催に。“聖地”渋谷ストリームホールには多くのメダロッターたちが集まり,大いに盛り上がった。
●「MEDAROT DAY 2022」第1部 出演者一覧(敬称略)
村井美里(大隅アラセ役)
鈴木みのり(輝夜ヒサキ役)
藍原ことみ(ラナンキュラ役)
シュシュポップ(メダTuber)
リアリラ(メダTuber)
チアフルバニー(メダTuber)
糸賀 徹(音楽プロデュース)
うのへえ(司会)
●「MEDAROT DAY 2022」第1部セットリスト カッコ内はボーカル名(敬称略)
・「Success!!!」(チアフルバニー)
・「Secret Sense」(リアリラ)
・「Super Soul Survival」(シュシュポップ)
・「Selene's Satisfaction!」(輝夜ヒサキ CV: 鈴木みのり)
・「Sadistic Innocence」(ラナンキュラ CV:藍原ことみ)
・「Steps!」(大隅アラセ CV:村井美里)
・「その名はレトルト」(糸賀 徹)
・「メダげっちゅ」(シュシュポップ&リアリラ&チアフルバニー)
・「愛しきロボロボ団」(全員合唱)
待望のオフラインイベントは「Success!!!」「Secret Sense」「Super Soul Survival」といったメダTuberたちの曲でスタートした。メダロッターたちはペンライトを皆のイメージカラーで光らせ,ライブを盛りあげる。
中でも注目を集めたのが「Super Soul Survival」だ。シュシュポップが“リアルアバター”(生身)で登場すると,会場のメダロッターたちは驚愕。初の試みだけに,シュシュポップ自身は「生卵や使い終えたSIMカードを投げられたらどうしよう」と考えていたというが,そんな心配も杞憂に終わる。
黒をベースとしたゴシック風に,帽子とアイスクリーム風の飾りなど,特徴を再現した衣装に会場からも「可愛い」の声が飛ぶ。ライブに出るという夢が叶ったシュシュポップの,次は「新曲」をというオファーに,糸賀さんからは「(シュシュポップがボーカルを務める)MiRacleSteamの曲を書こうか」と前向きの返事が。今後の展開にも期待できそうだ。
続いては村井さん,鈴木さん,藍原さんといった「メダロットS」のキャスト陣が同作のキービジュアルをモチーフとした衣装で登場し,プレミアム朗読劇「秋のミス・メダロットコンテスト」がスタートした。
町内のミス・メダロットコンテスト決勝戦で司会を務めることになったアラセ。困惑する彼の前に登場したのは,ヒサキと悪の組織・バラバラ団の幹部であるラナンキュラだ。
2人はミス・メダロットの座を目指してクイズ勝負に挑むのだが,“例え答えを知らなくても,自分の魅力を使って観衆から答えを引き出してもOK”というアバウトなルールでコンテストは大混乱となる。
クイズ勝負に飽きたラナンキュラは,自分がリアル会場のメダロッターに問題を出すという遊びを始めてしまい,答えられないとここを爆破する,と脅す。リアル会場のメダロッターも参加することになったクイズ大会では,「ロージィ(モモイロメイプル)の腕パーツの名前『ヨハン1793』の由来は?」という難問もあり,プレミアムの名にふさわしい朗読劇となっていた。答えは本稿の末尾に記載しておくので,みんなで考えてみよう。
朗読劇の後は,「Selene's Satisfaction!」「Sadistic Innocence」「Steps!」と3人のキャラクターソングが披露された。生で「メダロット」のライブに出演するのは初めてという鈴木さんは,「Selene's Satisfaction!」を自分でも良く聞いているそうで,ワクワクやキラキラを詰め込んだ曲だと評していた。この日は観客の声出しもある程度は解禁されており,メダロッターたちが「ヒサキちゃん!」と呼びかけると,舞台上の鈴木さんが振り向くというコール&レスポンスで会場はさらに盛り上がる。
「Sadistic Innocence」はピアノを中心としたちょっとホラーな曲に,“あなた”を翻弄するヤンデレ風の歌詞が乗る,バラバラ団の幹部に相応しいナンバーだ。アップテンポで歌詞が長いだけに,楽譜をもらった藍原さんも,どこで息継ぎをするんだろうと驚いたという。悪の組織の幹部ということでコミカルな曲を想像していたが,実際に出てきたのはこのカッコイイ曲で,そのギャップにもびっくりしたのだそうだ。コール&レスポンスは藍原さんが会場の男性と女性にそれぞれ呼びかけるというもので,まさにライブならではの楽しさがあった。
アラセのキャラクターソング「Steps!」は,未来への希望や不安さが詰まった少年らしい歌だ。村井さんは,曲を通してアラセのことを改めて知ることができて感激したという。皆の前で歌って盛り上がれるというのはオフラインイベントならではなので,喜びもひとしおだったと感想を語る。村井さんのコール&レスポンスは,会場からの発案によるもの。アラセが「クロス!」と呼びかけると会場が「イエス,マスター!」と応えるという内容で,とても即興とは思えない息の合い方は,さすがメダロッターたちだ。
キャスト陣に続いては,着流し姿の糸賀さんが「その名はレトルト」を歌い上げる。糸賀さん曰く,この曲は大事な曲であり,演歌歌手へのオファーも考えたが,諸事情で不可能になってしまい,最終的に糸賀さん自身が歌うことになったのだという。とはいえ,哀愁と情感に溢れた歌いっぷりは,曲のコンセプトを理解した糸賀さんならではのものであり,現在の形がベストであるようにも思える。間奏での「皆で作ったメダロットです! 皆のものです! 皆で楽しんでいきましょう!」という台詞も熱く,メダロッターたちは糸賀さんの熱唱に聴き入っていた。
そしてポップでアップテンポなメダTuberたちの新曲「メダげっちゅ」で場内の盛り上がりは最高潮に。ラストは出演者全員で「愛しきロボロボ団」を合唱し,3年ぶりのリアルイベントは幕を閉じた。うのへえ氏は「これからもメダロットの歴史を作っていきたい」と語っており,さらなる飛躍に期待したいところだ。
※クイズの答え
ラナンキュラ曰く,「ヨハン1793」の由来は,モモイロメイプルのモチーフとなった昆虫「ロージー・メイプル・モス」を,デンマークの動物学者ヨハン・ファブリチウス氏が1793年に初めて記載したことによる,とのこと
新作グッズのTシャツ |
恒例のカプセルトイコーナーも登場,缶バッジなどを入手できた |
こちらは監修中の25周年カレンダー |
コトブキヤの「FSL01-F ファンシーエール」は11月28日よりメダロッターズストアで予約スタート。シリーズ初の♀型メダロットのプラモデル化で,メダロッターズストアでは「無色クリアーパーツセット」と「ボックスアート(パッケージイラスト)ポストカード」の限定特典が付属する |
「MEDAROT DAY 2022」公式サイト
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