EXNOAが2020年冬に
PC(DMM GAMES PLAYER)と
PS4,
Xbox One向けに日本語版の発売を予定している
「Outward」は,“ファンタジー世界に生きる普通の人”として,モンスター達が巣食う未開地域「オーライ」での冒険に挑むオープンワールド型のアクションRPGだ。
カナダのNine Dots Studioが開発し,2019年3月にDeep SilverからPC(Steam)版や海外向けコンシューマ版が発売された本作。広大なフィールドやダンジョンを探索し,強敵やモンスターと戦い,クエストに挑み物語を進めていくというファンタジーRPGの“王道”ともいえるシステムをベースに,食料を調達して空腹を満たしたり,テントを張って野営したりといった
サバイバル要素を特徴としている。
そんな本作のサバイバル要素を
“リアルに体験する”日帰りメディア合同ツアーが,2020年11月5日にEXNOAの主催により行われ,4Gamerもそれに参加してきた。本稿にてレポートをお届けしたい。
DMM GAMES版プロデューサーの高島弘之氏(写真左)とディレクターの生本祐一氏(写真右)。ツアーでは試遊の際の説明のほか,“ゲームマスター”としてアクティビティを取り仕切っていた
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大自然の中でサバイバル体験&ゲームを試遊!
体験会のレポートの前に,あらためてOutwardのゲーム内容を説明しよう。
本作は,剣と魔法のファンタジー世界を舞台に,飢えや病気といったキャラクターの体調管理を行いながら冒険をするという,リアルを追求したゲームデザインとなっている。例えば,薄着で寒い地方に行けば風邪にかかって死に至ることもあるほどで,冒険に出る前の準備がかなり重要になるのだ。
「水や食料は十分か? 寒さや暑さの対策は? 敵を倒すためのアイテムは?」などと考えながら赴く場所を想定して万全の準備をしたとしても,突発的な事故で戦闘不能になってしまうこともしばしば。しかし,逆にそれが
“冒険している感”を増幅してくれており,また,
“ファンタジー世界で現実的に思考する”ところもまた面白い。
不自由な部分をプレイヤーのアイデアで打開していくことも,ゲームを楽しむうえでのキモとなる。木に引っ掛かって動けなくなった敵を遠距離から弓で倒したり,一見通れなさそうな道を無理に進んだりといった,ゲームシステムな意味での“抜け道”を駆使してゲームを進められる点はいかにも洋ゲーといった感がある。
日帰りメディアツアーの目的地は,観光地やキャンプ地として知られる
埼玉県秩父の長瀞。都内からツアーバスで走ること2時間ほどで,サバイバルの舞台となる
フォレストサンズ長瀞に到着した。
フォレストサンズ長瀞は,長瀞の風光明媚な環境のなか,ウッドコテージやトラベルトレーラーで宿泊できるキャンプスポットだ。とはいえ今回はサバイバルがテーマ(さらに日帰り)なので,コテージやトレーラーでの宿泊はない。さらにバスが降りた時点からサバイバル開始(?)で,スタッフとともに取材陣もイベントスペースの設営を手伝うことに。良く晴れた日で,日差しも暖かい。なんだか仕事ではなく,本当にただキャンプに来たような気分になっていく。
崖を下ったところには荒川が流れている
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ファンタジーRPGに出てきそうな岩場や木々に囲まれていた
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会場(?)の設営場所。写真の範囲よりさらに広い
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取材陣とスタッフみんなで機材やキャンプ道具を運んで会場をセッティングした
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最初のアクティビティは,狩りを体験……という形で,
トイアーチェリーを使った的当てに挑戦。ここでの結果によって,次のイベントである
火おこし体験で使う道具が決まるのだが,4Gamerは不甲斐ない結果となってしまい,原始的な木製の火おこし器を使うことに。なお,好成績を収めたメディアは,ガスライターやファイヤースターター(火打石)を渡されていた。
司会進行はフリーアナウンサーの荒木美鈴さん。DMM GAMESの配信を含むさまざまなゲーム関連のイベントなどのMCを務めているほか,自身でも配信を行うかなりのゲームファン
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アーチェリーに挑む筆者の雄姿。トイとはいえしっかりした作りで,弓を引いて姿勢を保つにもなかなか力がいる
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こちらは空き時間に的当てに挑戦していた荒木さん
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木製の火おこし器は,木の摩擦熱で火を付けるもので,丸い木の棒をゴリゴリと回して火種を作る。イメージではすぐに火が付きそうだが,これが思いのほか大変で,一心不乱に木の棒を回しても小さい煙があがるだけでまったく火種にはならない。汗水流すこと10分ほどでリズミカルに木の棒を回すコツを掴んだものの時間切れが迫り,最後はガスライターという“チート”で火おこしに成功(?)した。
木製の火おこし器を使うことが初めてということもあって,大変だったが貴重な体験となった。レポートとしてもいいネタになったし……。なお,Outwardにおいても,調理をしたり暖をとったりといった場面で使用する火は,過酷な世界を生きるうえで欠かせないものとなっている。といっても,ボタン一つで火は起こせるので安心してほしい。
火を焚いたあとは,ゲームにもある調理の“素材集め”に見立てた
宝探しを行い,その後,
自然の中でゲームを試遊。最後は参加者全員で獲物を美味しくいただく“体”で
バーベキューを行った。調理はアウトドア料理のお店のスタッフが担当しており,Outwardの世界でも食べていそうな子豚の丸焼きも振舞われ,かなり本格的だった。
岩場や落ち葉の下など,いろいろなところに隠された封筒を探すという形で素材集めを体験
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自然の中でゲームを試遊。優雅なひとときだったが,写真で見るとなかなかシュールな絵だ
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我々のサバイバル体験中も料理の準備や仕込みを行っていた調理スタッフの皆さん。キャンプの定番(?)のマシュマロも
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子豚の丸焼きはケバブサンド風に
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日が落ちるにつれ気温が下がっていったが,焚き火の周りはとても暖かく,ここでも火のありがたみを知ることに。完全に日が落ち真っ暗となった終盤は,焚き火を囲って談笑する時間を過ごし,暖かく,穏やかな空気に包まれメディアツアーは終了した……と〆たいところだが,もちろん撤収もイベントスタッフだけではなく我々の仕事。テントや機材,ゴミなどすべてを回収し帰路についた。
料理はおしゃれなOutwardのロゴ入りプレートでいただいた。使用したものと別に2点,読者プレゼント用に用意してもらえたので,後日募集を募る予定だ。こちらも楽しみにしてほしい
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