2019年3月23日,24日に開催されたタイトーが主催するアーケードゲーム全国大会
「闘神祭2018-19」 の会場に,アーケード版「
BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE 」とPS4版「
キルラキル ザ・ゲーム -異布- 」の試遊台が出展されていた。ここでは,両タイトルにおいて,プレイアブルでは初お披露目となる
新キャラクターのインプレッション をお届けする。
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2019年3月23日と24日の2日間にかけて,タイトーが主催するアーケードゲーム全国大会「闘神祭2018-19 CHAMPIONS CARNIVAL」 が東京・TFTホールにて開催された。各タイトルを代表するトッププレイヤーが集結し,その腕前を存分に披露した大会の模様をフォトレポートでお届けしていく。
[2019/03/30 00:00]
BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE
2019年4月下旬にアーケード版の稼働が決定した「BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE」。会場に設置されていた試遊台では,新規参戦する
「愛乃はぁと」「ナオト=クロガネ」「クマ」「セト」 の4キャラクターが使用できたので,その使用感をお届けしていく。
アーケード版ではボタンカスタマイズで好きなようにボタン配置を変更できる。家庭用に合わせた配置もできるのでゲームセンターデビューの人も安心だ
■愛乃はぁと
「アルカナハート」シリーズからの初参戦となる愛乃はぁとは,徒手空拳による攻撃を主力としたオーソドックスでバランスの取れたキャラクターだ。相手に向かって高速移動するホーミングダッシュや愛のアルカナによる遠距離攻撃を備えており,さまざまな距離で戦える器用さも持ち合わせている。
立ちBやしゃがみBはホールドが可能で,ホールド中はアーマー状態になるため,乱戦時に効果を発揮してくれそうな性能だ。ジャンプ中にCボタンで出せるホーミングダッシュは,1ゲージ消費することで各種行動をキャンセルして繰り出せる。扱いやすいジャンプAの性能と相まって,ガード崩しや連続技に重宝するだろう。
全体的に使いやすく素直な攻撃がそろっているため,新規プレイヤーにもおすすめの新キャラクターと言える。ホーミングダッシュの使い方ひとつで,トリッキーなキャラクターへと変貌するのも面白い
■ナオト=クロガネ
「BLAZBLUE」シリーズからは,ナオト=クロガネが新規参戦する。突進系の必殺技を多く持っており,地上から横押しのラッシュが強力だ。また,必殺技を直接出した際にエンハンサー版に強化される特殊能力を所持している。通常攻撃のリーチこそ短いものの,強力なエンハンサー版の必殺技を活用することで,有利に試合を運べそうだ。
立ちBホールドや立ちB・Bホールドからはダッシュキャンセルが可能となっている。ダッシュキャンセルからは,エンハンサー版の必殺技を繰り出せるので,相手の反撃を潰す選択肢を見せつつ,投げやクラッシュアサルトを通していこう。
横押しが強力なナオト。エンハンサー版の必殺技はダメージが高く,コンボダメージも上がるのでサポートを絡めて連続技に組み込みたい
■クマ
「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」シリーズから新規参戦となるクマは,各種アイテムを投げる「何が出るクマ」や,テレビを使った移動技「クマワープ」で相手をかく乱できるトリッキーな性能のキャラクターだ。
クマは,立ちBやジャンプBといったリーチが長い攻撃が多いため,中〜遠距離戦を得意とする。また,ジャンプAも原作から変わらず扱いやすく,上から抑え込む能力も高い。「何が出るクマ」はA版だとアイテムを1つ,B版とC版では2つのアイテムを投げる。ドラム缶などの強力なアイテムをいかに早く出せるかがポイントとなりそうだ。
「何が出るクマ」で次に出るアイテムは画面下部に表示されているので,アイテムを活用し,戦況を良くしていこう。また,「何が出るクマ」はパートナースキルでも繰り出せる
■セト
「アンダーナイト インヴァース」シリーズからの追加キャラクターであるセトは,本作においても屈指の機動力を持つスピードタイプのキャラクターだ。また,時間差で攻撃する設置系飛び道具の「縫縛のセグメント」や,突進技の「双鈎のヴェンジェンス」を使ったトリッキーな攻めも得意としている。
ジャンプAによるめくり攻撃が強力で,縫縛のセグメントを絡めたガード崩しに使えるほか,B版の「穿通のペネトレイト」で空中から地上の相手を投げることもできるのでガードを切り崩す手段は多い。
スピードキャラクターかつ,トリッキーな戦術を兼ね備えるセトだが,操作難度はやや高め。体力の低さを持ち前の攻撃性能でカバーしたいところだ
キルラキル ザ・ゲーム -異布-
2019年7月25日の発売日が決定した「キルラキル ザ・ゲーム -異布-」。今回,闘神祭に出展されていた試遊台では,
鬼龍院 皐月と纏 流子の二刀流バージョン がプレイアブルキャラクターとして追加されていた。短い時間ながら2人の触り心地を確認できたので,ファーストインプレッションをお届けしたい。
■鬼龍院 皐月(二刀流)
長刀の縛斬・蛟竜と短刀の縛斬・餓虎を操る二刀流の皐月は,オーソドックスで扱いやすかった通常の皐月と違い,スピードと手数に特化したキャラクターという印象を受けた。
最大の特徴は,さまざまな通常攻撃をステップやジャンプでキャンセルできる点だ。攻撃をガードされたときの有利不利の状況は現状分からないが,近距離でのヒット&アウェイ及び,攻め継続の能力は非常に優秀だ。
二刀流の皐月は通常攻撃をステップやジャンプでキャンセルして,再度固め直せる。また,キャンセルジャンプは出かかりに無敵が付与されるとのことで,どの程度,有効活用できるか気になるところだ
スピードと手数が向上した二刀流だが,一方で,リーチ面と連続技のダメージでは,通常の皐月に軍配が上がる。また,遠距離から攻撃する飛び道具についても,どちらかと言うとアクセント程度といった印象で,やはり本領は近距離戦でのみ発揮されるように感じられた。
良くも悪くも近接に特化したスピードキャラといった二刀流の皐月。ほかのキャラクターとは一線を画す自由度の高い動きが持ち味だ
斬撃を飛ばす遠距離攻撃を持つが,制圧力は低い。相手の遠距離戦をけん制しつつ,近距離での戦闘に持ち込みたい
□のみを連打する基本連続技のみでは,大きいダメージを取れない。ただし,ステップキャンセルやジャンプキャンセルを組み合わせた連続技が発展すれば,ある程度この問題は解消されそうだ
軽く触った限りでは,真価は掴み切れないが,さまざまな攻撃をキャンセルして行動できる自由度は楽しく,ガンガン攻めて,すばやい読み合いをしたいという人にはオススメのキャラクターに感じられた。また,原作で見られた“鮮血を纏った皐月”と“純潔を纏った流子”の攻撃モーションが盛り込まれているとのことで,原作ファンにとっても触っていて楽しいキャラクターなのは間違いないだろう。
一部のブレイク攻撃に攻撃を受け止められるカウンター属性を持つ。状況の有利不利にかかわらず,読み合いに持ち込めそうだ
■纏 流子(二刀流)
針目 縫から取り戻したもう一本の片太刀バサミをあわせ,二刀流になった流子。インファイター寄りの性能だった通常の流子ではあまり見られなかった,広範囲への攻撃が増えているほか,攻撃のリーチも伸びており,さまざまな距離で戦いやすい性能に変化している。
オールラウンダーな性能に変化した二刀流の流子。二刀流の皐月とは,真逆の調整といった印象だ
□□→△といった別ボタンを使ったコンボをすることで,ハサミが変形し,コンボルートが変化する
近距離戦を得意とする通常の流子から,全距離での戦闘に対応したキャラクターへと変化した二刀流の流子だが,代わりに若干スピードが落ちている。スピードを生かした近接戦闘を主軸としたい人は通常の流子を,距離を問わないオールレンジでの戦いを楽しみたい人は二刀流を,といった使い分けができるのは面白い要素だ。
立ち回りが大きく変化する流子のバージョン違い。自分のスタイルに合った流子を選べるのはファンにとってはうれしい限り
通常版では得意とまではいかなかった遠距離戦だが,攻撃の射程と威力が向上し,より戦いやすくなった
二刀流の皐月と異なり,より扱いやすく,よりオールラウンダーに,といった調整の意図が感じられた二刀流の流子。対戦相手の得意とする距離によって,動きを変化できる器用さが魅力となっており,選択肢が多く,幅の広い動きをしたいという人にうってつけのキャラクターに仕上がっていた。
攻撃モーションには縫から断ち切りバサミを奪うシーンを再現した飛び膝蹴りも